現在は非常に生きづらい世の中のため、いろいろ我慢してる方も多いと思います。ストレスも溜まるばかりですよね。
そんなときは、思いっきり「泣いて」みませんか?大人になると泣くことを我慢することに慣れてしまいますが、昨今「涙活(るいかつ)」という涙を流す活動が注目されています。
涙を流す、泣くことは、現代人の悩みであるストレスを解消する効果が絶大だったんです。
確かに、泣いた後って不思議と気分がスッキリしてることがよくあります。
そこで今回は、ストレスでお悩みの人に「涙活(=泣くこと)」をおすすめする訳をご紹介します。
このページの目次
涙活とは?
「涙活(るいかつ)」とは、読んで字の如く”涙を流す活動”のことです。
実業家の寺井広樹(てらい ひろき)さんが提唱した活動で、能動的に涙を流すことでストレス解消を図ることが目的。
近年、巷でその涙活への注目が高まっており、泣ける映画を鑑賞したり泣ける朗読を聞くなど、意識的に泣くための涙活イベントが開催されることも増えています。
涙活を一緒に実践する仲間を「涙友」と呼ばれるそうですよ。
「泣く」「涙を流す」ことが心を安定させる
内臓や血管など、体の機能を人の意思とは無関係に調整してくれているのが「自律神経」。自律神経は相反する2種類の神経に分類されます。
- 活動中や緊張してるときに活発になる「交感神経」
- リラックスしているときに活発になる「副交感神経」
ストレスが高まると2つの神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に立ちストレスホルモンの分泌が促進されます。
現代はストレス社会とも呼ばれており、交感神経が活発な人が非常に多いのが現状。そのため、ストレスを発散できず過剰に溜め込んでしまい、鬱や不眠に悩まされたりと、脳も体も常に疲労・緊張状態。
だからこそ、脳をリラックスさせてあげることが大切なんです。
この交感神経の働きを抑えるためには、副交感神経を優位に働かせてリラックス状態にする必要があります。簡単に言えば、ストレスを発散して自律神経を安定させよう!ということです。
それには「睡眠」をとるのが一番なのですが、実は同じくらい「泣く」「涙を流す」行為がストレス解消に効果的だったんです。
泣くことによって、交感神経から副交感神経にスイッチを切り替えることができます。
「笑い」よりもストレス解消効果は高い
以前、「笑い」にはスゴイ効果がたくさんあるよ!ということを、「笑顔でストレスも体の不調も笑い飛ばす!スマイルの効果がすごかった」の記事で紹介しました。
笑うことは免疫力アップ、血行促進、脳の活性化など、様々な健康効果を期待できます。
しかし、ことストレス解消に関しては「笑う」より「泣く」ことのほうが高い効果を得られることが分かっています。
泣くというのはマイナスイメージを持たれやすいので、これは意外ですよね。
でも、よくよく思い返してみると、おもいっきり泣いた後って何だか心がスッキリしていませんでしたか?
また、効果の持続時間も泣いたときの方が長いようで、涙を一滴流すだけでストレス解消効果は1週間も続くと言われています。
効果が“ある”涙と“ない”涙がある
ただし、どんな涙でも良いわけではありません。
例えば、目にゴミが入ったせいで涙が出たり、ドライアイに冷たい風が当たって涙が出ることもありますが、このようなことで流れた涙にはストレス解消効果は望めないとのことです。
それでは、ストレス解消に効果がある涙とはいったいどんな種類のものかというと、それはズバリ!「感情の涙」。
感情のこもっていない涙とは違い、感情を揺さぶられたときに流した涙ならば、たとえうっすら浮かべたり、一滴流しただけでもストレス軽減につながります。
泣くことが苦手な人はどうすればいいの?
とは言っても、すぐ泣けるのならいいのですが、誰も彼もが簡単に泣けるわけではありませんよね。泣くことが苦手な人だってたくさんいます。
大人は泣くことを我慢する
自分の感情に素直な子供はよく泣きますが、大人になるとなかなか泣けなくなります。泣きそうになってもグッと堪えて我慢することを覚えてしまうんですよね。
その反面、大人になると涙もろくなるともよく聞きます。あれは自分のストレスによる涙ではなく、誰かや何かに共感したときに流す涙であることが多いです。
大人になると「共感」による涙は流しやすくなるんです。逆に子供は共感では涙を流しにくかったりします。
涙もろくなると自分は老けたなと言う人もいますが、あれは決して老化ではありません。多くの経験や様々な苦労を重ねてきたことによって、他者に気持ちを通わせる共感力が身に付いたから。涙もろくなったのはその証と言えます。
この共感による涙は人間にしか流せない涙。せっかく備わっている能力なのだから、泣ける作品の力を利用するなどして、共感力でストレスを解消してしまいましょう。
男性は泣くことが恥ずかしい
また、男性は女性と比べてあまり泣かない印象がありますよね。
大人の男性というのは泣くことを「情けない」「恥ずかしい」と思っている傾向が強いようで、泣きそうな時でも涙を堪えてしまうそうなんです。
そのため、男性はストレスをひたすら自分の中に溜め込んでしまう傾向があると言われています。
しかしですね、涙を流す人を情けないと感じる人より、優しくて人間味のある人だと感じる人の方が多いんですよ。
男が泣くなんて情けない・恥ずかしいと思ってる人は多いかもしれませんが、決して悪いことではありません。泣く男性に対して、マイナスイメージを抱く人は意外と少ないということだけは知っておいてください。
一人で泣くのも悪くないですが、たまには恋人・友人・家族と一緒に泣いてみるのもいいかもしれませんよ。
ストレスを解消できるだけではなく、感情を共有したことによってお互いの絆はより深まることでしょう。。
それでも泣けない場合はどうすれば?
でもやっぱり泣けない・・・。どうしよう・・・。
そういう時だってありますよね。簡単に泣けたら苦労はありません。
涙活は「セロトニン」という脳内物質を活性化させて癒やしを作り出すことが目的。つまり、それさえできるなら、泣いたときと同じ効果を得られるということ。
気になるその方法というのは、お手軽なところでは人の肌の温もりを感じられるマッサージやエステ。
マッサージが苦手だという人なら、ペットなど動物と触れ合うことでもリラックス・癒し効果を期待できます。人間・動物問わず、直接顔を合わせて言葉を交わしたり触れ合ったりすることで、脳のストレスは軽減するということ。
泣くのが苦手だという人でも、ライフワークとして泣ける時間と環境をつくっておくことはおすすめ。
継続することによって、泣くことへのマイナスイメージを和らげることができ、「泣いてもいいんだ」と泣くことへの抵抗感が薄まることもあります。
POINT
涙活では「涙を堪える」「泣くことを我慢する」はご法度。
泣きたいときには我慢せずおもいっきり泣くことが大切です。
心を開放しておもいっきり泣いてみよう!
精神安定、ストレス解消には、「涙活」を行って”泣く”ことが効果的!
悩みやつらい気持ちは、涙に変えて全て洗い流してしまうつもりで、たまにはおもいっきり泣いて心をスッキリさせてみましょう。
週に一回でも実践してみることで、心をスッキリさせることができます。
泣ける映画や小説、漫画を利用したり、朗読会や涙活イベントに参加してみるもいいですね。
ストレスは溜め込んでも良い事は何一つありませんので、早いうちにケアすることが大切。
一粒の涙が人々の疲れた心を救うというのも素敵な試みですよね。心が疲れているなと感じてる方はよければ試してみてください。
【ストレスにお悩みの方には下記の記事もおすすめです】