7月 8月

暑中見舞いと残暑見舞いはいつからいつまで?【挨拶状の書き方と文例もご紹介】

暑中見舞いと残暑見舞いの時期とハガキの書き方・文例

✓暑中見舞いと残暑見舞いの違いは?
✓暑中見舞いと残所見舞いはいつ?
✓暑中見舞いと残所見舞いの書き方は?

こんな疑問を解消します。

 

「暑中見舞い」と「残暑見舞い」は、夏の暑い時期に知人やお世話になった方に出す季節の便り。相手の健康の気遣いと、ご自身の近況報告などを兼ねています。

でも、夏の挨拶には他にもお中元があるため、それぞれ送る時期はいつからいつまでなのか、挨拶状には何て書けばいいのかなど、いざ出そうとすると分からないことも多いですよね。

 

そこでこの記事では、暑中見舞いと残暑見舞いの意味、時期はいつなのか、挨拶状の書き方と文例をご紹介します。

 

「暑中見舞い」と「残暑見舞い」とは

昔から季節の変わり目には、知人やお世話になった方に季節の挨拶状を出す風習がありました。

  • お中元
  • 暑中見舞い
  • 残暑見舞い

夏のご挨拶として定着しているのがこの3つ。お中元が品物を贈るのに対して、暑中見舞いと残暑見舞いはハガキで挨拶するのが一般的です。季節の挨拶、安否伺い、近況報告が主な目的となります。

暑中見舞いと残暑見舞いは内容自体にあまり違いがないため、混同されがち。でも、両者は明確に違いがある挨拶状なので、間違えないように注意してください。

POINT

  • 「暑中」とは1年で最も暑さが厳しい時期
  • 「残暑」とは立秋を過ぎても暑さが残る頃

時期というのが2つを明確に分けるポイントで、立秋が分岐点となります。

 

暑中見舞いの由来

暑中見舞いの起源は江戸時代。お盆のお供え物が変化したものだと言われています。

昔はお盆で里帰りをする際にご先祖様にお供え物を持参していました。それをお世話になった方にも贈るようになり、次第に夏のご挨拶として浸透していったのです。この習慣はお中元に受け継がれていきます。

明治以降に郵便が発達すると、手紙・ハガキで挨拶をする形に簡素化され、大正時代に現代スタイルの暑中見舞いと残暑見舞いになりました。なので、表書きはお中元の期間が過ぎると「暑中見舞い」を使います。

 

お中元の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

お中元はいつからいつまで?贈るのを忘れた時は?【お中元基礎知識とマナーを解説】

 

暑中見舞いと残暑見舞いの時期はいつからいつまで?

暑中見舞いと残暑見舞いの一般的な期間

  • 梅雨明けから8月初旬までが「暑中見舞い」
  • 立秋から8月末までが「残暑見舞い」

暑中見舞いから残暑見舞いに切り替わるポイントは「立秋(8月7日頃)」。

近年は立秋が過ぎてもまだ暑い日は続いており、8月が過ぎても各地で連日猛暑日が観測されています。「暑中見舞い」と「残暑見舞い」の時期はくれぐれも間違えないように気を付けてください。

以降でそれぞれの日付と期間をもう少し具体的に解説します。

 

暑中見舞いの期間

二十四節気における「小暑(7月7日頃)」から「立秋前日(8月6日頃)」まで。

ポイントは、暑中見舞いは梅雨が明けてから送るのが一般的なところ。ここでいう梅雨明けとは、自分の地域ではなくて送る相手の地域を指します。梅雨明けの時期は地域差があるのでご注意を。

また、立秋は年によって1日前後するのでしっかり確認するようにしましょう。

MEMO

暑中見舞いの具体的な日付は7月7日~8月6日頃まで。

 

残暑見舞いの期間

立秋の前日までが暑中期間となるので、残暑見舞いは「立秋(8月7日頃)」から8月の末まで。

8月末に出せばいいというわけではなく、8月末までに届くようにすることが大切。近年は9月、10月に入っても暑い日は続いていますが、それでも残暑見舞いは8月中に送るのがマナーです。

MEMO

残暑見舞いの具体的な日付は8月7日頃~8月31日まで。

 

二十四節気の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

季節の便り「二十四節気」の意味と一覧【七十二候との関係も簡単に解説】

 

暑中見舞いと残暑見舞いの書き方&文例

暑中見舞いと残暑見舞いは年賀状ほど改まった決まりは無く、基本的な文の構成もほとんど同じです。

暑中見舞いと残暑見舞いの書き方と文例

POINT

  1. 季節の挨拶
  2. 時候の挨拶や先方の安否を気遣う言葉
  3. 近況報告・お礼文・結びの挨拶
  4. 日付

この4つのブロックで構成されています。

 

<①季節のあいさつ>

  • 暑中お見舞い申し上げます
  • 暑中お伺い申し上げます
  • 残暑お見舞い申し上げます
  • 残暑お伺い申し上げます

<②時候のあいさつ、先方の安否を気遣う言葉>

■暑中見舞い

  • 猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
  • 梅雨が明けて本格的な夏がやってまいりましたが、ご壮健にお暮らしでいらっしゃいますか。
  • 大暑の候、お変わりなくご活躍のこととお喜び申し上げます。

■残暑見舞い

  • 立秋とは名ばかりの暑い日が続く毎日ですが、皆様お変わりございませんか。どうぞお元気で過ごされますよう。
  • 夏の疲れが出やすい頃ですが、お元気にお過ごしでしょうか。
  • 残暑の候、ご無沙汰しております。熱帯夜が続く異常な暑さでしたが、ご体調はいかがでしょうか。

<③近況報告・お礼・結びのあいさつ>

ご自身やご家族の近況報告、お礼の言葉。結びのあいさつは、相手の健康を気遣い無事を祈る一言。

 

■結びのあいさつ:暑中見舞い

  • 暑さ厳しき折柄、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
  • 暑さはこれからが本格的です。水分と栄養をしっかりと補給し、この夏を乗り切ってください。

■結びのあいさつ:残暑見舞い

  • 秋はまだ遠く感じられるこの頃、ご無理はなさらず、お身大切にお願い申し上げます。
  • これからも暑い日が続きますので、お身体を大切に、くれぐれもご自愛ください。

<④日付>

正確な日付を記すのではなく、下記のような書き方をします。

暑中見舞い・・・「令和○○年成夏」

残暑見舞い・・・「令和○○年晩夏」「令和○○年立秋」「令和○○年葉月」

暑中見舞いや残暑見舞いでは「拝啓」や「敬具」は使用しません。

 

今年の夏は「暑中見舞い」や「残暑見舞い」を書いて送ってみよう!

共に夏の挨拶である「暑中見舞い」と「残暑見舞い」。似ているのでよく混同されますが、別の意味を持つ季節の挨拶状です。出す時期や書く内容を把握して正しく送るのが大人のマナー。

ただ、年賀状や他の季節の便りに比べると、それなりに自由な表現を許されているコミュニケーションツールです。冒頭の「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」と時候の挨拶を守りさえすれば、後はそこまで改まった形式にこだわらなくても問題ありません。

今は電話やメール、SNSで簡単に挨拶や安否確認ができる時代です。だからこそ手間が掛かっていると分かる季節の挨拶状が届くのは嬉しいもの。この夏は暑中見舞い、残暑見舞いを送って親交を深めてみてはいかがでしょうか。

 

お歳暮・お中元の関連記事はこちらにまとめてあるのでご参考にしてください

お歳暮・お中元の記事一覧

-7月, 8月
-,

© 2024 暮らし道標 Powered by AFFINGER5