
・6月に贈るのは早過ぎ?
・そもそも誰に渡すの?
こんなお中元の疑問を解消します。
夏ギフトの定番『お中元』。
日頃お世話になってる方へ贈るものですが、どんな関係の相手に、金額はいくらのモノを、いつからいつまでに贈ればいいのでしょうか?
特に初めて贈る方にとっては分からないことが多く、いざとなると戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、お中元の基礎知識(贈る相手・時期・予算相場など)やマナーについてお話しますので、困ってる方はよければ参考にしてください。
このページの目次
お中元は誰に贈るもの?
お中元を贈るにあたってまず悩むのが、「誰に贈ったらいいの?」…という問題ではないでしょうか?
そもそもお中元とは
日頃お世話になってる方へ、「感謝」と「これからもよろしくお願いします」…という気持ちを込めて渡す贈答品で、夏の挨拶とも言われています。
誰々に贈らなければいけない決まりはなく、感謝の気持ちがあるなら誰にでも贈っていいのです。
一年の中で上半期の感謝を込めて贈る物なので、お中元を贈った場合は一年の終わりに贈る「お歳暮」もセットになります。
お中元を贈ってお歳暮は贈らないのは失礼にあたります。
しかし、お中元は贈らずに、お歳暮のみ贈るのはマナー違反にも失礼にもあたりません。
お中元の贈り先と注意点
ただ、大人の常識として、どんな関係の相手に贈られることが多いのかは知っておきたいところ。
お中元の贈り先一例
- 上司
- 取引先・お得意様
- 習い事の先生
- 親戚
- 両親・義両親
- 友人・同僚・知人
昔はお世話になった目上の方に贈るのが一般的でしたが、現代では友人や後輩、家族にも普通に贈られるようになりました。
■贈ってはいけない相手
気を付けた方がいい点は、近年は大手企業・外資系企業をはじめ、お歳暮&お中元の受け取りを一切禁止にしているケースも珍しくないこと。
先方に迷惑を掛けるかもしれませんので、事前チェックを忘れないように気を付けましょう。
なお、学校の先生も基本的に受け取りを禁止されているため、贈る必要はありません。
昔ながらの気質が残る私立幼稚園だと、今でも渡す習慣が残ってるところもなくはないようですが、公立はもちろんダメです。
お歳暮&お中元に贈ってはいけない物、贈ってはいけない人については、下記の記事を参考にしてください。
お中元の期間|いつからいつまでに贈るのがマナー?
贈り慣れていないと困るのが、お中元を贈る時期。
住む地域によって適切とされている時期が異なるため、はじめての方は余計に戸惑ってしまいます。
■各地域のお中元を贈る時期
関東・東北 | 7月1日~7月15日 |
北陸 | 地域によって異なる 例) ✔新潟・石川県金沢エリア・・・7月1日~7月15日 ✔富山・石川県能登エリア・・・7月15日~8月15日 |
北海道・東海・関西・中国・四国 | 7月15日~8月15日 |
九州 | 8月1日~8月15日 |
沖縄 | 旧暦のお盆までに届くように贈るのが主流 毎年時期は異なる |
※各地域内・県内でも時期が異なる場合があります。
しかし、近年は他地域から7月上旬にお中元が届くケースが増えているため、地方に関わらず全国的に「6月下旬~7月中旬までに贈る」ことが一般的になりつつあります。
6月に贈るのはマナー違反にならない?
お中元の時期は全国的に年々早くなっている傾向にあります。
デパートなどでも5月末、6月頃から既にお中元の注文を受け付けるようになったことから、6月にお中元の贈る方も珍しくありません。
そこで心配になるのが、6月にお中元を贈るのはマナー違反にならないのかという点。
調べてみたところ、マナー違反にはあたらないとのことです。しかし、お中元だと気づいてもらえない恐れもあるので、分かるように一筆添えておきましょう。
贈る時期が遅れてしまったらどうする?
いろいろな理由からお中元を贈るタイミングが遅れてしまうこともあると思います。
- うっかり忘れてしまった
- 忙しくて手が回らなかった
このような場合は「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈ることで解決できます。
時季の順番は、お中元→暑中見舞い→残暑見舞い。
暑中見舞い | 7月20日頃~立秋の日(8月7日頃)まで |
残暑見舞い | 立秋(8月7日頃)~8月いっぱい |
※目上の方に贈る場合は、暑中見舞いは「暑中御伺い」、残暑見舞いは「残暑御伺い」です。
また、自分や相手が”喪中”の場合でも、お中元を贈ることに問題はありません。お中元はお祝いごとではなく、日頃の感謝を表した贈り物だからです。
ただし、忌中(亡くなってから49日まで)にあたるときは、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈りましょう。
お中元の予算はいくら?-関係別の相場-
お中元は労いの気持ちが大事とはいえ、やっぱり贈り物に掛ける”予算”の相場は気になるところ。
高価な品物は相手に気を遣わせてしまう場合があり、逆に安すぎても失礼にあたるのではないかと心配になります。
一般的な予算相場は▼
3,000円から5,000円程度
このくらいの金額がちょうど良い予算となります。
関係別の予算相場
但し、お中元の相場は贈る相手との関係性や立場の違いによって異なります。
関係別の予算相場
- 友人・知人 ⇨ 3,000円~5,000円
- 親戚・両親・上司 ⇨ 3,000円~5,000円
- 特別お世話になった方 ⇨ 3,000円~10,000円
あくまで目安ですが、このくらいの金額。
どれだけお世話になっているか、付き合いの長さ、感謝の大きさによって金額に差が出てきます。
それから、あなた自身の経済状況も加味して検討するといいでしょう。
この金額でなければ絶対ダメという決まりはないのですが、最初に高額な贈り物をしてしまうと、心情的に金額を下げにくくなってしまいます。後々のことまで考えるなら、あならの負担にならない範囲の予算内で贈ることが望ましいです。
前年にお中元を贈ってる場合、その時と比べて金額にあまり差を出さないようにするのもマナーのひとつですから。
お中元を手渡しする際のマナー
最近はデパートなどから宅配で届けることがほとんど。
宅配便を利用する場合は、挨拶状(送り状or添え状)をお中元が届く前に郵送するか、品物に同封しておくのが礼儀です。
お礼の言葉やお中元を送った旨をしたためておきましょう。
ただ、本来は直接持参して、手渡しするのが正式なマナー。
持参した場合の正しい渡し方は、品物は風呂敷に包んで持参し、相手の前で風呂敷を外して、風呂敷はそのまま持ち帰るようにしてください。
手渡しのマナーポイント
- 風呂敷に包む
- 相手の前で風呂敷を外し、風呂敷はそのまま持ち帰る
- デパートの袋に入れてる場合は袋から出しておく
- 手渡すときは熨斗書きが相手から見て正面になるように
- 食事時や早朝は避ける
マナーを守って感謝してる人にお中元を贈ろう
お中元は、日頃お世話になってる方へ感謝を伝えるコミュニケーションツールのひとつ。
最近は、儀礼的な物の贈り合いが減少傾向にあります。
だからこそ、お中元も本当に感謝してる方に、本当に喜ばれる品物を贈るようにすれば、その相手とより良い関係を築いていけるようになるのではないでしょうか。
そのためにも最低限のマナーを守り、相手の負担にならない金額の物を選ぶなど、贈る相手に配慮したいものですね。
また、地域によって適正な時期が異なるため、事前のリサーチも大切。直前になって慌てることのないように、余裕を持って贈り物を用意し、時期もチェックしておきましょう。
お歳暮・お中元に関連する記事を下記にまとめましたので、ご参考にしてください