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入梅の意味と2024年はいつ?【梅雨入りと入梅の違いも解説】

入梅と梅雨入りの違い+梅雨の語源

✓入梅ってなに?
✓今年の入梅はいつ?
✓梅雨入りと何が違うの?

このような疑問を解消します。

 

例年沖縄だと5月中旬、本州では6月頃に各地で報じられる梅雨入り宣言。それとは別に、歳時記カレンダーを確認すると、ちょうど同じ時期に「入梅」と記載されているのが分かります。

この入梅と梅雨入りは何が違い、どのように使い分ければ良いのでしょうか。

 

このページでは、入梅の意味と梅雨入りとの違い、そして今年の入梅はいつなのかをご紹介します。

 

入梅とは?【梅雨入りとの違い】

5、6月頃になると、ニュースの天気予想でよく聞く「梅雨入り」。そして、歳時記カレンダーに記されている「入梅(にゅうばい)」。文字が似ている通りどちらも梅雨と深い関わりのある言葉です。ただ、よく混同されがちだけど2つの定義は異なります。

POINT

<梅雨入りと入梅の違い>

  • 梅雨入りは気象用語
  • 入梅は暦の用語

 

入梅とは?

入梅(にゅうばい)とは、「雑節(ざっせつ)」と呼ばれる季節を区分する暦日(暦で定められた1日)の一つ。

雑節とは

「二十四節気(1年を24等分したもの)」や「五節句(季節の節目の行事)」以外の、季節の節目を知るために設けられた暦日。

二十四節気は中国で作られた暦であるため、日本の気候とは少しズレがあり、それを補うために設けられた日本独自の季節の節目を知る目安です。

<9つの雑節>

  1. 節分 ⇨ 2月3日ごろ
  2. 彼岸 ⇨ 春分(3月21日ごろ)・秋分(9月23日ごろ)の日を中心に前後7日間
  3. 社日 ⇨ 春分・秋分の日に最も近い戊の日
  4. 八十八夜 ⇨ 5月2日ごろ
  5. 入梅 ⇨ 6月11日ごろ
  6. 半夏生 ⇨ 7月2日ごろ
  7. 土用 ⇨ 四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間
  8. 二百十日 ⇨ 9月1日ごろ
  9. 二百二十日 ⇨ 9月10日ごろ

入梅もこの雑節のひとつで、梅雨入りの時期に置かれています。

暦の中に入梅という日があり、それが梅雨の始まる目安にされていたのです。でも、これはあくまで目安なので、実際には梅雨入り前に入梅が訪れることも珍しくありません。

 

梅雨入りとは?

一方、「梅雨入り」は気象用語となります。暦の上では「入梅」が梅雨の目安にされてきましたが、実際は気象庁の出す「梅雨入り宣言」が梅雨入りの合図です。

実は梅雨「入り」と「明け」には、「こうなったら梅雨入り(明け)」とされる明確な基準はありません。各地域の「これまでの天候と今後1週間の週間予報」が鍵であり、気象庁の予報官が経験と最新技術のデータに基づいて判断しています。

「梅雨入り宣言」が発表されるのは、雨や曇りの日が2日間程度続き、今後の予報でも晴れが少ないと推定されたとき。

縦に長い日本は地域による違いが出やすいため、年によって早まったり遅くなったり時期は毎年変わります。「梅雨明け」も同じで、晴れが続いた日数を目安に判断されています。

 

入梅は何のためにある?

昔から田植えの日取りを決めるうえで、梅雨の時期を知ることが極めて重要とされてきました。というのも、農作業に用いる水の多くは雨水を利用していたからです。

昔は今と違って精度の高い気象予報のない時代。農家の人たちは梅雨の目安として入梅を設けたのです。実際の梅雨入りとはズレがありますが、この時期に雨季に入るという一つの目安として重宝されていたようです。

ちなみに、「梅雨明け」を表す言葉は「出梅(しゅつばい)」と言いますが、こちらは暦には記載されていません。

 

2024年の入梅はいつ?

昔は今と違って立春から135日目が入梅とされていたように、入梅の日にちは時代と共に変化してきました。

現代は”太陽の黄径(こうけい)が80度に達した日”とされており、芒種(ぼうしゅ)から数えて5、6日目頃の最初の壬(みずのえ)の日となります。

芒種とは

芒種(ぼうしゅ)とは、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつ。

立夏、小満に次ぐ夏の第3の節気。

太陽の黄経は75度。

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POINT

  • 入梅の日にちは現在の暦だとだいたい6月11日、12日ごろ。
  • 2024年は「6月10日(月)」になります。

 

【豆知識】梅雨の語源は諸説あり

梅に雨と書いて「梅雨(つゆ)」。梅雨は中国から伝わってきた言葉で、中国語だと「メイユー」と言います。その語源は諸説あるので豆知識としてご紹介します。

 

■梅雨の語源とされている説①

梅の実が熟す時期に降る雨が由来。


■梅雨の語源とされている説②

梅の実に滴る「露(つゆ)」という言葉が転じて「梅雨≒つゆ」になった。


■梅雨の語源とされている説③

熟した梅の実が潰れる時期であり、「潰れる」が「潰ゆ(つゆ)」になった。


■梅雨の語源とされている説④

元々中国では、雨が多くカビが生えやすいことから「黴雨」という漢字が当てられていました。しかし、カビの季節ではイメージが悪いため、「梅」の字と取り替えて「梅雨(ばいう)」となった。

 

中国から梅雨という言葉が伝わる以前は、旧暦だと5月にあたることから「五月雨(さみだれ)」と呼ばれていました。

 

まとめ

「梅雨入り」と「入梅」はどちらも梅雨を意味する言葉ですが、梅雨入りは気象用語、入梅は暦上で使われる言葉という違いがあります。

今では気象庁が梅雨入り宣言を報じてくれるため、ニュースを見れば梅雨入りは簡単に確認できます。そのため、入梅はもう現代では意味がないように思えますが、東日本だと現代でも入梅と梅雨入り日にはそれほど大きな差がありません。

現代でも梅雨の目安として十分役立つので、事前に歳時記カレンダーなどでチェックしておくのも良いでしょう。

 

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