11月

二十四節気「立冬」はどんな季節?2023年はいつ?【旬の食べ物・花・風習も紹介】

✓立冬ってどういう意味?
✓今年の立冬はいつ?
✓立冬が旬の食べ物や花は?

こんな疑問を解消します。

 

日本には、二十四節気という1年を24分割した季節の指標があります。その中の一つで、暦のうえでは冬のはじまりとなる『立冬』。

実際には秋の紅葉シーズンど真ん中ですが、朝夕の冷え込みからはほんのり冬を感じることができます。いったい立冬とはどんな意味を持つ季節なのでしょうか?

 

このページでは、二十四節気の一つ「立冬」についての意味や由来などを分かりやすくご紹介します。

立冬とは

二十四節気 七十二候
立冬

(りっとう)

初候 山茶始開(つばきはじめてひらく)
意味:山茶花が咲き始める
次候 地始凍(ちはじめてこおる)
意味:大地が凍り始める
末候 金盞香(きんせんかさく)
意味:水仙の花が咲いて香りを放つ

立冬は二十四節気の一つ。

二十四節気とは

太陽の黄道上(太陽の周りを地球が1周する軌道)の動きを、春分日を0度として1周360度をほぼ15度ごとに24分割して、15度ごとに季節を表す言葉をつけたもの。

もっと分かりやすく説明すると、1年を通した季節の変化を24分割して、それぞれの分岐点に季節を表す言葉をつけたものです。

 

立冬は、そんな二十四節気の19番目、冬の1番目にあたり、暦の上ではこの日から冬となります。

霜降(18番目)の次であり、小雪(20番目)の前に位置する節気です。

 

二十四節気について詳しく知りたい方はこちら▼

季節の便り「二十四節気」の意味と一覧【七十二候との関係も簡単に解説】

 

立冬の意味・由来

江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)では、「冬の気立ち初(そ)めて いよいよ冷ゆれば也」と解説されています。これは、今年初めて冬の気配(気立ち)が現れ、ますます冷え込んでくるという意味。

 

立春・立夏・立秋・立冬の「立」には、新しい季節が始まるという意味があり、立冬はその名の通り冬の始まりを指しています。

 

とはいっても実際はまだ11月上旬頃。紅葉シーズン、実りの秋の真っ盛りであり、体感としては冬というよりまだ秋らしさが強い季節です。

ただ、陽の光はだいぶ弱くなり、日が暮れるのも早くなります。朝夕の冷え込みからは冬の気配を感じられることでしょう。

 

立冬はいつ?

立冬をはじめとした二十四節気の日にちは、年によって変わることがあります。数年間に1度、1日前後する年があるので注意してください。

また、カレンダーには日にちしか記載されていませんが、二十四節気は日にちを指す場合、期間を指す場合の2つの見方ができます。

 

立冬は毎年だいたい10月23日頃。および小雪までの約15日間の期間です。

日付(期間)
2023年 11月8日(~11月21日)
2024年 11月7日(~11月21日)
2025年 11月7日(~11月21日)
2026年 11月7日(~11月21日)
2027年 11月8日(~11月21日)

 

立冬を感じられる「旬」のモノ

食べ物、花、風習にイベントなど、立冬ならではの旬を感じられるモノをまとめました。

 

【立冬】季節の風習・行事・イベント

立冬の時期に迎える主な行事やイベントは以下の通り。

 

七五三

この時期に迎える行事といえば七五三。子供が3歳・5歳・7歳になった節目の年に行う人生儀礼。神社へ参拝して、神様に無事成長できたことを感謝し、これから先の健やかな成長を祈願します。

現在だと10月~12月あたりの都合の良い日、もしくは吉日にお祝いされるご家庭が増えていますが、もともとの七五三の正式な日にちは11月15日です。

 

七五三の詳細はこちら▼

はじめての七五三!意味や由来は?【年齢ごとの意味やいつ何するかを解説】

 

【立冬】季節の食べ物

次に、立冬の頃が旬となる美味しい食べ物を紹介します。

 

牡蠣

牡蠣の旬は大きく分けると年に2回。夏が旬の岩牡蠣、冬が旬の真牡蠣です。真牡蠣は11月から美味しくなり始め、そこから翌年3月ごろまでが最盛期となります。

11月7日は、調味料メーカーのヤマキ株式会社が「鍋の日」に制定された日でもありますので、牡蠣鍋にして美味しくいただいてみてはいかがでしょうか。

 

柿・りんご

秋の果物といえば柿。また、りんごも秋から冬に美味しくなる果物で、11月からいろいろな品種が市場に出回ります。

柿の最盛期となるのは10~11月ごろで、12月ごろまで収穫されます。とにかくビタミンCが豊富に含まれており、柿1個で1日に必要な摂取量をクリアできるほど。

りんごは王林やふじなどが旬を迎えます。食物繊維やカリウムが豊富で、整腸作用や高血圧対策の効果を期待できます。

 

ゆず(柚子)

柚子の旬は、夏の7~8月、秋冬の11~12月の年2回。夏にとれる「青玉」とは違い、冬の柚子は黄色く熟しています。色鮮やかで香り高い特徴があることから、さまざまなお料理の香り付けによく使われる食材です。

輪切りにした柚子を使った柚子鍋も秋や冬ならではの楽しみ方。柚子は疲労回復、風邪予防、肌荒れ改善の効果があるので、寒い季節にはピッタリですよ。

 

【立冬】季節の花

立冬に見頃を迎える花を紹介します。

 

サザンカ(山茶花)

10月~2月頃が開花期で、11月~1月あたりに見頃を迎えます。

 

ヒイラギ(柊)

10月~12月頃が開花期の花で、11月上旬頃に見頃を迎えます。

 

茶の木

9月~12月頃が開花期の花で、10月~11月下旬頃に見頃を迎えます。

 

キク(菊)

9月~11月頃にかけて開花する花で、秋菊は10月~11月頃に見頃を迎えます。

 

サフラン

10月中旬~12月上旬ごろに見頃を迎えます。

 

ヤツデ(八手)

開花期は10月~12月頃です。白い小さな花が球状に集まって咲き、その後果実をつけて5月頃に黒く成熟します。

 

まとめ

冬の始まりを意味する立冬ですが、現在の季節感としては晩秋にあたります。日中の日差しは柔らかく、冬と付いていますが寒すぎない過ごしやすい時期。各地で紅葉が進み、秋の実りも美味しくなるので、お出掛けには最適です。

 

ただ、同時に朝夕の冷え込みもだんだん厳しさを増していきます。しかも、急に寒くなったり温かくなったりと、体調を崩しやすい時期でもあるので気を付けてください。

栄養満点の旬の食材をおいしく食べて体調を整えましょう。本格的な冬が到来する前に、体調面も身の回りもしっかり準備を進めておきたいですね。

 

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