11月

勤労感謝の日はいつ?【意味・由来・おすすめの過ごし方も紹介】

✓勤労感謝の日ってどんな祝日?
✓勤労感謝の日はいつ?
✓どんな由来があるの?

このような疑問を解消します。

 

勤労感謝の日とは、現在16ある国民の祝日の中で一年の最後にやってくる11月の祝日。日々お仕事や家事を頑張っている方たちに、感謝や労いの気持ちを伝える絶好の機会です。

名称から何を目的とした祝日なのかはイメージしやすいと思います。でも、この祝日がどのように誕生したのかまでご存知の方は少ないかもしれません。

 

このページでは、勤労感謝の日の意味と由来、おすすめの過ごし方をご紹介します。

 

勤労感謝の日はいつ?

POINT

勤労感謝の日は毎年”11月23日”

年によって日にちが変わることはなく、毎年11月23日に固定された国民の祝日です。

 

スポーツの日などの基本3連休と決まっているハッピーマンデー制度対象の祝日ではありません。

ハッピーマンデー制度とは

「月曜日を祝日とする事によって土曜日・日曜日と合わせた3連休とし、余暇を過ごしてもらおう」という趣旨のもと、一部の国民の祝日を従来の固定日から、特定週の月曜日に移動した制度。

勤労感謝の日は、土日と繋がることで連休になる年もあれば、連休にならない1日だけ休日の年もあります。

ちなみに、2023年の勤労感謝の日は木曜日。残念ながら今年は連休とはなりません。

 

勤労感謝の日とは|意味と由来

勤労感謝の日の意味と由来!とても意外なルーツがあった

勤労感謝の日とは、11月に制定されている2つある国民の祝日のひとつ。

勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう

という趣旨のもとで定められています。

 

「勤労をたっとぶ」という言葉が何を意味しているのか少し分かり辛いかもしれません。

  • 「勤労」とは、心身を働かせて仕事に励むこと
  • 「たっとび(たっとぶ=尊ぶ)」とは、価値あるものとして重んじること

つまり勤労感謝の日は、「仕事を尊いものとして大切に思い、生活に必要なものが作られることを祝いつつ、国民たがいに「ありがとう」と感謝しあう」ことを目的とした日となります。

 

勤労感謝の日のルーツは「新嘗祭」という宮中祭祀

勤労感謝の日が制定されたのは1948年(昭和23年)。それ以前までは「新嘗祭(にいなめさい)」という祭日でした。新嘗祭とは、宮中祭祀の中で最も重要とされている五穀豊穣を祝う行事。

もともとは現在とは違って農作物の収穫を祝い、豊作を願うことを目的とされていました。ただ、現代と違って昔は勤労といえば農業が主であったことからすると、勤労感謝の日の趣旨とも通じていると言えるのかもしれません。

 

新嘗祭の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

神嘗祭と新嘗祭とはどんな行事?【意味・由来・2つの儀式の違いとは?】

 

GHQの占領政策によって新嘗祭から勤労感謝の日に改名

新嘗祭は収穫された新穀を神に奉納し、天皇陛下自らも初穂を召し上がり、五穀に感謝する大切な日でした。しかし、第二次大戦の敗戦後、GHQの占領政策によって天皇が関わる行事は祝日として扱われなくなりました。

 

1948年に祝日法が制定されると、新嘗祭だった11月23日は「Labor Thanksgiving Day」を和訳した”勤労感謝の日”に改名されることになります。「Labor Thanksgiving Day」は「Thanksgiving Day」と「Labor Day」を合わせた言葉。

  • Thanksgiving Day・・・アメリカの11月第4木曜日にお祝いする感謝祭
  • Labor Day・・・アメリカの9月第1月曜の労働者の日

しかし、新嘗祭が完全に無くなったわけではありません。今でも勤労感謝の日には、宮中をはじめ全国各地の神社で新嘗祭の行事が執り行なわれています。

 

勤労感謝の日は何をする?

勤労感謝の日に、絶対こうしなければいけないという決まりはありません。でも、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」という趣旨を持つ国民の祝日なので、単なる休日として終わらせてしまうのは少しもったいないかもしれません。

特別な1日とするために、おすすめの過ごし方をご紹介します。

 

恵みに感謝して家族で食事を楽しむ

勤労感謝の日はもともと新嘗祭という五穀豊穣を祝う収穫祭でした。神様に新穀(初穂)を奉納し、それを口にして収穫を祝っていたのです。

その本来の意義にならって、普段何気なく口にしている食べ物、そして生産している方々に対して、改めて感謝する機会にしてはいかがでしょうか。

また、子供がいるご家庭、普段食事の準備をパートナーにまかせきりの方は、一緒に食事の準備をするのも良さそうですね。食べ物や生産者さんへの有難みをより強く噛みしめられる日となるはず。

 

「ありがとう」を込めてプレゼントを贈る

日頃から仕事や家事を頑張ってくれている妻や夫、ご両親、祖父母など、「いつも頑張ってくれてありがとう」を伝えたい相手にプレゼントを贈ってみるのも良いですね。

普段なかなか感謝を言葉にして伝えられずにいる方は、この機会を利用して伝えてみてはいかがでしょうか。

 

勤労感謝の日におすすめのプレゼント例▼

  • 定番は感謝の気持ちを表しやすいお花
  • 仕事に役立つビジネスグッズ
  • 日々の疲れを癒すケアグッズ
  • 心とお腹を満たしてくれるグルメギフト

プレゼントと一緒に感謝の気持ちを書いたメッセージカードや手紙を添えるのも良いでしょう。

 

自分で自分を労う

毎日仕事や家事に勤しんでいる皆さん。自分にご褒美をあげて日々の頑張りを労いましょう。

  • 普段より食事を豪華にする
  • エステやマッサージで心身を癒す
  • 連休なら温泉や旅行にお出掛けする

明日からのお仕事に向けて、活力をチャージするためにご自身をおもいっきり甘やかしてあげてください。毎日頑張っているのだから決して悪いことではありません。

 

勤労感謝の日は感謝を伝えたい相手に「ありがとう」を届けよう!

11月23日は国民の祝日「勤労感謝の日」。勤労に感謝し、働く人に「ありがとう」の気持ちを伝える日です。そのルーツを辿ってみると、意外なことにもともとは農作物の収穫に感謝する日でした。天皇陛下とも深い関わりのある新嘗祭という重要な行事だったようです。

現在では農業に関わらず、すべての生産をお祝いして、国民同士が感謝を贈る祝日となっています。それでも、本来の新嘗祭が持つ精神は日本人のねぎらいと感謝の心から感じることができるのではないでしょうか。

普段は気恥ずかしかったり、忙しくて余裕が無かったりして、素直に「ありがとう」「おつかれさま」を伝えられずにいる方も多いと思います。感謝を直接言葉にして伝えるでも、手紙に書いて渡すでも、プレゼントに託すでも構いません。良い機会なので、感謝の気持ちを家族や仲間に伝えて絆を深めてください。

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