9月

二十四節気「白露」はどんな季節?2023年はいつ?【旬の食べ物・花・風習も紹介】

二十四節気「白露」の意味や旬の食べ物を解説

✓白露ってどういう意味?
✓今年の白露はいつ?
✓白露が旬の食べ物や花は?

こんな疑問を解消します。

 

日本には、二十四節気という1年を24分割した季節の指標があります。その中の一つで、夏が過ぎ去っていく頃に迎えるのが『処暑』。

夏から秋へ……そんな季節が移り変わる空気を肌で感じられるようになり、台風シーズンに突入するのも特徴。そんな処暑とはどんな意味があるのでしょうか?

 

このページでは、二十四節気の一つ「白露」についての意味や由来などを分かりやすくご紹介します。

白露とは

二十四節気 七十二候
白露

(はくろ)

初候 草露白(くさのつゆしろし)
意味:草に降りた露が白く光って見える
次候 鶺鴒鳴(せきれいなく)
意味:鶺鴒が鳴き始める
末候 玄鳥去(つばめさる)
意味:子育てを終えた燕が南へ帰って行く

処暑は二十四節気の一つ。読み方は「はくろ」と「しらつゆ」の2通りありますが、二十四節気を指す場合は「はくろ」の方が一般的。

 

二十四節気とは、太陽の黄道上(太陽の周りを地球が1周する軌道)の動きを、春分日を0度として1周360度をほぼ15度ごとに24分割して、15度ごとに季節を表す言葉をつけたもの。

もっと分かりやすく説明すると、1年を通した季節の変化を24分割して、それぞれの分岐点に季節を表す言葉をつけたものです。

 

白露は、そんな二十四節気の15番目、秋の3番目にあたります。

処暑(14番目)の次であり、秋分(16番目)の前に位置する節気です。

 

二十四節気について詳しく知りたい方はこちら▼

季節の便り「二十四節気」の意味と一覧【七十二候との関係も簡単に解説】

 

白露の意味・由来

江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)には、「陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也」と説明されています。

陰気は陽気の反対で、冷たい空気のこと。大気が冷えてきて、草木に朝露が宿り、光を浴びると白く輝いて見えるという意味です。

 

まだ日中は残暑をそこそこ感じるものの、夕暮れの時刻はだいぶ早まります。朝晩の気温は下がり、地面に近い草花に露が宿る頃が白露です。

そして白露を過ぎて、次の秋分に入る頃には残暑もおさまり、いよいよ秋の到来を肌で強く感じられるようになります。

 

白露はいつ?

二十四節気の各節気の日にちは固定ではないため、白露も年によって1日程度ズレることがあります。

また、二十四節気はカレンダーに記載されているように日付を指すこともあれば、期間を指す場合もあります。

 

白露は毎年だいたい9月7日頃。および秋分までの約15日間の期間です。

日付(期間)
2023年 9月08日(~9月22日)
2024年 9月07日(~9月21日)
2025年 9月07日(~9月22日)
2026年 9月07日(~9月22日)
2027年 9月08日(~9月22日)

 

白露を感じられる「旬」のモノ

 

食べ物、花、風習にイベントなど、白露ならではの旬を感じられるモノをまとめました。

 

【白露】季節の風習・行事・イベント

白露の時期に迎える主な行事やイベントは以下の通り。

 

重陽の節句

毎年、白露の時期とも重なる9月9日は、桃の節句と同じ五節句のひとつである重陽の節句(菊の節句、栗の節句)。長寿を祈願する行事であり、古くから長寿をもたらすとされている菊はこの日に欠かせない花です。

当日は栗ごはんやナス料理を食べたり、菊の天ぷらや菊酒でお祝いする風習があります。

 

重陽の節句の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

重陽の節句(菊の節句)の意味や由来【食べ物や料理・節句の楽しみ方も紹介】

 

中秋の名月(十五夜)

毎年9月中旬~10月上旬の間にやってくる十五夜。ちょうど白露の時期にあたることが多い秋の風物詩です。

「中秋の名月」とも呼ばれており、この時期は空気が澄んでいるため、1年の中で特に美しい月が見えると言われています。お団子やすすき、里芋を用意してお月見をする風習もあります。

 

中秋の名月の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

十五夜とは?今年はいつ?【中秋の名月との違いは何か】

 

敬老の日

毎年9月の第3月曜日は、お年寄りを敬い、長寿をお祝いする敬老の日。だいたい白露の終わり頃にやってくる国民の祝日です。

身内のおじいちゃんおばあちゃんを労ったり、幼稚園や公民館などではお年寄り主役のイベントが催されています。

 

敬老の日の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

敬老の日の由来は?2021年はいつ?【何歳からお祝いするのか&定番の花も解説】

 

【白露】季節の食べ物

次に、白露の頃が旬となる美味しい食べ物を紹介します。

 

梨やブドウ

果物では瑞々しい「梨」や「ぶどう」が旬の季節です。それぞれ品種によって食べ頃の時期は異なりますが、梨ならだいたい9月頃、大粒タイプのブドウも同じく9月頃に旬を迎えます。ぶどう狩りや梨狩りに出掛けるなど、レジャーとして楽しまれる方も多いですね。

 

栗(くり)

9月中旬から10月中旬ごろのは、秋の味覚の代表格でもある栗拾いシーズン。白露はちょうど栗が出始める時期ですので、栗ごはんや栗の甘露煮などもおすすめ。

 

サンマ

秋といえば「秋刀魚(サンマ)」が美味しい季節です。9月から10月あたりが旬の魚で、この時期は産卵前で身に栄養を溜め込んでおり、脂がしっかり乗っています。シンプルに塩焼きにして食べると最高ですね。

 

カボスとスダチ

収穫の最盛期は8月~10月ごろ。薬味として使用されることが多く、鍋料理、サンマなどの魚料理、そうめんに入れると、さわやかな酸味と香りが素材のおいしさを引き立たせます。

 

【白露】季節の花

白露に見頃を迎える花を紹介します。

 

コスモス(秋桜)

6月~11月頃が開花期で、9月中旬~10月中旬あたりに見頃を迎えます。

 

ホウセンカ(鳳仙花)

6月~9月下旬頃が開花期で、8月上旬~9月中旬頃に見頃を迎えます。

 

秋海棠(シュウカイドウ)

8月~10月頃にかけて開花する花で、9月頃に見頃を迎えます。

 

秋桐(アキギリ)

開花時期は8月~10月くらいまでとなります。

 

彼岸花

9月下旬~10月上旬が見頃。品種改良された花なら7月中旬あたりから開花します。

 

サルビア

6月~11月頃が開花期で、8月~11月上旬に見頃を迎えます。

 

まとめ

白露の頃は、日中だとまだ暑さが残っているものの、朝夕になると涼しさだけではなく少し肌寒さを感じられるようになります。食べ物もだんだん秋の色が濃くなってきて、栗、サンマ、梨など、食卓の主役は秋の味覚へと移り始めてきますね。

 

本格的な秋の一歩手前となる白露。この季節ならではの食べ物・草花・行事も目白押しです。

ただ、過ごしやすくなっては来ますが、夏の疲れが出やすい時期。天候の変化は激しく、秋の長雨や台風が重なることもあります。くれぐれも体調管理だけは注意して、白露の期間をお元気に過ごしください。

 

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