✓防災の日はいつ?
✓防災グッズは何を準備すればいいの?
こんな疑問や悩みを解消します。
日本は地震、台風、豪雨、津波など、自然災害が多い国です。いつどこでどのような災害が起きてもおかしくありません。誰もが自然災害の被害者となるリスクを抱えていると言えます。
そんな自然災害に対する防災の啓発を目的としているのが、9月1日に制定された防災の日。防災意識を高めるために、各地で防災訓練やイベントが実施されています。
この記事では、防災の日の目的と由来、備えておきたい防災グッズをご紹介します。
このページの目次
防災の日とは?
POINT
- 防災の日は毎年9月1日
- 防災の日を含めた1週間を「防災週間」と定められている
この期間は、全国各地で防災訓練や防災に関連するイベントが実施されています。
政府、地方公共団体等防災関係諸機関をはじめ、広く国民が、台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の災害についての認識を深めるとともに、これに対する備えを充実強化することにより、災害の未然防止と被害の軽減に資するため、「防災の日」及び「防災週間」を設ける。
こうした目的のもと、防災の日は1960年(昭和35年)に制定されました。
他国に比べて、地震や台風など自然災害の発生数が多い日本。日頃から「もしも」の備えを万全にしておくことが理想です。
- 防災グッズの見直し
- 備蓄している食料の買い替え
- 避難場所の確認
- 災害ダイヤルの使い方
- 家族がバラバラの時に災害が発生したらどうするか
学校の防災訓練や地域の防災イベントへの参加を促したり、ご家庭で防災について考える日にしようと呼びかけられています。
防災の日の由来
防災の日は、1960年(昭和35年)に閣議了解により制定されました。この背景には実際に起きた2つの大災害が深く影響しています。
関東大震災
”9月1日”というのは「関東大震災(1923年/大正12年)」が発生した日。
190万人が被災し、10万人を超える死者・行方不明が出た未曽有の大災害です。それゆえ、現代を生きる人々に数多くの教訓を残しており、後の災害対策の礎になったという評価もされています。
伊勢湾台風
防災の日が制定された前の年、1959年(昭和34年)9月26日に「伊勢湾台風」が上陸。
死者・行方不明者は5000人以上、負傷者は40000人近くに及び、明治以降の台風災害では最多の犠牲者を生んだ記録的な大災害です。
伊勢湾台風を契機に、防災の必要性・重要性を国民全体が認識することになります。
そして、9月1日が関東大震災の発生日であると同時に、9月1日頃が暦の上では台風に備える日とされていた「二百十日」であり、台風シーズンと重なっていたことから9月1日が防災の日に選ばれました。
防災の備え|準備しておきたい防災グッズリスト
防災グッズは3種類に分けて準備しておくのがポイント。
POINT
- 一時避難用:非常事態に一刻も早く持って出るためのもの
- 二次避難用:しばらく避難所で生活するために必要なもの
- 自宅備蓄用:ライフラインが復旧するまで自宅避難時に使うもの
災害の規模、目的別に分けて用意しておくのが理想です。
一時避難用の防災グッズリスト(一人分)
一時避難用は、被災時に自宅や今いる場所にとどまるのが危険となり、1秒でも早く非難する状況に陥った際に持ち出す防災セット。安全に”1日”生き延びるのに必要な最低限のモノだけを用意しておきます。
水 | 500mlペットボトルを3~4本 |
非常食 | 乾パン、缶詰、栄養補助食品などを3食分 |
ヘルメット、防災頭巾 | 頭を保護するもの |
雨具 | |
懐中電灯 | 2個 発電もしくは充電できるタイプなら尚良し |
スマホ、防災ラジオ | 情報を得るもの 予備電池、充電器もお忘れなく |
簡易トイレ | 1日分、最低5回分 |
救急用品セット | 消毒液、絆創膏、ガーゼ、包帯、ピンセットなどのセット |
軍手・手袋 | 後片付け、熱いものを持つ用 |
自分の必需品 | 持病薬、常備薬、メガネ、生理用品など |
貴重品 | 免許証・保険証・パスポート・預金通帳のコピーなど |
赤ちゃんや高齢者用の必需品 | 粉ミルク・幼児食・紙おむつなど |
その他 | 万能ナイフ、タオル、歯ブラシ、ポリ袋、現金、ビニールシート、ウェットティッシュ、カイロ、筆記用具、連絡メモなど |
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二時避難用の防災グッズリスト(一人分)
二時避難用は、災害時に自宅が被災して住めなくなり、しばらく避難所で生活しなければいけなくなった場合に持ち出す防災セット。最低でも”3日間程度”の避難生活を想定して用意する必要があります。
水&食料 | 3日分~1週間分 水は2Lペットボトル6本入りを箱買い |
給水袋、ポリタンク | 水を備蓄しておくため |
衣類(上着、下着) | 季節の状況によって必要な衣類を入れ替えておく |
簡易トイレ | 3日分~1週間分 |
衛生用品 | 水を必要としない物なら尚良い 数量は個人の状況に基づいて検討 歯磨きセット、ウェットティッシュ、トイレットペーパー、ドライシャンプー、石鹸など |
生活用品 | 数量は個人と季節の状況に基づいて検討 食器類は紙かステンレスもの タオル、毛布、寝袋、雨具、カセットコンロ(燃料)、鍋、食器類、アルミホイル、携帯カイロ、防寒シート、ポリ袋(多めに)、ビニールシート、 |
サランラップ | ラップを敷いて食事をすれば、後はラップを捨てれば水洗いの必要がないので、水の節約になる。ケガの止血など応急処置にも役立つ |
懐中電灯、ランタン | 念のため予備も |
電池、モバイルバッテリーのストック | 電池は充電式が便利 |
スリッパ、運動靴 | 足の裏を傷つけないため |
防虫スプレー | 主に夏場の「蚊」対策 |
ダンボール | プライバシー保護、防寒、荷物整理などに役立つ |
古新聞 | あると何かと便利 |
アイマスク、耳栓 | 必要なら睡眠用に |
現金 | 10円玉、100円玉を多めに |
これに一時避難用品をプラスして用意しておきましょう。持ち物が重複しても問題ありません。二次避難用にはしばらく生活できるように、3日~1週間分の備蓄確保が推奨されているからです。
災害時、避難生活で特に悩ましいのがトイレ問題。数が少ない、衛生面・感染症の不安、プライバシーの確保など、ストレスになる問題だらけなので、簡易トイレはなるべく用意しておいた方がいいです。
【おすすめ簡易トイレ】
自宅備蓄用の防災グッズリスト(一人分)
自宅備蓄用は被災時に自宅は問題なく住めるけど、ライフラインが停止した場合に復旧まで自宅でしのげるように用意しておく防災セット。最低でも”3日分”、できれば”1週間分”備えておくとより安心です。
水&食料&衛生用品 | 3日~1週間分 |
簡易トイレ | ライフラインが止まってる場合トイレ問題は非常に深刻 最低でも1人1週間分は用意必須 |
ランタン&乾電池 | 灯りは自分たちで用意する必要があります 乾電池も大量に必要 |
3日分はあくまで最低限のラインです。大規模災害を踏まえてなるべく1週間分は備えておきたいところ。
【おすすめ非常食/保存食】
防災の日をきっかけに改めて防災対策を見直してみよう
防災の日は、災害に対する認識を深め、「もしも」への備えを強化する日です。防災の日の背景には過去の大規模災害の教訓があり、被害や悲しみを減らしたいという想いが込められています。
防災意識を高め、認識を深めるのに最適な日です。せっかくの機会なので、改めて防災グッズや防災用品の中身、避難場所や避難経路もチェックしてみましょう。
防災意識が徐々に低下している方にとっても、防災を見つめ直す良いきっかけになると思います。9月はちょうど台風シーズンでもあるので、普段より防災を意識して過ごしてみるのも良いかもしれません。