10月

二十四節気「寒露」はどんな季節?2023年はいつ?【旬の食べ物・花・風習も紹介】

二十四節気「寒露」の意味と時期、旬の食べ物・花・行事を紹介

✓寒露ってどういう意味?
✓今年の寒露はいつ?
✓寒露が旬の食べ物や花は?

こんな疑問を解消します。

 

日本には、二十四節気という1年を24分割した季節の指標があります。その中の一つで、日中は涼しくなるも、朝晩の冷え込みが厳しくなってくる時期が『寒露』。

この頃は大気は安定して、秋晴れが増えて過ごしやすくなります。そんな秋が深まる頃に迎える寒露ですが、いったいどんな意味がある季節なのでしょうか?

 

このページでは、二十四節気の一つ「寒露」の意味や由来、時期はいつなのかを分かりやすくご紹介します。

 

寒露とは

二十四節気 七十二候
寒露

(かんろ)

初候 鴻雁来(こうがんきたる)
意味:雁が北から飛来し始める
次候 菊花開(きくのはなひらく)
意味:菊の花が咲く
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
意味:キリギリスが戸口で鳴く

寒露は二十四節気の一つ。

二十四節気とは

太陽の黄道上(太陽の周りを地球が1周する軌道)の動きを、春分日を0度として1周360度をほぼ15度ごとに24分割して、15度ごとに季節を表す言葉をつけたもの。

もっと分かりやすく説明すると、1年を通した季節の変化を24分割して、それぞれの分岐点に季節を表す言葉をつけたものです。

 

寒露は、そんな二十四節気の17番目、秋の5番目にあたります。

秋分(16番目)の次であり、霜降(18番目)の前に位置する節気です。

 

二十四節気について詳しく知りたい方はこちら▼

季節の便り「二十四節気」の意味と一覧【七十二候との関係も簡単に解説】

 

寒露の意味・由来

寒露とは、「寒さが厳しくなり、草木に冷たい露が降りる時期」という意味。

江戸時代に発行された暦便覧(こよみびんらん)では、「陰寒の気におうて、露むすび凝らんとすれば也」と解説されています。これは、陰の気がさらに増して大気は冷え、寒さで露が凍りそうになるというような意味。

 

秋もかなり深まって来る時期ですね。しばらく続いていた秋の長雨からも抜け出す頃で、日中は涼しく、秋晴れの過ごしやすい日が多くなります。

朝晩はだいぶ冷えてきますので、そろそろ衣替えに取り掛かる方も増えてくるでしょう。

 

寒露はいつ?

寒露を含め、二十四運節気は毎年同じ日とは限らず、年によって1日前後することがあります。

また、カレンダーを見ると日にちしか記載されていませんが、二十四節気は日にちを指す場合、期間を指す場合の2つの見方ができます。

 

秋分は毎年だいたい10月8日頃。および霜降までの約15日間の期間です。

日付(期間)
2023年 10月8日(~10月23日)
2024年 10月8日(~10月22日)
2025年 10月8日(~10月22日)
2026年 10月8日(~10月22日)
2027年 10月8日(~10月23日)

 

寒露を感じられる「旬」のモノ

食べ物、花、風習にイベントなど、寒露ならではの旬を感じられるモノをまとめました。

 

【寒露】季節の風習・行事・イベント

寒露の時期に迎える主な行事やイベントは以下の通り。

 

十三夜

十五夜(仲秋の名月)、十六夜は有名ですが、秋には他に「十三夜」という日本古来のお月見があります。十三夜は旧暦9月13日の夜のことで、新暦では10月中旬~下旬ごろ。十三夜は満月ではなく、少し欠けているのが特徴。

昔は十五夜と十三夜どちらも楽しむのが一般的であり、どちらか一方しか見ないことを片見月と言われ、縁起が悪いとされていました。

 

スポーツの日(旧:体育の日)

毎年「10月の第2月曜日」となっていた体育の日ですが、2020年から東京オリピックに合わせて名称がスポーツの日に変更となりました。

「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」を主旨としています。日中も涼しくて過ごしやすい季節なので、運動に励んで健康な体づくりに励んだり、スポーツイベントに参加してみるのもいいでしょう。

スポーツの日についてもっと詳しく知りたい方はこちら>

 

【寒露】季節の食べ物

次に、寒露の頃が旬となる美味しい食べ物を紹介します。

 

鯖(サバ)

鯖(サバ)は一年を通してスーパーに並ぶ魚ですが、旬と言われているのは秋と冬。特に10月~11月に捕れるものは「秋鯖」と呼ばれ、脂が最も乗っていて身が締まっており、とても美味しいのです。

お刺身、塩焼き、味噌煮、竜田揚げなど、さまざまな料理に変えて秋の鯖を楽しんでください。

 

栗(くり)

秋の味覚といえば栗ですね。場所によっては8月下旬ごろから採れますが、一般的に栗拾いシーズンといわれているのは9月中旬から10月中旬ごろ。時期的には栗ごはんが特に美味しい季節です。他にも栗きんとんや甘露煮もおすすめ。

 

キノコ類(松茸・椎茸・舞茸)/st-marumozi-big]

秋はキノコ全般も美味しい季節です。今では1年を通して食されていますが、自然に生育しているキノコの最盛期といえばやっぱり秋。松茸(9月~10月ごろ)、しいたけ(9月~11月ごろ)、舞茸(9月中旬~10月中旬ごろ)。

網焼きにしたり、炊き込みご飯にしたり、汁物やパスタにしたり、最高の主役にも脇役にもなれるので、どんな料理でも大活躍です。

【寒露】季節の花

寒露に見頃を迎える花を紹介します。

コスモス(秋桜)

6月~11月頃が開花期で、9月中旬~10月中旬あたりに見頃を迎えます。

 

フジハカマ(藤袴)

8月~10月頃が開花期で、10月上旬~10月中旬あたりに見頃を迎えます。

 

キンモクセイ(金木犀)

9月中旬~10月下旬頃が開花期で、10月中旬頃に見頃を迎えます。

 

(きく)

9月~11月頃にかけて開花する花で、秋菊は10月~11月頃に見頃を迎えます。

 

茶の花

10月~11月下旬ごろが開花時期。茶の花は新茶の春ではなく秋に咲きます。

 

まとめ

寒露は、朝晩の冷え込みは徐々に厳しくなってきますが、日中は涼しく、秋晴れも増えて過ごしやすくなる季節です。そろそろ夏服ともまたしばらくお別れして、秋物を用意し始める方も増えてきます。

また、秋と言えば食欲の秋。この頃になると、サバ、栗、マツタケ、かぼちゃなど、秋の味覚がだいぶ充実してきますね。

 

寒露は空気が澄んでいるため、夜は月や星がいつも以上に綺麗に見えるのも特徴。10月には十三夜も訪れます。お月見といえば十五夜(仲秋の名月)かもしれませんが、十三夜の少し欠けた月もまた美しい姿ですよ。ぜひお月見を楽しんでください。

 

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