気温があまり下がらない夏の熱帯夜。
「暑くて寝れない」「寝苦しくて何度も起きてしまう」「エアコン付けっぱなしで寝たから身体がだるい」
そんな夏の睡眠問題に悩まされてる人は多いですよね。
暑くて眠れなくなる大きな原因は2つ。
- 暑すぎて体温が下がらない
- 湿度が高いせいで汗がベタベタして気持ち悪い
しかも、前日は寝不足だったから今日は眠れるだろうと思いきや、連日のように熱帯夜が続いて眠れぬ毎日を送る・・・。
いい加減うんざりです。疲労も抜けきらないから心も体も限界に。
そんな寝苦しさを少しでも解消するため、夏でもグッスリ寝れる熱帯夜対策をご紹介します。コツは寝る前に環境を整えておくことです。
このページの目次
熱帯夜を乗り越える工夫
それでは、余計なことは抜きにして、さっそく暑苦しい夏の睡眠対策をご紹介します。
大切なのは部屋の環境を整えること。
ポイントは以下の通りです。
- 事前に室温を下げておく
- エアコンに加えて、扇風機やサーキュレーターを活用する
- 手軽に取り入れられる快眠グッズを利用する
詳しく見ていきましょう。
【対策1】眠る前に部屋全体を冷やしておく
就寝時は適温より少し低い方が寝つきは良くなります。
人というのは、睡眠時間が近づくと眠りにつきやすくするため、身体の深部の温度が下がるように出来ています。
しかし、部屋の温度が高いと上手に体温を下げられなくなり、睡眠を阻害してしまうのです。
なので、就寝30分~1時間くらい前から、エアコンを25度くらいに設定して寝室を冷やしておきましょう。
快適な睡眠が出来るように理想の環境を作っておくために。
クローゼットや大型の収納家具があるなら一応開けておいてください。中の空気も熱くなってますから。
熱は寝具の中にも溜まっている
見落としがちなのが寝具。昼間部屋が温められていたのなら、ふとんや枕などの寝具にも熱がたんまり籠ってるはず。
部屋が冷えても寝具がホカホカだったら、背中が暑くなるわ蒸れるわで結局苦しむハメに。
なので、ふとんの上を歩いたり枕を軽く叩くなどして、寝具の中の熱気を外へ排除してください。
タイミングは部屋が冷えてきた頃を見計らって。冷たい空気と入れ替えることができます。
【対策2】扇風機やサーキュレーターで空気を循環
室内に空気の流れが無いと、室温は下がりにくくなってしまいます。
エアコンを稼働させても、床付近は冷たくなるものの、部屋の上辺りには温かい空気が残ったまま。
それに、風が起こらないと汗が蒸発しにくくなってしまうのも辛い。
そんな時は「扇風機」や「サーキュレーター」を使って気流を作り、室内の空気循環を整えましょう。
ただし、注意点もあるので使い方は間違えないように。
注意ポイント
- 目的は室内の空気循環を良くすること
- 扇風機の風は直接カラダにあてない
- 壁や天井へ向けて跳ね返りを利用する
- 空気を取り込むために窓の近くに置く
- エアコンと併用するならその下に置く
寝ているときにエアコンを付けっぱなしにするのなら、扇風機やサーキュレーターは必須とさえ言えます。
ちなみに、エアコンを使うなら除湿(ドライ)モードにしておいた方がいいです。意外かもですが、快眠を邪魔してるのは温度よりも湿度であることが多いから。
【対策3】ひんやり快眠グッズを使ってみる
世の中には実にたくさんの【快眠グッズ】が存在します。
既存の商品は年々進化を遂げるうえ、常に新しい快眠グッズも次々と生まれています。
現代はまさに快眠ブーム真っ只中!
せっかく睡眠のプロが考えたお役立ちグッズがあるのですから、そのお力を拝借するのも一つの選択。
シーツや掛布団などの寝具を冷感タイプに
眠ろうとしてる間に寝具が徐々に暑くなってきて眠れなくなってしまうこともあると思います。
普段使ってる寝具を冷感タイプのモノに取り換えるのも有効
- シーツやケットを冷感素材に変更
- ひんやりパッドを下に敷く
吸湿性と放湿性に優れた素材なら、ひんやり感を得やすくなると共に、汗によるベタつきも解消してくれますよ。
また、ジェルタイプのマッドを下に敷いてみるのもいいですね。
思ってる以上に「冷たい!」と感じるモノも多く、一気に体の熱を奪ってくれます。
ただ、このタイプは熱を冷ます即効性はあるものの、だいたい1~2時間するとぬるくなってくるため、元々の寝つきが悪い人には不向きかもしれません。
頭を冷やすのも効果的
熱くなりやすい頭を冷やすのも有効だと言われています。
人の身体は「深部体温(※脳を含む内臓の温度)」が下がると、眠気が高まるという特性を持っています。
その中でも、特に眠気と深い関わりを持っているのが脳。
なので、脳を冷やすことが眠りの近道と言えます。ただし、首は冷やし過ぎると逆に寝付きが悪くなるかもしれないのでご注意を。
最もお手軽なのは、市販の「冷却シート」をおでこにピタリと貼る方法。
また、冷感素材の枕カバーも豊富なので、使ってみてはいかがでしょうか。保冷剤や氷枕も効果的。
睡眠時の服装は長袖長ズボンが理想的
夏は半そで短パンで寝てる人は多いと思います。熱帯夜には素っ裸になって寝てる人もおられるでしょう。
しかし、意外かもしれませんが夏であっても「長袖長ズボンのパジャマ」の方が良いんです。
エアコンや扇風機を付けっぱなしにしてる人は尚更。
「え?暑そうだし汗もかきそう・・・」
と、思われましたか?
寝冷えを防ぎ汗の不快さを解消してくれる
長袖にすることで家電による寝冷えを防ぐことができます。起床時の身体のだるさ、筋肉痛、関節痛は、エアコンが原因であることが多いですよね。
半袖半ズボンだと汗を吸収してくれる布がないのも問題
- 逆に体温調節が難しくなる
- 汗がベタベタして不快さが増す
結果、寝付きが悪くなることに・・・。
長袖長ズボンはこのような寝冷えや汗の問題を解消してくれるメリットがあるのです。
素材の選び方は、吸収性や通気性に優れたモノが最適。コットンやリネン、ガーゼパジャマがおすすめです。
肌ざわりが良く、眠りを妨げない素材を選びましょう。
それに加えて、締め付けのないゆったりしたパジャマの方が通気性は良くなりますし、眠りを妨げません。
まとめ
この記事では、暑すぎて寝れない熱帯夜の睡眠対策についてお話させていただきました。
大事なポイントを最後にもう一度確認しておきましょう。
暑いと寝れなくなる原因は
- 暑すぎて体温が下がらない
- 湿度が高いせいで汗がベタベタして気持ち悪い
では、その原因に対して取り組める対策は、
- 事前に室温を下げておく
- エアコンに加えて、扇風機やサーキュレーターを活用する
- 手軽に取り入れられる快眠グッズを利用する
- 服装は長袖長ズボンが理想的
寝れない日が続くと、体調を崩しやすくなるうえに、翌日のパフォーマンスの低下を招いてしまいます。
気分も最悪です。
夏の快適な睡眠には、寝室の環境と身体の準備が大切。
ちょっとした工夫と、必要なら快眠グッズを活用することによって、部屋と身体の環境は整えられます。
寝るためにわざわざ準備をするなんて面倒!と思う方もいるかもしれませんが、睡眠にはそれだけの手間を掛ける価値は十分ると思いますよ。
今年の夏は、寝苦しい夜、寝不足でだるい朝とはさよならしちゃいましょう。