✓なるべく低コストで、自分で簡単にできる対策はない?
✓どんな対策グッズがある?
こんな悩みや疑問を解消します。
ドアの下から吹き込んでくる「隙間風」に悩んでいませんか?寒い冬になると冷気が入ってくるため、単純に寒くなるだけでなく、暖房効率まで落ちて光熱費が高くなることに・・・。
ドアの隙間風を防止するだけで、寒さ対策になるのはもちろん、暖房費のカットにも繋がりますよ。
リフォームが難しい賃貸でも、対策グッズを用いれば数百円~数千円程度のコストで簡単に改善可能です。
このページでは、ドアの隙間風におすすめの対策グッズを紹介すると共に、対策時の注意点についてご説明します。
このページの目次
ドアの隙間風を解消する方法とおすすめ対策グッズ
隙間テープを貼る
「隙間テープ」は、誰にでも簡単にできる最もおすすめしたい対策となります。
両面テープにクッション素材がついており、はく離紙を剥がしてドアやドア枠にペタっと貼るだけで隙間を埋められるグッズ。
隙間テープは、主に「ドア下部用」と「側面用」の2種類。クッション素材は、シリコン、スポンジ、毛のついたモエアタイプなど、素材や厚みはさまざまです。
(ドア下部用)隙間テープ
(ドア側面用)隙間テープ
埋めたい隙間に合っているものを選びましょう。
購入する場合は、ホームセンターなどで数百円~数千円程度の安価で手に入りますが、最近は100円均一ショップにも置いてありますよ。
100円ショップのモノだと強度に不安があるかもしれませんが、まずは本当に対策として有効なのかを安いもので試してみた方がいいかもしれません。
隙間テープは貼り替えが必要
テープである以上は使い続ければ次第に劣化していきます。それが出入りの激しい場所や、日当たりの良い場所ならさらに寿命は短くなるでしょう。
隙間テープは定期的に貼り替えが必要です。
新しい隙間テープに貼り替える際には、しっかり掃除・洗浄することが大切。
古い隙間テープが少し残っていたり、のりなど粘着物質がドアに付着していた場合、その上から新しいテープを貼っても以前よりも剥がれやすくなってしまうからです。
なので、貼り替えはしっかりドアを綺麗にしてから行うようにしましょう。
ドアドラフトストッパーを使う
ドアの隙間を埋めるグッズとしてはテープタイプが主流ですが、上手に貼らないと僅かに隙間が残ってしまったり、素材によっては床を傷つけてしまうことも・・・。
また、剥がす際にテープの”のり”がドアにくっついてしまうと、ホコリやゴミが付着して汚れてしまうことがあります。
隙間テープより簡単に設置できて、汚れのつきにくいものをお探しの方には、テープを使わないタイプの「ドアドラフトストッパー」がおすすめ。
ドアドラフトストッパー
冬の冷気防止だけでなく、防音・防塵・防虫・省エネ効果も期待できます。
使い方は超簡単。ドアの下部にはめるようにすべり込ませて、あとは適当なところでカットするだけ。必要な道具はハサミくらい。
ドアと床に傷も汚れもつかない優れものです。
隙間テープよりお値段は高くなりますが、ちゃんとしたものなら”洗濯可能”なので長くご使用できますよ。
100円ショップにも置いてあるので、興味がある方は試しに使ってみてはいかがでしょうか?
新しいドアに交換する
根本的に解決したいのであれば、もういっそ今のドアを取り外して、新しいドアに交換してしまうのも一つの手です。
隙間問題が解消するだけでなく、ドアの開閉もスムーズになりますよ。
ドア交換に掛かる費用の相場は以下の通り
- ドアのみの交換:4万〜10万円前後(ドアの種類によっては20万円以上)
- ドア&ドア枠の交換:10万〜30万円前後
開閉方法を変えるリフォームを行う場合は、さらに高額な費用が発生します。だいたい15万~50万円程度。
ちなみに、摩耗したドアの部品のみの交換でしたら、5千円~2万円前後で取り替えできます。
室内ドアの下に隙間があるのはなぜ?
そもそも、室内ドアの下にどうして隙間が空けられているのかについてですが…
あれはミスではなくあえて空けられている事が多く、室内に新鮮な空気を取り入れやすくして循環を良くすることが目的。この、ドアの下にあえて設けられた隙間のことを「アンダーカット」と呼びます。
「わざわざ隙間を空けなくてもいいのに・・・」と思われるかもしれませんが、これは建築基準法に則った正しい施工方法なので、勝手にやっているわけではありません。
国内で大きな社会問題となった「シックスハウス症候群」の対策です。
シックスハウス症候群対策として
シックスハウス症候群とは
室内で起こる健康障害の総称で、直訳すると「病気の家」。症状は、目のチカチカ、頭痛、めまい、鼻炎、嘔吐、呼吸器障害など。建材・家具などに含まれる化学物質によって空気汚染される事が主な原因です。高い温度と湿気、無換気の条件が揃うと、発生リスクが高まります。
原因となる化学物質の室内濃度を下げるため、2003年から「24時間換気システム」の設置が義務付けられました。
このように、ドアの隙間(アンダーカット)には換気というしっかりとした目的があったのです。
ちなみに、意図していない隙間、施工ミスによって生じた隙間の場合は、家を建築した業者に事情を伝えて直してもらってください。
ドアの隙間風対策をする上での注意点
この記事では、主にドアの隙間風対策をご紹介しましたが、前項で述べた通りドアの隙間は「換気」という重要が役割があります。
外からの空気を長時間シャットアウトするのは危険。
シックスアウト症候群はもちろん、密室で暖房器具を使えば一酸化炭素中毒のリスクを高めるなど、健康上好ましくありません。
さらに、空気と一緒に臭いもこもるため、汗・食べ物・タバコなど、あらゆる臭いが混ざり合って悪臭となります。湿気によりカビやダニの発生も招いてしまうかも・・・。
なので、冬でも換気を十分に行って新鮮な空気を取り入れることは大切。隙間風対策を行うのであれば、なおのこと自分の手で換気を行ってください。
- 1時間~2時間おきに1回ずつがちょうどいいです。
- 1回の目安は5分~10分くらい
こまめに空気を入れ替えるようにして、汚れた空気を外へ逃がし、新鮮な空気を室内に取り入れましょう。
ドアの隙間風は対策グッズを使えば簡単に防止できる
ドアの隙間風は寒い時期の悩みの種ですが、簡易的な対策なら数百円~数千円のコストで思いのほか簡単にできます。
この記事で紹介した隙間テープなどの対策グッズも、ホームセンターや100円ショップで購入可能。
対策グッズを用いれば不器用な方でもささっと隙間風を防止できますので、寒さを我慢するくらいなら対策してしまった方が生活も快適になりますよ。
ただ、ドア下の隙間はアンダーカットといい、健康と安全を考慮してあえて空けられているものなので、隙間対策を施した場合は必ず定期的な換気を行うようにしてください。
隙間風対策はそのまま省エネ効果に繋がり、さらに防音や夏の虫対策にも役立ってくれますよ。