こんにちは、ワチイツキです。
いきなりですけど、こんな人生の格言めいた言葉を聞いた事、或るいは言われたことありません?
――『やらずに後悔するよりやって後悔した方が良い』
――『なにごとも経験』
私は人生の中で何度も言われた記憶がありますし、私自身もこの言い回しを使ったことはあります。
まあ、他人に対してというより、自分に向けて言うことの方が圧倒的に多いです。
自分の心を奮い立たせたいときには非常に便利な言葉。
逆に他人に対してだと、これを言ってもいいのものかとすごく悩むんですよね。必ずしも「やって後悔した方が良い」とは限りませんし、相手はトラウマを抱えてる可能性もありますから。
はっきり言って、無責任にもなりかねません。
どういう時に使う?
先程も述べたように、「やって後悔した方が良い」「何事も経験だ!」みたいな言い回しは、自分自身の心を奮い立たせたいときによく使います。
例えば、何かにチャレンジしようとしてる時。自分の行動に迷いが生じてしまい、なかなか先へ踏み出せないことってよくあります。
それの何が怖いって、やっぱり「失敗」なんです。失敗するかもしれないと不安になり、行動に移すことを躊躇ってしまいます。
何もしなければ傷つくこともありませんからね。
そういう躊躇いがあるときにこの言葉を使うと、
「失敗も経験や財産になるんだ」と思考を変えられる・・・というより騙す事ができるので、最後の後押しには非常に使い勝手が良いんです。
場合によるとはいえ、少なくとも私にとっては前に進む力になってます。
他人に使うときには注意が必要
確かに便利な言葉なので、自分に使う分にはなんら問題ないんですが、よく知りもしない他人に使うには注意が必要だと思うんです。
何故かというと、この言葉を不快に感じる人もいるから。
まあ単純なことなんですが、言葉を受け取ったときの反応は人それぞれ違います。
何かに挑戦した結果、
- 失敗によって本当に苦しんだ人
- 取り返しのつかない事態を招いてしまった人
- 拭うことの出来ない大きなトラウマを抱えてしまった人
など、そういう人だって世の中にはたくさんいます。
なので、上記で失敗は経験になると述べましたが、それが必ずしもプラスに働くわけではありません。
やらない方が良い結果になっていたことだって、古今東西探せばいくらでもありますよね。
もちろん、最後の一押しが欲しくて相談してる人になら、ちゃんと言ってあげた方がいいんでしょうけど、そうでないなら無責任になってしまうかもしれません。
程々に
加えて、どう考えても「回避した方が良い」ことだってあります。
- 生死に関わること
- リスクが大きすぎること
ざっくりしてますけど、このような経験と釣り合わない代償を払う場合は、やらない方が良いに決まってます。
わざわざ辛過ぎるトラウマを自ら背負う必要なんてありません。最悪、立ち直れない状態に陥ってしまう可能性だってあるんですから。
人生はいくらでもやり直しが出来るRPGとは違います。
なので、考えなしでチャレンジするのも、考えなしで「何事も経験だ」と応援するのも止めた方がいい。
変えがたい経験になることも間違いない
それでも、「経験」が変えがたい財産になることも確か。
この世の中、全ては経験の積み重ねによって生み出されています。それは社会だけではなく、私達自身にも言えること。
それに、成長や変化、そしてより高い成功を望むのなら、トライ&エラーという経験は必ず必要。
なので、やるかやらないかはケースバイケースではあるんですが、基本的には「失敗」するかもしれなくても「挑戦」した方が良いとは思ってます。
成功も失敗も、喜びも後悔も、その経験は栄養になります。今以上に成長するためには、大変でもそれを繰り返すしかないのでしょう。
もちろん、何を選択するのかは人それぞれ。結局のところ決めるのは自分です。やったときの後悔を想定して、それが許容できるかどうかをしっかり見極めてください。命だけは大切にね。
おわり。