こんにちは、ワチイツキです。
近年、生きづらい社会を変えようと声を上げ始める女性が増えてきました。一方、男性はどうかと言うと、不満・苦しみはあれど黙って耐えようとしてる人がほとんど。
理由は人それぞれあるでしょうが、「男らしさ」が邪魔して身動きが取れない人も多いのでは?
男らしさの押し付けは今に始まったことではなく、「男だったら・・・」のような勝手な決め付けは、子供の頃からことあるごとに言われ続けてきました。
その刷り込まれた呪縛が災いし、男が弱音や愚痴を吐くことは悪いことのように感じられ、不満があっても声を上げづらい窮状があります
無自覚・無意識で「男らしさ」に縛られてる人もたくさんいますよね。むしろこういう人の方が多いかも?
そして、男らしさハラスメントなんて言葉もあるくらい、現代の男性の中には病んでいく人がたくさんいます。
この記事では、「男らしさ」に苦しむ男性の現状と、生きやすくするための考え方についてお伝えします。
「男らしさ」の呪縛に苦しむ現代を生きる男性
近年の社会情勢の変化の中で、女性は「社会進出」と「女性は家庭に入り家を守るべき」という古いイメージの狭間で悩み、苦労してきました。
同様に、現代を生きる男性たちも、昔から言われ続けてきた「男らしさ」像に追い詰められ、心が限界に達しようとしています。
「男は強くあれ」
「男なら○○であるべき」
「男なのに情けない」
「男ならくよくよ悩むな」
このような事を誰かから言われた経験ある人も少なくないのでは?
ストレス社会と言われる現代、安定を得ることさえ容易ではなく、仕事でもプライベートでもステレスフルな状態が続く人も珍しくありません。
しかし、「男らしさ」を強く意識するあまり、誰かに悩みを打ち明けたり、愚痴を言うことがなかなかできず、ストレスと疲労は心身に蓄積されていくばかり。
ちょっと体調を崩したところで、「俺はまだ大丈夫」と体に鞭を打って、重い体を引きずりながら再び戦場へ。
その結果、酷使された体は悲鳴を上げ、頭痛や不眠、食欲不振など様々な危険な症状が表れ始めます。辛さを我慢したことで余計に苦しむハメに・・・。
いつの間にか刷り込まれていた「男らしさ」
「男らしさ」に抱くイメージは人それぞれでしょう。その中でもよく聞くのは以下のような振る舞い。
ポイント
- 人前では泣かない
- 弱音を吐かない
- 愚痴を言わない
- 動じない
- 気合いがある
ほんの一部ではあるけどこのようなイメージを持ってる人は多いのでは?
これらから言えるのは、男性は「他人に弱味を見せない」ことに男らしさを感じてるように思えます。
ただこの男らしさの概念って、いつから自分の中にあったのかと聞かれると、ちょっと答えるのに困ります。学校で学んだわけでもなければ、意識して身に付けようとしたわけでもありません。
周りの人から言われた「男なら・・・」の影響も強いでしょうし、戦隊モノとかアニメとか恋愛ドラマなども影響してる可能性は高いかと。
様々な外部的・後天的な要因によって、無自覚的に子供の頃から少しずつ刷り込まれてきたんですよね。
「男らしさ」に少しでいいから寛容になってみては?
周囲が求める男らしさを体現しようと無理してませんか?
もちろん、自分の中に目標とするなりたい「男らしさ」を強く持っているのなら、それを目指してみるのも良いでしょう。
でも、自分のためではなく誰かのための「男らしさ」なら、心身の健康を壊してまで目指す必要はありません。
そんな事を続けていると、自然体ではいられなくなり、本来の自分を見失ってしまうこともあります。
そうは言っても、男らしくかっこ付けたい時や、少し無理してみたい時だってあります。私はそれはそれでいいと思ってます。
危険なのは、固定概念として凝り固まった「男らしさ」に引き摺られてしまい、限界を超えるまで抜け出せなくなること。
以前別の記事でも述べましたが、ストレス症状が重篤化しやすいのは女性よりも男性の方が多い。
弱音を吐けない「男らしさ」が邪魔してると言われています。少しぐらいの体調不良では我慢して病院へは行かないせいで、受信したときには既に重篤化してたというケースが少なくないそうです。
詳しくは以下の記事に書いてるので参考にしてください。
[blogcard url="https://yurutokip.com/post-894/ "]
男らしさ・女らしさが必要ないのかと言われるとそれは疑問ではあります。ですが、もっと自分に寛容になっても良いと思うんです。
柔軟に対応しましょう。誰かに頼るってそんなに悪いことですか?カッコ悪いことですか?(何でもかんでも頼りっぱなし、人まかせな人は別)
これまでの経験上、誰かに頼れる人って、その人自身も誰かから頼られやすいように感じています。
なので、無理なことは割り切って誰かを頼り、苦しいときは「つらい」と打ち明けましょう。
弱味を決して見せない「男らしさ」は、自分の首を自分の手で締めかねない危険性があります。
個人的にはむしろ、柔軟に対応できる人や、「自分らしく」生きてる人の方がカッコ良く見えるし、単純に憧れますね。
まとめ
「男らしさ」に苦しむ男性は決して少なくありません。しかも、子供の頃から刷り込まれてきたものだから余計に質が悪い。
それが絶対悪と言うつもりは全くありませんし、上手く利用する術もあるでしょう。ですが、度を越えて意識し過ぎると自分の首を絞めることになるから危険です。
「男らしさ」に縛られず「自分らしく」生きる方が、ずっと生きやすくなると私は思っています。
それと最近は、社会が押し付ける女らしさに「ノー!」を突き付ける女性が少しずつだけど増加中。あれって、意外と女性だけではなく男性の中にも勇気付けられてる人はいます。
男性も辛いときには「ノー!」と声を上げて、少しでも生きやすい社会、生活を実現できたらいいですね。
おわり。