上手くいかないのは努力が足りてないからだと思うあまり、自分に厳しくあたりすぎてはいませんか?
確かに成長や目標達成のためには自分に厳しくすることも必要。でも、その意識が度を越えてしまうと心がボロボロになってしまうかも・・・。
失敗した自分が許せない。
成果は出てるのにまだ不十分に感じて自分を褒められない、労えない。
責任を一人で抱え込む。
「良いモノ」も素直に受け入れられなくなったいるため、気分はどんより落ち込んでいくばかり。幸せを手繰り寄せるどころか、自分から突き放してる感じにも見えます。

そのような時に大切な心掛けは――
「自分を客観視する」 + 「自分を許す」です。
これによって、悪い所を過剰に捉えて「できた」事を見ない偏った主観から脱却しやすくなります。引いては、自分への許しにも繋がるんです。
自分に厳しくあたりすぎて、甘やかすことができない方はこの考え方を持ってみるといいかもしれません。
このページの目次
「自分に厳しく」 ⇒ 度を越えるとメンタルを破壊する
「人に優しく、自分に厳しく」
という言葉が美徳のように語られることが多い日本。これは間違ってはいないかもだけど、正しくもないように感じて仕方ありません。
自分には厳しさばかりを求める考え方はプレッシャーにしかならず、心をどんどん追い詰めていくことに・・・。
「自分に厳しく」は成長に繋がる意識の持ち方であるため、大切なのは分かります。でも、そのせいで心も体も疲れ果ててしまっている人が非常に多い。
生活が良くならないのは自分の努力不足のせい
部下(後輩)がミスをしたのは自分のせい
褒められる ⇒ 「自分なんてまだまだ」と自身の成果を認められない
厳しさが悪いわけではありません。度を超えた厳しさが危険なのです。
自分に厳しいがゆえに助けを求められず、自己解決に走って孤立していくなんてことも。「まだまだ」「もっと」「この程度じゃダメ」と追い込み過ぎれば、メンタルがボロボロになってしまい、ダメージは癒されることなく蓄積されていくばかり。
最悪”うつ”に陥る危険性だって出てきます。
自分に厳しすぎる人によく見られる特徴・サインを以下の記事にまとめています。
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自分に厳しすぎる人の特徴。人生が苦しくなる前にサインに気づいて!
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そもそも優しさと厳しさというのは、どちらの方が大事ということはなく、誰にとっても両方必要なもの。
厳しさが必要な状況もあるでしょうが、同時に他人であれ自分であれ優しさを忘れてはいけません。
改善の第一歩は自分を客観的に観察すること
自分に厳しすぎる偏った主観の持ち主は、悪い部分へのアンテナ感度は非常に強力なのに、良い部分は見ないどころか粗探しを始めることもしばしば。
また、自分のことは自分が一番よく分かっているのかもしれませんが、当たり前だと思ってることは意識から逸れやすいもの。

成果を認められないから努力への評価も低く、端からはすごい努力してるように見えていても、本人は「まだ足りない」としてさらに自分の体にムチを叩き込んでしまいます。
こんなことをずっと続けていけば体も心も悲鳴を上げますよ。それどころか、悲鳴に対しても鈍くなってるかもしれません。
そのような時は、客観的に自分を評価してあげる必要があります。
主観が偏ってるのなら、客観的な視点から自分を見て、できた事もできなかった事も正しく評価することが大切。
それがなかなかうまくできない時は、自分をあなたの「大切な人」だと思って見てみるといいですよ。自分には厳しくても、大切な人なら優しくできる人はたくさんいますからね。
できた事をノートやメモ帳に書き留める
自分の成果が見えにくくなっているのなら、成果をノートやメモ帳に書き留めておくのもオススメ。
成果の大きさは関係なくです。
ずっと自分に厳しくあたっていた人が、いきなり自分を甘やかしたり、良い部分を見ようとしても、なかなか素直にはできないこともあるでしょう。
それどころか、できない自分を責めて再び負のスパイラルにハマッてしまうなんて事態を招きかねません。
なので、言葉通り目に見える形で記録として「できた事」をノートに残しておきましょう。
1日の終わりに、今日できた成果をノートやメモに書いておくんです。
⇒ 早起きできた、早寝できたとか。ブログなら、タイトルを決めたとか、下書きができたとか、その程度でもOK。
こうして記録として残しておけば、偏った主観が原因で気づかなった成果にも意識を向けやすくなります。
ホコリを被っていた良い部分にも光を当ててあげてください。
自分を許してあげる
客観的に自分を見れるようになると、考えの偏りが緩和して、悪い部分も良い部分も受け入れやすくなります。
そして、次に大切なのは「自分への許し」。
自分に厳しすぎる人は、頑張り過ぎるあまり限界を超えても体にムチを入れてしまうことが多々あります。辛くても誰かに助けを求めることはせず、一人で抱え込んでしまうのも特徴。
優しさを甘えだと捉えてしまうんですよね。歩みが止まってしまうのではないかと不安になったり。
そんな事は決してないのに。むしろ、これでもかと頑張ってる状態で、さらに厳しくしてたら悪化させてしまいます。
優しくしておげましょう。許してあげたっていいんです。
- 疲れたら休む
- 助けを求めてもいい
- 誰かに頼ってもいい
- 完璧ではなく60%、70%くらいを目指す
- ちょっといい加減でもいい
- 小さい成果にもご褒美をあげる
このくらいの心構えでいると気持ちはずっと楽になります。体の緊張も和らぐでしょう。
もちろん、厳しさが必要なときも必ずあります。ただ、優しさを忘れないで欲しい。どちらが重要かではなく、どちらも大事なことですから。
昔の人はよく「いい塩梅で」という言葉を使っていました。
優しさをいい具合に併せられると、厳しさをもっと効果的に活かすことにも繋がりますよ。
「厳しさ」は大切だけど、「甘えさせてあげる」ことも重要
自分に厳しくするのは決して悪いことではありませんが、度を超えると心も体もボロボロに壊してしまう危険も含んでいます。
失敗を許せなかったり、責任を一人で抱え込んだり、良いことを認められないせいで、心はどんより体は疲労困憊。
下手するとうつを引き起こしてしまいかねない怖さもあるでしょう。
そんな時、危ないなと少しでも感じたなら、
- 自分を客観視する
- 自分を許す
試しにこの2つを心掛けてみてください。
厳しさは成長や目標達成には必要です。でも、同時に自身への優しさも忘れてはいけないことです。厳しさだけでは停滞を招くどころか、事態の悪化を招いてしまうこともあります。
厳しさと優しさをいい塩梅で使い分けて、ときには甘えさせてあげることも大切ですよ。
自分を甘やかせないという方は、ちょっとだけ足を止めて試してみてはいかがでしょうか?