✓お彼岸の花の相場は?
✓お彼岸に相応しくない花は??
こんな疑問を解消します。
お彼岸はご先祖様を供養し感謝を伝える仏教行事。お墓参りをしたり仏壇のお手入れをして過ごすのが一般的です。そして、お彼岸に欠かせないのがお供えの花。
ただ、お供え用の花を用意するにしても、選び方やマナーが分からない方もいるかもしれません。ご先祖様・故人をしのぶ大切な行事なので、お供えする花もマナーを守って選びたいところ。
この記事では、お彼岸のお供えに相応しい花とNGの花、お供えする際のマナーをご紹介します。
お彼岸のお供えに相応しい花は?
お彼岸に限らずお墓にお供えする仏花といえば「菊」が定番です。年間通して入手しやすく、丈夫で長持ち、邪気を払う力が宿るとされている花。もちろんお彼岸にもピッタリです。
でも、お供えに使う花は絶対に菊でなければいけないという決まりもありません。どのようなタイプの花がお供えに向いてるのかを見ていきましょう。
花の色
花の色にNGカラーはありません。よく選ばれているのは、明るい色や清らかで控え目な色。特に人気なのは、白、黄色、赤、紫、ピンクあたり。
故人が亡くなってまだ日が浅い場合は、白や淡い色を中心にした花束を作るのが一般的です。
花の種類
お彼岸にお供えする花といえば「菊」と「カーネーション」が定番。他には、お彼岸は年2回ある行事ということから、春と秋それぞれの季節を意識した花をお供えするのもおすすめ。
<春の花>
- キンセンカ
- マーガレット
- 欄
- 牡丹
- ストック
- スターチス
- カーネーションなど
<秋の花>
- 菊
- 小菊
- キキョウ
- リンドウ
- ユリ
- カーネーションなど
最近の傾向からすると和花にこだわる必要はなく、洋花をお墓に備えても何も問題ありません。
ベストは故人が好きだったお花
色や種類も大事な要素ですが、ベストなのは亡くなった方が生前好きだった花を選ぶこと。
お彼岸はご先祖様、亡くなった方を偲ぶ仏事です。生前好きだった花をお墓や仏壇にお供えすればきっと喜んでくれるはず。
お彼岸にお供えする花の相場は?
お彼岸にお供えする花の相場は、その花が仏壇用かお墓用かで金額に違いがあります。
- お墓参り用・・・1,000円程度
- お仏壇用・・・3,000~5,000円程度
金額を気にし過ぎるのも良くありませんが、一般的にはこのくらいが相場です。
お墓の場合は花立が左右に2つある形が多いため、500円程度の花束を2つ用意しておくとお供えしやすくなります。花の本数は片方ずつ 3本・5本・7本と奇数にして、ひし形に形を整えるのが基本。
あまりお墓参りに来られない事情がある場合は、お墓参り後にお供えした花は持ち帰るようにしましょう。霊園によっては持ち帰りがルールのところもあります。
お仏壇用の場合は、仏間やお仏壇のサイズを考えてお花を選んでください。贈るときも先方の負担にならない値段とサイズが望ましいです。
お彼岸に相応しくないタブーの花はある?
お彼岸の花選びには厳格なルールはないので比較的自由が利きます。でも、そもそもお供え用としてはあまり相応しくないとされている花はあるので気を付けてください。
- 毒がある
- トゲがある
- においが強い
お供え用の花選びを気を付けるべきポイントは主にこの3つ。
当然ですが、毒素を持つ花は絶対に避けてください。例えば、お彼岸の季節ならではの「彼岸花」は、美しい見た目とは裏腹に中枢神経を麻痺させる毒を持っています。また、実は「水仙」も毒性のある花であるため、お供えには不向きとされています。
そして、トゲがある花やニオイが強烈な花も要注意。周りに迷惑を掛けてしまいかねない花も避けておくのが無難。自分がそのような花を貰ったところをイメージしてみると、おのずと嫌がられる理由がよく分かります。
ただし、亡くなった方が好きな花である場合は必ずしもNGとはなりません。例えばバラにはトゲがありますが、バラ好きの故人であれば。
まとめ
お彼岸のお墓参りやお仏壇に欠かせないお供えの花。選び方やマナーが分からない方もいるかもしれませんが、選ぶ際のポイントさえ知っておけば失敗は避けられます。
- ベストは亡くなった方が好きだった花
- 白・黄色・赤・紫・ピンクなど明るい色合いの花が好まれやすい
- 困ったときは定番の花や季節の花から選ぶ
- 相場はお仏壇用なら3000~5000円、お墓用なら1000円程度
- 毒やトゲがある花、においが強い花はNG
故人が喜んでくれそうな花選びをすること、贈る場合はご遺族に迷惑・負担が掛からないように配慮することも大切です。ご先祖様や故人を気持ちよく迎えられる花を選んでお供えしてください。
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