✓栄養価が高いって聞いたけど、本当?そもそも食べられるの?
✓掃除アイテムになるらしいけど、使い方は?
こんな疑問を解消します。
冬の味覚!美味しい旬の果物といえば、『みかん』。”こたつにみかん”は日本ならではの風物詩ですよね。
この時期になると、みかんを大量に購入したり、知人からたくさんいただく人も多いことでしょう。そして、気づけばゴミ箱は”みかんの皮”だらけ。
普通はそのまま捨ててしまうと思いますが、実はみかんの皮には、料理、掃除、消臭剤など、いろいろな使い道があるんです。捨ててしまうのはもったいないかもしれませんよ。
このページでは、捨てるだけだったみかんの皮の便利な活用法をご紹介します。
このページの目次
みかんの皮は栄養効果が高い!驚きの効能とは?
みかんには、ビタミンCがたっぷり含まれていることはよく知られていること。風邪予防に役立つのはもちろん、美肌効果も優れている冬を代表する果物です。
それ以外にも、現代病とも言われる生活習慣病予防にも効果がある成分が含まれています。
さらに、食べるだけでなく掃除・消臭にも役立つなど、何かと使い道が広い果物なんです。
あまり知られてはいないけど素晴らしい効能を期待できる成分としては、「β-クリプトキサンチン」と「ヘスペリジン(ビタミンP)」があります。
β-クリプトキサンチンの効能
- 糖尿病予防
- 骨粗しょう症予防
- 発がん抑制作用
- 動脈硬化予防
- 肝機能障害の抑制
- 免疫力向上
- 美肌効果
ヘスペリジン(ビタミンP)の効能
- 毛細血管の強化
- 発がん抑制作用
- 免疫力アップ
- 高血圧予防
- コレステロール値の低下
- 血流改善
- 抗アレルギー作用
- 美肌効果
壊れやすいとされるビタミンCを守る作用もあります。
毎日みかんを3~5個以上食べてる人は、食べてない人より糖尿病や骨粗しょう症の発症が低かったという調査結果が出ているほどです。
ただ、みかんを毎日3個以上食べるというのは、少し大変かもしれませんね。
そこで役立つのが「みかんの皮」なんです。みかんに含まれている栄養素は、みかんの皮にもたくさん含まれています。
それどころか、今しがた紹介したβ-クリプトキサンチンやヘスペリジンに関しては、むしろ皮の方にたくさん含まれているんです。
それでは、以降でみかんの皮を余すことなく活用する方法をご紹介していきます。
みかんの皮の食べ方と美味しくする方法
みかんの皮には栄養がたくさん含まれていることは分かりましたが、さすがにそのまま食べるのは厳しいですよね。
体に良いとは言え、我慢してまで皮を食べたいとは思いません。
ということで、みかんの皮を食べやすく、美味しく食べる方法をご紹介します。
みかんの皮のジャム
まずは、みかんを余すことなく堪能できる「みかんの皮のジャム」です。
【材料】
- みかんの皮・・・ある分
- 砂糖・・・みかんの皮の半量
- 水・・・みかんの皮の半量
【作り方】
無農薬のみかんなら尚良いです。トーストに乗せたり、ヨーグルトに混ぜたり、紅茶に入れて召し上がってください。
陳皮(ちんぴ)
「陳皮(ちんぴ)」というのはみかんの皮を使った漢方薬。
と言っても、作り方は非常に簡単なので、自宅でも問題なく作ることができます。
準備する材料は、みかんの皮だけ。
ザルがあると便利です。
【作り方】
水分が飛んでいるため、元々のサイズより3割程度縮んでいるはず。一週間程度でも使えるようにはなっていますが、数ヶ月干せるならよりベストな状態に仕上がりますよ。
完成した陳皮はガラス瓶かなにかに入れて保存しておいてください。あとは、陳皮を用途に合わせて、細かく切ったり、ミキサーを使って粉状にして使います。
- おそばやうどんの調味料として
- ごはんに掛けてふりかけに
- 紅茶などに入れる
など、いろいろな料理にお使い頂けます。
みかんの皮の栄養を余すことなく摂取しよう
ジャムや陳皮にすることによって、美味しく食べられるだけではなく、冷え性対策や風邪予防にもなるから非常に便利です。
煮たり干したりしてる時間がないのなら、細かく刻んで餃子やハンバーグ、クッキーやパンケーキに練りこむことで、みかんの皮の栄養効果を得ることができますよ。工夫しだいでさまざまな顔に化けてくれますからね。
調理するのが面倒でしたら、みかんを食べるときに皮ごと食べてしまうというのも一つの手。なかには苦味がよいアクセントになるという方もいますから。
ただし、その場合は無農薬のみかんを選び、しっかり洗ってから召し上がってください。
みかんの皮は「掃除」「消臭剤」「虫よけ」として活用できる
食べる以外にも活用術はたくさんあるのがみかんの皮のすごいところ。
「オレンジ成分配合」の掃除アイテムとかよく見かけませんか?柑橘類に含まれる成分には、お掃除に役立つものが多く含まれているんです。
油汚れや水垢汚れの掃除
多くの柑橘類に含まれている「リモネン」という成分には、台所掃除でやっかいな”油汚れ”を落とす作用があります。
さらに、「クエン酸」にはアルカリ性の汚れを分解する作用、「ペクチン」にはコーティング作用まであるんです。
水垢汚れなら皮の白い部分をこすることでピカピカにできます。油汚れにも活かせますが、それより万能クリーナー「オレンジオイル」を自作するとより便利。
みかんのエキスが滲み出た天然洗剤であるオレンジオイルは、自宅でも手作りすることができるんです。
例えば、以下のような用途で使用できます。
- 電子レンジやコンロの頑固な油汚れ
- シンクやお風呂場の水垢汚れ
- 鍋底の焦げ付き
- 油性マジックの跡
- シール剥がし
など。
オレンジオイルの作り方については、「みかんの皮を使って電子レンジをお掃除!【オレンジオイルクリーナーの作り方も紹介】」の記事で紹介してます。
意外と簡単ですのでよければ試してみてください。
消臭剤
掃除に活かせるのはもちろん、柑橘類に含まれている「クエン酸」には消臭効果もあります。
例えば、さまざまな食材のニオイがこびり付いている電子レンジ。
➡ 電子レンジにみかんの皮をそのまま入れて1分間温めるだけで庫内の消臭になります。
または、前項で紹介したオレンジクリーナーのように、みかんのエキスを利用した消臭スプレーを作ることも可能。作り方は非常に簡単ですよ。
あとは、霧吹きに入れて臭いが気になる場所に吹きかけるだけ。洗剤効果もあるので、トイレやキッチン・洗面所のお掃除にも活用できます。
エコな虫除け
先ほど油汚れを落とす作用があると紹介したリモネンなのですが、この成分にはさらに防虫効果があるので虫除けにも効果的なんです。
同じく柑橘類には「シトロネール」という蚊が苦手としている成分も含まれています。
虫除けとして使うにはみかんの皮を乾燥させる必要がありまが、食べるわけではないので陳皮より簡単。
- ザルなどに入れてカラカラに乾くまで天日干し
- 湿気を吸わないように保存容器に入れておく
これだけ。
火をつけて蚊取り線香のように使ったり(エタノールを少し垂らしておくと火がつきやすい)、細かく刻んだり粉末にして香り袋を作ったり、またはお香立てに立ててアロマのようにして使ってください。
捨てるのはもったいない!みかんの皮を賢く活用しよう
みかんの皮は普通だったら捨ててしまうでしょうが、その皮にこそ栄養がぎゅぎゅっと凝縮しています。栄養価が高く、体に良い効能をたくさん含んでいるんです。
風邪予防をはじめ、生活習慣病予防にも効果が期待でき、さらに美容効果もあるという優秀ぶり。
しかも、掃除や消臭、虫除けとしても活かせるというのだから驚きです。みかんの皮に少し手を加えることによって、頑固な油汚れや水垢汚れの掃除に役立ち、虫除けとしても使うことができます。
これをゴミとして捨ててしまうのはちょっと勿体ないかもしれませんね。みかんの皮をいつもは捨てている方も、試しに活用法を試して生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?