
✓どんな野菜が冷凍できるの?
✓野菜を冷凍するのに下処理は必要?
こんな疑問や悩みを解消します。
野菜は節約のことも考えるなら、カットされているものより丸ごと購入した方がお買い得。しかし、傷むスピードが早いため、特に一人暮らしだと使いきるのも保存するのも大変です。
そんな時は冷凍保存するとかなり便利になるのですが、野菜には生のまま冷凍できる野菜とできない野菜があるのをご存知でしょうか?
今回は、家庭でよく使われる野菜の正しい冷凍保存方法を、生のままできる野菜と下処理が必要な野菜に分けてご紹介します。
このページの目次
生のまま冷凍できる野菜の保存方法
生のまま冷凍できる野菜は、あらかじめ使いやすい大きさにカットさえしておけば、あとは調理時にそのまま使えます。節約だけでなく時短にもなってとても便利です。
冷凍保存する方法も簡単なので、捨てずに最後まで使い切るためにも時間のあるときにまとめて冷凍保存しておきましょう。
玉ねぎ・長ネギ
- 輪切りやみじん切り、使いやすい大きさにスライスする(ねぎは小口切りでもOK)
- 保存袋に入れて冷凍
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使う時は凍ったまま調理できます。
玉ねぎは冷凍すると火が通りやすくなるので、炒める時間を短縮でき、飴色たまねぎも作りやすくなるから便利。
キャベツ・白菜
- 芯を切り取ってざく切り、使いやすい大きさに切る
- 保存袋に入れる(調理1回分に小分けしておくと便利)
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使うときは凍ったまま調理できます。
白菜は茹でてから冷凍しても大丈夫。その場合は、水気をしっかり切ってから、小分けにしてラップにくるんで冷凍庫へ入れてください。
しめじ・しいたけ・きのこ類
- 余分な部分を切り落とし、割いたり、切ったり、ほぐしておく
▼きのこは種類ごとに若干保存方法が異なります
【椎茸】は根本を切りかさだけにする
【しめじ】【えのき】は石づきを切り落として小房にほぐす
【まいたけ】は手で小房にほぐす
【マッシュルーム】は薄くスライス - 保存袋に入れて冷凍(ミックスきのこにしてもOK)
【冷凍保存期間の目安:1ヶ月】
使う時は凍ったまま調理できます。
きのこは冷凍するとうま味がアップする食材。きのこのうま味成分『グアニル酸』は、細胞が壊れて初めて出てくるため、冷凍して細胞を壊すとうま味が増すんです。
大根・にんじん
▼大根・にんじんの根を冷凍する方法
- 葉と根を分ける
- 根は皮を剥き、イチョウ切り・半月切りなど使いやすい大きさに切る
- 保存袋に入れて冷凍
▼大根の葉を冷凍する方法
- 鍋にたっぷりの湯と塩を入れる(水1リットルに対して塩小さじ1杯)
- 沸騰したら大根の葉を入れて2分ほど茹でる
- 水気を切って冷まし、細かく刻んで保存袋にいれて冷凍
【冷凍保存期間の目安:1ヶ月】
使う時は冷凍のまま調理できます。
大根もにんじんも料理に合わせた切り方をして冷凍しておくと便利。また、大根はかた茹でしてから冷凍することもでき、火が通りやすく、味がしみ込みやすくなるので、調理の時短にも役立ちます。
▼こちらの軽量スプーンが安価で使いやすくて便利!
ほうれん草
■生のまま冷凍保存
- 洗ってアク抜きをして、水気を丁寧に拭き取り、ざく切りにする
- 冷凍保存袋に入れて冷凍
■茹でてから冷凍
- ほうれん草をやや固めにゆでて水にさらす
- 水気を絞って使いやすい量に小分けする
- ラップに包んで冷凍
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使う時は冷凍のまま調理できます。
生のまま冷凍すると茹でるより栄養素を減らさず保存できます。また、茹でて冷凍したほうれん草は、葉っぱの部分に筋が残り食感が悪くなってしまうことも。
ただ、茹でてから冷凍したほうれん草は、生よりアクが少なく、自然解凍でそのまま和え物やおひたしに使えます。
なす
- 乱切りや輪切りなど、使いやすい大きさに切る(丸ごとでも冷凍できる)
- 水に5分さらしアク抜きをして、水気を丁寧に拭き取る
- 保存袋に入れて冷凍(丸ごとの場合は一つずつラップに包んでから)
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使う時は凍ったまま調理できますが、氷が付着したまま油で揚げるのは危険なので天ぷらはNG。
丸ごとの場合は、レンジで5分(600W)温めるだけで蒸した状態になります。あとは水にさらしながらさいて、ポン酢とかつお節を散らせば簡単にナスのおひたしが完成しますよ。
トマト
- 丸ごとでも刻んでもOK(丸ごとの場合はヘタを取る)
- 保存袋に入れて冷凍(丸ごとの場合は1個ずつラップで包んでから)
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使う時は凍ったまま調理できます。
ミニトマトも上の手順で冷凍できるのですが、実はトマトは冷凍することで甘みがアップします。解凍せず器にもってコンデンスミルクやハチミツをかけると、冷凍ミニトマトの丸ごとシャーベットになり、ひんやりデザートの出来上がり!
ブロッコリー・カリフラワー
■生のまま冷凍
- 小房に分けてカットする
- 重ならないように保存袋に入れて冷凍
■茹でてから冷凍
- 小房に分ける
- お湯と塩を入れた鍋でかた茹でする
- 粗熱をとったら水気を拭き取る
- 重ならないように保存袋に入れて冷凍
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
使う時は凍ったまま調理できます。
茹でる場合は、柔らかくしすぎると解凍したときに食感がなくなってしまうので注意してください。通常ブロッコリーは2~3日で変色してしまいますが、冷凍すると長期間綺麗な緑のまま保存できるのもメリット。
下処理が必要な野菜を冷凍保存する方法
冷凍保存は可能なものの、その前に下処理をしておいた方がいい野菜もあります。生でもできないことはないのですが、解凍した時に味や食感が台無しになってしまう可能性があるので、下処理をしておくべき野菜の冷凍保存方法も紹介します。
ジャガイモ
■冷凍方法①
- じゃがいもを茹でる、あるいはラップで包んで電子レンジで加熱
- 粗熱が取れたら潰してマッシュポテトにする
- 冷めたら保存袋に入れて冷凍
■冷凍方法②
- かぼちゃを洗い、くし形が細切りなど小さくカット(細かい方が美味しさを保てる)
- お皿に重ならないように並べ、ラップをかぶせて電子レンジで加熱
- 粗熱が取れたら保存袋に入れて冷凍
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
自然解凍すると水分が抜けて味が落ちてしまうので、使う時は凍ったまま調理するのがおすすめ。マッシュポテトは電子レンジで解凍。
じゃがいもは、生のまま、または皮つきのまま冷凍すると、水分が抜けてしまい解凍するとパサパサになってしまうので、加熱してから冷凍した方がいいです。
きゅうり
- きゅうりを洗って、輪切りにする
- 塩を入れて揉み込む
- 5分ほどおいて水分が出てきたら力加減に気をつけて絞る
- 保存袋に入れて冷凍。
【冷凍保存期間の目安:約1ヶ月】
自然解凍して、水気を絞ってから使ってください。
一応丸ごとでも冷凍可能ですが、その場合は解凍・食べ方に少し工夫が必要。丸ごと冷凍する方法は、水で洗って水気をしっかり拭き取り、1本ずつラップで包んだら保存袋に入れて冷凍。
ピクルスや浅漬けにするか、自然・流水解凍で半解凍にしたら輪切りにする。しばらく置くと水分が出てくるので、水気を軽く絞ってから料理に使ってください。
野菜は冷凍保存して最後まで使い切ろう!
野菜は丸ごと買えば食費を節約できるものの、大量に買うと使い切るのが困難。特に一人暮らしだと余らせてしまいがちですが、適切な冷凍方法を知っていれば最後まで使い切ることができます。
意外と冷凍できる野菜は多く、一般的に使われやすい野菜はだいたい冷凍可能。節約&調理の時短になるので、忙しいときや自炊に慣れてない時期には頼もしく活躍してくれるはず。
最初に冷凍処理してしまえば、あとは必要なときに使えて便利。余らせてしまったときも冷凍すれば最後まで使い切れるので、時間に余裕がある時にでも野菜をまとめて冷凍保存してはどうでしょうか。