食材・料理

会席料理ってどんな食事?【献立・コースの順番・マナーなど基礎知識を解説】

会席料理の献立とコースの流れ、正しい食事マナーを解説

✓会席料理ってどんな料理?
✓懐石料理と何が違うの?
✓失礼に思われない食べ方のマナーは?

こんな疑問を解消します。

 

社会人になると上司や取引先との会食で、格式高い日本料理店で『会食料理』をいただく場面も増えてくるのではないでしょうか。

しかし、まだ場慣れしてない頃は、献立の内容・順序・食事作法など、不安な点も多いですよね。

かしこまった席で粗相をしてしまうと、ご自身の評価に響くこともあるため、社会人として正しいテーブルマナーは押さえておきたいところ。

 

このページでは、きちんとした作法を要求される席でいただく会食料理の、基礎知識やマナーについて分かりやすく解説していきます。

会席料理とは

会席料理とは、宴会や改まった会席で食べられるコース形式の日本料理。お客様をもてなす供応料理の一種です。

日本料理の原型である「本膳料理」から派生して生まれたものと言われています。現在の高級和食の主流であり、料亭や旅館で用いられる豪華な食事のほとんどが会席料理です。

 

配膳の形式は2通り▼

  • 西洋のコース料理のように一品ずつ順番に出される形式(喰い切り料理)
  • 宴会のように最初にずらりと料理を並べて、後からご飯・止め椀・デザートを配膳する形式

いずれも一品料理ではありません。

 

会席料理は、同席者と会話を楽しむための料理。現代だと会食や接待の場で用いられている通り、会談や外交の場で発展していった料理形式とも言われています。

 

懐石料理との違い

「かいせき」と呼ばれる料理は、「会席料理」と「懐石料理」の2つあります。読み方が同音、どちらも西洋のフルーコースに当たるため混同されがちですが、両者は特徴が異なる別物です。

 

会席と懐石の違いはこちら▼

POINT

  • 懐石料理・・・お茶をたのしむための食事
  • 会席料理・・・お酒をたのしむための食事

 

お酒の席(宴会や)で出されるのが会食料理で、茶会の席で出されるのが懐石料理。会席料理はお酒と会話も一緒に楽しむための料理なので、懐石料理よりは肩苦しさが無く、和気あいあいとした雰囲気で料理をいただけます。

 

懐石料理について詳しく知りたい方は下記の記事が参考になります▼

懐石料理とはどんな食事?会席料理とは違うの?【献立・順序・マナーなど基礎知識を解説】

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会席料理の献立と配膳の順番

次に、会席料理の一般的な料理の献立とコースの流れを確認していきましょう。ここでは、一品ずつ配膳されるコース形式の流れを解説していきます。

なお、献立の名称はお店によって違うこともあります。

 

■1品目に提供されるのは——

「先付(さきづけ)」と呼ばれるお酒と共にいただく料理。前菜、お通し、突き出し、八寸、口取りとも呼ばれます。

お酒の肴となりますので、量は一口で食べられるくらい。季節の味覚やお酒に合う珍味が出されます。

 

■2品目に出てくるのは——

「椀物(わんもの)」。お酒や前菜を食べた口をすっきりさせるための汁物。

一般的に、素材の味を生かした薄味の吸い物やすまし汁、季節によっては土瓶蒸しが出てくることもあります。和食の命は出汁と言われるように、椀物でお店のレベルが分かるとも言われています。

 

■3品目に登場するのは——

「お造り(おつくり)」。向付(むこうづけ)とも呼ばれる「お刺身」です。

会席料理におけるメインディッシュのひとつ。旬の魚を使ったお刺身であることがほとんど。3種以上の場合は、手前に淡泊な白身魚やイカ、中ほどに貝類、奥にこってりした赤身魚を盛り付けてあることが多いです。

 

■4品目に提供されるのは——

「焼き物(やきもの)」。火を加えて焼いた料理の総称

お造りと共に献立のメインとなる重要なお品。旬の魚介類が定番で、尾頭付きの魚や切り身魚、エビなどが出てきます。お肉を焼き物として提供しているお店もあります。

 

■5品目に出てくるのは——

「炊き合わせ(たきあわせ)」。野菜を使った「煮物」もしくは「蒸し物」です。

季節ならではの旬の野菜が使われていることが多く、蓋付きの茶碗に盛られているのが一般的。お店によっては魚の煮物が提供されることもあります。

※炊き合わせと焼き物は順番が逆になるケースも少なくありません

 

■6品目に登場するのは——

「揚げ物(あげもの)」。代表的なのは「天ぷら」

天ぷらは、魚やエビなどの海鮮、野菜の盛り合わせが定番。他には、から揚げ、竜田揚げ、素揚げが出てくることもあります。

 

■7品目の料理は——

「蒸し物(むしもの)」「茶碗蒸し」のような蒸した日本料理。

茶碗蒸しが一般的で、他にかぶら蒸し、酒蒸しなどが出てきます。器がとても熱い状態で出てくる場合もあるので、扱いには十分注意してください。

 

■8品目となるのは——

「酢の物(すのもの)」。口の中をすっきりさせる効果があり、”口直し”の意味を持つ料理。

酢の物が配膳されてきたら、料理もいよいよ終盤。季節の野菜や魚介類の酢の物、もしくは和え物です。稀にサラダが出てくることもあります。

 

■9品目に提供されるのは——

「ご飯・止め椀・香の物」。会席料理の締めくくりとなる食事です。

懐石料理だとご飯は最初に出てきますが、会席料理はお酒を楽しむための料理なので、ご飯とそのお供は最後となります。この3品が出てきたらお酒は切り上げて、温かいうちにいただくようにしましょう。

ご飯はお寿司や炊き込みご飯である場合も多いです。止め椀とは味噌汁などの汁物のことで、香の物はいわゆる漬物。

 

■10品目に出てくるのは——

「水菓子・甘味・お茶」。料理が終わると食後の「デザート」です。

水菓子とは水分の多い果物のこと。季節のフルーツの他には、シャーベットや和菓子を提供するお店も多いです。お茶は食事の最後にいただくのがマナー。

 

以上、会席料理の一般的な献立と配膳の流れとなります。順序はお店によって前後することもありますが、基本を押さえておくことで不安は和らぐのではないでしょうか。

 

会席料理の食べ方!食事作法とマナー

会席料理の流れを確認できたところで、次は食べる際に知っておきたい基本マナーや作法も見ていきましょう。

 

飯と汁物の食べ方、お椀の蓋の置き場所

ご飯と汁物のお椀の蓋には正しい開け方があります。

  1. 左手をお碗に添える
  2. 右手で蓋を手前から開く
  3. 蓋を「の」の字を書きながら水滴を切ってあける
  4. 飯椀と汁椀を両脇(飯椀:左側、汁椀:右側)に置く

もしくは、大きい蓋を上向きにして右側に置き、小さい蓋を裏合わせにして重ねても構いません。食べ終わったら元通りにかぶせてください。

 

口をつけるのは、「汁物、ご飯、香の物」の順番で。

口をつけた箸を置く場合は、箸置きがあるならその場所に、ない場合はお盆の左側に先が浮くように置きます。

 

手皿で口まで運ぶのは和食マナーではNG

汁気の多い料理や刺身のようにタレを付ける料理を口に運ぶ際、タレや汁が垂れ落ちないように「手皿」を用いる人を見掛けます。

しかし、手皿は和食マナーとしてはNGです。恥ずかしい行為なのでやらないように気を付けてください。

 

和食では、お茶碗やお椀、小皿料理の器は手に持っていただくのが基本マナー。タレや汁が垂れそうな料理を食べる際は、小皿や懐紙を使って口に運びましょう。

 

汁物にアサリやシジミなど貝類が出て来た場合

アサリやシジミの汁物が出てきた場合、具を食べた後の貝殻を蓋に入れるのはマナー違反なので気を付けましょう。

和食では、貝殻は外に出さず、お椀の中に入れたままにしておくのが正しい作法となります。

 

食べ終わった器は重ねない

出て来た料理を食べ終わったあと、たまに空の器を重ねている人を見掛けます。気を遣っての行為なのかもしれませんが、和食マナー的には器を重ねるのはアウトです

特に高級日本料理店や旅館の場合、高価な器を使用していることが多いです。陶磁器など高級な器というのはとても繊細にできています。意外と傷つきやすいため、食べ終わった後はそのままの状態にしておきましょう。

 

TPOをわきまえた服装が望ましい

高級なお店だと着ていく服装もきになるところでしょうが、服装に絶対の決まりはありません。とは言っても、悪目立ちする派手な服装や奇抜な服装など、明らかにその場にそぐわない服装は控えるのが無難。

 

服装を指定されていない場合でも、TPOを弁えた服装が好ましいでしょう。

通常のスーツやワンピースで構いません。もちろん和食店と相性の良い着物でもOK。お座敷の場合は素足だと失礼になりますので気を付けてください。

 

香りが強い香水は食事の邪魔になるため控えるのがマナー料理の香りが損なわれてしまうため、同席者に不快な思いをさせてしまう可能性があります。

 

 

この他にも、「箸の使い方」「手に持って良い器とダメな器」「料理ごとの食べ方」など、日本料理には気を付けるべき食事マナーがたくさんあります。

もっと詳しく和食のテーブルマナーを知っておきたい方は下記の記事を参考にしてください。

伝統的な和食のテーブルマナーと正しい食べ方!【知っておきたい作法やNG行為を解説】

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恥をかかない会席料理の食事マナーを身につけよう!

旅館や料亭で出されることが多い会席料理。お酒や会話と一緒に楽しむための宴会料理なので、同じ読み方の懐石料理ほど厳格なルールは定められていません。

よほどテーブルマナーに厳しい人が同席者でない限り、小さなマナー違反くらいなら軽く指摘される程度で済むでしょう。

 

とは言え、あまりに無作法すぎれば同席者の印象を損ない、あなた自身の評価を下げてしまう恐れもあります。社会人なら最低限のテーブルマナーは習得しておきたいところ。

最初は基本的なマナーくらいで十分です。後は実際に経験しながら学んでいきましょう。

 

慣れない内は煩わしいかもしれませんが、特に社会人の方なら覚えておいて損はありませんよ。正しい作法とマナーを身につけて、心置きなく和食を楽しんでください。

 

和食(日本料理)の基本的なマナーや作法について以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

おすすめ記事伝統的な和食のテーブルマナーと正しい食べ方!【知っておきたい作法やNG行為を解説】

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