こんにちは、ワチイツキです。
今回みなさんに紹介したい漫画は、神社が舞台の人間と神使(神の使い)の交流を描いた【ぎんぎつね】。
この漫画の特徴は、
モフモフ万歳!
・・・だけではなく、人間と神との関わり、それぞれの向き合い方をほのぼのとした日常系として描いてるところ。
全体的に温かく、優しい作品なので、癒しを求めてる人には特にオススメ。
それでは、『ぎんぎつね』の魅力をご紹介します。もし興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。
このページの目次
基本情報
- タイトル:ぎんぎつね
- 著者:落合さより
- 出版社:集英社
- レーベル:ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
- 掲載誌:ウルトラジャンプ
- 連載状況:連載中
- ジャンル:日常、ファンタジー、癒し、神社・神道
あらすじ・概要
ここは、とある町の小さな稲荷神社。十五代目跡取・冴木まことは、不思議な能力を持つ神使の狐・銀太郎が見えるのです。ですが、このお狐様、口は悪いしヤル気もない。おせっかいな性格のまことは、その能力を人のために役立てようといたしますが…。さて、神様の杜で、今日は何が起こりますやら――
(引用:ebookjapan)
もう少し詳しく――
ここは、とある町にある小さな稲荷神社。
小さいながらも江戸時代から脈々と受け継がれてきた冴木稲荷神社。
この神社の1人娘として生まれた15代目跡取である「冴木まこと」は、普通の人には見ることができない神使を見る力、彼らとふれ合い言葉と心を交わせる不思議な能力を持っていたのです。
母親が他界してから父娘2人で暮らしている冴木神社には、神様の使いである「銀太郎」という名の狐の神使が社を依り代にして一緒に暮らしていました。
口が悪くてめんどくさがり屋の銀太郎。
人間より上位の霊格を持つ存在だが、小さい頃から一緒に暮らしていたまことにとって、銀太郎は気のあう家族みないな存在。
まことは銀と一緒に多くの人や神使たちと出会い、交流を重ね、ときに笑いときには悩みつつ、これから進む将来の道を模索しながら成長していく。
【ぎんぎつね】の魅力・面白いポイント
人と人、人と神使、様々な出会いと交流を通じて成長していく少女たちの姿と、人間を見守り続ける神使たちとの心の交流を描いた物語。
神社を舞台に、人間と神使の交流を描いた日常系ハートフルファンタジー。
ぎんぎつねの面白いポイントはコチラ
- 癒される神社ファンタジー!人間と神使のハートフルな日常
- 女子高生主人公「まこと」の成長
- 狐やカメ、いろいろな神使が登場
- 切なさと温もりを感じる「まこと」と「神使」との交流
- 神社・神道の基礎知識を学べる
それでは、ひとつずつ魅力を語らせていただきます。
癒される神社ファンタジー!人間と神使のハートフルな日常
この物語は、女子高生のまことが狐の神使である銀太郎と共に、いろいろな人間や神使たちとの出会いと交流を通じ、何を選択し、どう成長していくのか・・・という辺りが本作の軸です。
ちなみに、著者の「落合さより」さんは、鳥山明さんとスタジオジブリの影響を強く受けているとのこと。
基本的には、まことと銀太郎たちの神社や学校での日常話。
ハートフルなエピソードが多めの癒し系・和み系の内容になってます。
まあ、最たる癒しは銀太郎やハルたちモフモフ勢ですけどね(笑)
高校生のまことや居候の悟(さとる)を始め、友人のユミや日輪子(ひわこ)、悟を追ってきた神使としては幼いハルなど、まだ何者でもなかったり何かになりきれていない子たちが、それぞれの経験をきっかけに少しずつ成長していく姿が微笑ましいです。
日常系や癒し系に加えて、青春系が好きな人も楽しめるんじゃないかと思います。
女子高生主人公「まこと」の成長
この作品の本軸であろう女子高生「まこと」の成長も見どころ。
まことはとにかく純粋で素直な良い子です。
物語開始時から誰かの力になりたいという純粋な想いを抱いていたまこと。しかし、まだ高校生という大人と子供の狭間にいるような年代。
自らの浅はかな考えから招いた失敗を銀太郎のせいにしたりと、精神的な未熟さが少し目立っていました。
ただ、序盤辺りがそのことを本人が痛感する内容になっているため、以降は見守りたくなる主人公として頑張っていきます。
他人のことで深く悩む優しい性格はそのままに、より相手の立場になって考えながら行動しているように見えます。
誰にでも優しい性格と屈託のないカワイイ笑顔はまことの魅力で、悟をはじめ彼女の優しさに影響を受けいく人物は少なくありません。
そんなまことは、今後の進路について真剣に悩んでいます。
親しい人たちや神使たちとの交流を通して、自分が何をしたいのか、どんな道を進みたいのかなど、実家の神社の事も考えて未来への選択をしていくことになります。
まことがどんな道を選ぶのかも読者が気になるところでしょう。
狐やカメ、いろいろな神使が登場
まず「神使」とは何かについてですが、
神道において、「神の使い」「神のつかわしめ」と呼ばれる神の眷族であり、現世に神意を示すために神の代行者として人間の前に現れたとされる存在です。
その姿は稲荷の狐、伊勢神宮のニワトリ、さらには想像上の生物など幅広く、神に縁の深い生き物として伝承され、各地で祀られています。
また、神使を神そのものとして考えられることもあります。
いろいろな神使を見ることができるのも見所の1つですね。
狐の銀太郎、狼の鉄郎、サルの風(ふう)と吹(ふく)、他にもカメや牛、狛犬などさまざま。
その中でも、個人的には「狐のハル」がとにかくかわいいと思ってます。
同じ狐の大きくて厳つい銀太郎とは対照的に、小さくて表情が豊か、ちょっとツンツンしているやきもち妬き屋で、悟とクリームパンが大好きな愛らしい狐です。
切なさと温もりを感じる「まこと」と「神使」との交流
まことと神使たちとの心のふれ合う様子もほっこり。
人と人との交流だけでなく、人間と神使との交流やそれぞれの向き合い方も
人間と神使の間には確かな距離があり、時間の流れる早さが異なることからして、どんなに仲良くなってもいつまでも寄り添いあうことは叶いません。
特に神使たちは、常に人の旅立ちを見送る立場という切なさがあります。
彼らにとって人との別れは自然の一環とも形容できることです。
しかし、その一時の思い出をどれだけ時が過ぎても大切に抱き続け、そして今もまた新たにまこと達と思い出を紡ぐ光景からは、切なさだけではなく確かな温か味も感じることができました。
神社・神道の基礎知識を学べる
舞台が神社、神道にまつわる内容が多いことから、神社・神道の基礎的な知識を学べるのも特徴。
- 神社・神道にまつわる風習や知識
- 執り行われている行事
- 従事している人たちの作業風景
など、神社関連についてのあれこれを分かりやすく説明してくれます。
本編のストーリーに絡めてふれられているだけではなく、巻末に参拝方法や礼儀作法、神社施設の概要や冠婚葬祭について語られている「おまけまんが」が載せられています。
始めて知ることが多く、意外と神道の行事だとは知らずに毎年行っていたこともありましたね。
すごくタメになるので、最後のおまけまで是非読んで欲しいです。
ぎんぎつねの漫画紹介まとめ
今回は、人と神との出会いと交流をハートフルなストーリーで描いた【ぎんぎつね】の紹介をしました。
人と神の関係性からくる切なさはありながらも、心地よい読後感を味わえるほっこりする内容です。
優しいタッチで描かれている絵がストーリーとマッチしており、何よりキャラクターの表情がとても豊かに描かれているので見ていて楽しいです。
そして忘れてはいけないモフモフの魅力。モフモフ好きにはたまらない作品なのです。
こんな方におすすめ
- 日常系が好きな人
- 癒しを求めてる人
- 神社や神道に興味がある人
- 人間と神様の交流を描いた作品を読みたい人
- モフモフを愛してやまない人
癒し効果抜群!でもそれだけではない面白さがあり、神使との交流から広がる人間関係、少女たちの成長と将来の選択、人それぞれ異なる神との向き合い方など、意外と読ませるストーリーになってます。
あと、おまけの神社・神道講座是非目を通して欲しい。知っておいて損はない知識が満載ですよ。
疲れた心も癒してもらえる漫画ですので、よければ読んでみてください。