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ダイの大冒険の漫画感想!今だからこそ読みたい王道冒険ファンタジーの最高峰!

漫画おすすめ紹介『ダイの大冒険』!王道冒険ファンタジーを読みたいならコレ!

今回みなさんに紹介したい漫画は、国民的RPG「ドラゴンクエスト」の世界観と設定を基にした『DRAGON QUEST ダイの大冒険

 

80年代後期から90年代中頃までジャンプに連載されていた王道冒険ファンタジー。少し古い作品ながら今なお根強い人気があり、今読んでも色あせない面白さがある名作です。

その人気を裏付けるかのように、連載から30年の時を経て、完全新作でアニメ化されることになりました!

僕も久々に最初から読んでみたところ、ついつい時間を忘れて一気読み・・・。

 

そこで今回は、『ダイの大冒険』の何が面白いのか、強くおすすめするポイントを紹介します。ついでに大人になってから気づいた魔王ハドラーの魅力についても語ってみたり。

基礎情報

  • タイトル:DRAGON QUEST -ダイの大冒険-
  • 著者:三条陸(原作) / 稲田浩司(作画)
  • 出版社:集英社
  • レーベル:ジャンプ・コミックス
  • 掲載誌:週刊少年ジャンプ
  • 連載状況:完結(全37巻・文庫版全22巻)
  • ジャンル:ファンタジー、冒険、バトル・アクション

あらすじ・概要

モンスターが平和に暮らすデルムリン島。その島で唯一の人間・ダイは、魔法が苦手だが勇者に憧れている少年。ある日、島を訪れた“勇者育成の家庭教師”アバンに才能を認められ、ダイは勇者になる特訓を開始!だが、そこへ復活した魔王が出現し!?

(出典:ebookjapan

さらに詳しく――

遥か昔、世界制服を目論む魔王ハドラーによって、人々は苦しみの絶望の中にいました。

しかし、世界が闇に覆われかけていたその時、正義の心を持つ勇者と仲間たちが立ち上がったのです。激しい戦いの末、勇者はついに魔王を打ち倒し、世界に平和が訪れることになりました。

 

それから十数年後――。

邪悪な心が消えたモンスターたちが平和に暮らすデルムリン島。ここには、鬼面道士ブラスに育てられた人間の少年「ダイ」が、モンスターたちと仲良く暮らしていました。

しかし、平穏な日常は突如崩れ落ちることに・・・。

 

魔王ハドラー復活!それによって、島のモンスターたちが突如凶暴化!?

友達のモンスターたちにはダイの声は全く届かず、どうすることもできずにいたダイ。そこを救ったのは、“勇者育成の家庭教師”を名乗る謎の男「アバン・デ・ジニュアール3世」

魔法使いの弟子「ポップ」と共に現れたアバンは、島を結界で覆い、凶暴化したモンスターたちを魔王の支配から解き放ったのでした。

 

アバンに資質を見出されたダイは彼の弟子となり、次第に勇者としての才能を開花させていく。

しかし、そこに復活した魔王ハドラーが現れ――。

【ダイの大冒険】のレビュー&面白いポイント

世界征服をもくろむ魔王から世界を救うため、勇者の少年が仲間たちと共に冒険の旅に踏み出し、強敵との激闘を繰り広げながら、仲間と、時には敵だった者とも絆を紡いで成長していく物語。

ドラゴンクエストの世界観を下地とした冒険ファンタジー。

 

ダイの大冒険の面白いポイント

  • ドラゴンクエストの世界観と設定を基にしてる
  • ストリーが理解しやすい!王道の冒険ファンタジー
  • 味方も敵も全てのキャラクターに魅力がある!
  • 大人になると気づく魔王ハドラーのかっこ良さ

良さを挙げたらキリがない魅力だらけの作品です。

人によって魅力に感じるポイントは違いますので、「いや、ココだろ!」と異を唱えられそうではありますが、とりあえずこの辺りの良さを説明させていただきます。

 

ドラゴンクエストをベースとした世界観と設定

この作品は、国民的ゲームとして絶大な人気を誇るロールプレイングゲーム『ドラゴンクエスト』の世界観・設定をベースにしている長編漫画です。

ゲーム好きはもちろん、あまりゲームをやらない人でもタイトルは知ってるという方は多いですよね。

 

ドラクエシリーズはゲームだけではなく、漫画やアニメ、小説など数多くのメディアミックスを展開しています。

例えば、『ロトの紋章』も有名な作品ですよね。ただ、その中でも個人的にドラクエ漫画の最高峰だと思っているのが『ダイの大冒険』です。

 

実際、連載中は非常に高い人気を誇り、90年代の少年ジャンプを代表する作品のひとつに数える人は多いです。

完結してから20年以上の年月が過ぎているにも関わらず、今なおファンから根強い支持を受けています。

 

分かりやすいストーリー!王道の冒険ファンタジー

人気の理由は数多ありますが、一つは誰が読んでも分かりやすいストーリーと設定。本来は子供向けといこともあり、王道のシンプルなストーリーが展開されています。

 

内容は――

勇者である主人公の少年ダイが、魔法使いのポップや武闘家のマアムたち仲間と一緒に、魔王軍から世界を救うという冒険モノとしては王道のストーリー。

強大な敵と激しい激闘を繰り広げながらダイたちは大きく成長していきます。ときに敵であった者とすら心を通わせ、仲間と絆を深めていく展開も見どころですね。

まさに、ジャンプの三大原則である友情・努力・勝利!を体現した作品。

 

ストーリー展開はもちろんのこと、キャラクターそれぞれの立ち位置、なぜその敵と戦うのか、なぜ強くなれたのか、どんな想いを向けているのかなど、伝えたいメッセージがとてもシンプル。

感情もストレートに突き刺さってくるので、変に深読みする必要もなく、読者は単純にワクワクしながら読むことができるんです。

 

あと、長編漫画でありがちな無駄なストーリーの引き伸ばし、途中で設定が破綻して迷走……なんて事もなく、伏線をきっちり回収したうえで気分良く完結してくれた作品でもあります。

 

敵も味方もキャラクター全員が魅力的!

ダイの大冒険は登場するキャラクターが味方も敵も関係なく誰もが魅力的なのも特徴ですね。

主人公の勇者ダイがカッコイイのはとうぜんとして、魔法使いのポップお姫様のレオナ、かつては敵だったヒュンケルやクロコダインなど、個性溢れるキャラクターが目白押し。

好きなキャラクターベスト5を決めるとしたらメチャクチャ悩みますね。

 

主人公ダイと親友ポップ

なかでも主人公のダイと、そのダイすら霞ませてしまうこともあるポップの存在は特に大きい。

 

■主人公である勇者ダイは――

勇気と正義、そして純粋で優しい心を持ち、天上知らずの才能まで内に秘めた少年。さらに、ドラマチックな生い立ちまで有する王道を地で行く勇者。まさに子供たちが憧れる主人公ですね。

 

■対して魔法使いのポップは――

序盤は仲間さえ置いて逃げる臆病な性格たまにイラっとさせられるお調子者で怠け癖もあるダメ男でした。しかし、同時に読者が最も共感しやすいキャラであり、誰よりも成長したのもポップ。ダイとは別の意味で思わず応援したくなる男なんですよね。数多くの名場面を生み出したキャラでもあります。

 

ダイは心を読者の心を熱くさはするけど、完璧且つ純粋、そして人間離れし過ぎているため、共感を生む主人公とは言い難いです。はっきり言ってダイのようになれるとは到底思えません。

でも、人間臭いポップを見てると、特別なモノなんてなくても「努力すれば何だって乗り越えられる」、そんな気持ちにさせられます。ポップは名脇役を超えた第2の主人公と言えるのではないでしょうか。

 

嫌いになれない敵キャラ!モンスターも仲間に?!

また、モンスターが必ずしも悪とは限らないのもこの作品の良いところ。

 

ダイの育ての親は鬼面道士のブラスですし、ゴールデンスライムのゴメちゃんは作品のマスコット的存在でとっても可愛い。

中でも個人的に好きなのは、マアムの弟弟子として武術を学んだ自称”空手ねずみ”のチウ。よく分からない大物感と、自分より強い敵であろうと立ち向かう心の強さが好き。少しポップに近いものがあるかも?

 

そんな中にあって、清清しいまでの外道っぷりを発揮しているフレイザードやザボエラみたいな悪キャラもいるのですが、ド外道な敵なのにぜか嫌いになり切れないところもあるんです。実際、人気が高かったりしますからね。

味方だけでなく敵も魅力的に描ける作品はやっぱり面白いです。

 

大人になって気づいた”魔王ハドラー”のかっこ良さ

この作品は、ずっと表の主人公がダイで裏の主人公はポップだと考えていましたが、改めて読み返してみるとの主人公と称すべきは”魔王ハドラー”なのではないかと思い至りました。

ダイとポップは表の主人公ワン、ツーですね。

 

登場時こそ、極悪非道な振る舞いを見せ、見た目も性格も”THE魔王!”という存在感を放っていたのですが……。

大魔王バーンが登場してからは小物臭が半端なく、地位に執着する情けない姿を晒す惨めな魔王になり下がってしまいました。

 

敗北がハドラーを武人に変えた!?

ところが、ダイたちとの戦いで大敗北を喫したことをきっかけに、ハドラーはダイたち一行を地位、名誉、そして自身の生命さえ投げうってでも倒すべき価値ある敵とみなし、「お前、誰だよ」ってぐらいの激変ぶりを見せます。

 

それは、肉体を改造したことによる見た目の変化や、格段に跳ね上がった戦闘力だけに言えることではなく、それ以上に彼の精神面、ダイたちに向き合う姿勢がもう全くの別人。

策を弄することなく、正々堂々真っ向からの決闘が信条となり、作中でも1、2を争うほどの誇り高い武人へと変貌を遂げていくのです。

 

ハドラーを心酔する親衛隊の存在も大きい!

ハドラーのカッコ良さをさらに引き立てているのが、彼が生み出した配下でオリハルコンから造られた戦士の軍団「ハドラー親衛騎団」という存在。

 

術者の精神が大きく反映する呪法から生まれた彼等は、性格に違いはあれど、ハドラーの精神性が影響してか5体すべてが誇り高い戦士。そしてハドラーには忠実。

これまでは配下からの信望なんてまるで無かったどころか、見下され、蔑まれることすらあった残念魔王様は、武人としての誇りに目覚めたことで、真に信頼を置ける配下まで手にしたんです

 

それから、ここではあえて詳しくは書きませんけど、ハドラーと親衛騎団とダイたちとの最終決戦は必見!これは作中でも屈指の感動シーンなので、是非見て欲しいです。

 

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』が再アニメ化?!

なんと!なんと!!今回紹介させていただいた【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】が再アニメ化います!!!

詳しくは ⇨ ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイト

 

「再」というのは、同作は1991年から1992年にかけて一度アニメ化を実現させているからです。しかし、諸々の事情(諸説あり:低視聴率とかバラエティ番組枠確保のためとか)により、中途半端なところで打ち切りに合ってしまったんですね。

 

それが、打ち切りから約30年の時を経て、まさかの再アニメ化となったから驚きです。

漫画のファンとしてはこんなに嬉しいことはありません。リアルタイム世代ならもっと嬉しいのではないでしょうか?

現在の最新の技術でのアニメ化。これは期待です


【放送情報】

放送局:テレビ東京系列

放送日:10月3日から

    毎週土曜日朝9:30放送


【キャスト】

  • ダイ:種﨑敦美
  • ポップ:豊永利行
  • マァム:小松未可子
  • レオナ:早見沙織
  • ヒュンケル:梶 裕貴
  • クロコダイン:前野 智昭
  • アバン:櫻井孝宏
  • ハドラー:関 智一
  • バラン:速水 奨
  • ミストバーン:子安 武人
  • バーン:土師 孝也

ダイの大冒険の感想まとめ

大魔王打倒を目指す主人公ダイたち勇者一行が、数々の死闘を繰り返す中で成長していく冒険ファンタジー『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』の紹介でした。

これぞ冒険ファンタジー!これぞ王道!これぞ名作!

 

教科書通りの王道な作風でありながら、単純な勧善懲悪にはなっていない奥深いストーリーは素晴らしい。最初から最後まで「大魔王バーンを倒す!」という、冒険の目的を貫いたストーリー展開も分かりやすくて良かったと思います。

 

そして、やはり特筆すべきはキャラクターの魅力。登場キャラそれぞれに興味を引くストーリーを持たせ、主人公側だけではなく、魔王軍側の成長までしっかり描いて見せ場も用意されていたため、好きになってしまうキャラクターがとにかく多かったです。

子供の頃はヒュンケル、大人になった現在はいぶし銀のハドラーに強く惹かれています。女性キャラは変わらずパプニカ三賢者のエイミが可愛いなと。

こんな方におすすめ

  • 冒険ファンタジーが好きな人
  • 友情・努力・勝利!王道ストーリーを読みたい人
  • 登場人物の成長をじっくり追いたい人
  • 味方だけじゃなく敵もカッコイイ作品が好きな人
  • 名作を読みたい人

 

完結してから20年過ぎても色褪せないこの面白さ。個人的には名作だと思っています。

大人になってから改めて読み返してみると、冒険にワクワクしていた少年時代を思い出すのはもちろん、子供の頃には気づかなかった新たな魅力も発見できたりしてより楽しんで読めます。

 

子供はもちろん、大人が読んでも面白く、世代なんて関係なくワクワクドキドキさせてくれる作品。『ドラクエ』をプレイしたことがない人でも問題なく楽しめますので、よければ読んでみてください。

 

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