豆知識・ライフハック

座りっぱなしは危険!だからと言って立ちっぱなしが健康に良いわけではない

こんにちは、ワチイツキです。

長時間、座りっぱなしでいると心身に様々な不調を招いてしまいます。しかも、これまでの研究から、死亡リスクを高めてしまうことも明らかに。

この座りすぎの危険性については以前にも当ブログの別記事で解説しています。

座りっぱなしは寿命を縮めてしまうかも?思ってた以上にリスクが高かった

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近年ではこの座って仕事するスタイルの見直しが進み、立って作業するスタイルが浸透してきました。ですが、長時間立つ姿勢でいることは健康に何の問題もないのでしょうか?

答えはNO!です。座りすぎの対策になるからといって、立ちっぱなしになってしまったら結局は不調を招くことに繋がります。

そこで今回は、座りっぱなしは危険だけど立ちっぱなしも危険である理由を解説すると共に、簡単にできるストレッチを紹介します。

 

座りっぱなしは寿命を縮める

世界で一番座ってる時間が長いと言われる日本人。

長時間座ってデスクワークをしたところ、"肩や首が凝ってきた""腰を痛めてしまった"という症状に悩まされたことのある人は多いはず。

仕事だけでなく、自宅のソファにずっと座っていた際や、車やバスに乗って長距離移動した際にも、同様の症状があらわれます。

主な原因は、正しくない座り方のせいで肩や腰に負担が掛かってること、同じ姿勢のままでいることによる血行不良です。

しかも、座りすぎがもたらすリスクは肩こりや腰痛だけではなく、問題はより深刻。

座りっぱなしは死亡リスクを高めることが判明しています。

糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞などの、生命を脅かす可能性のある疾患リスクの発症を高めてしまうんです。

研究者のなかには、1時間座り続けると余命が22分縮まると答えている人もいるから怖い。

 

ならば立っていればいいの?

座りっぱなしが健康リスクを高めるのなら、座るのをやめてずっと立っていればいいのでしょうか?

答えは冒頭でも述べたようにNO!です。

立ちっぱなしでぱっと思い浮かぶ職業といえば、販売員や美容師などの『接客業』。あとは『警備』のお仕事もずっと立ってるイメージがあります。

経験のある方なら分かると思いますが、立ち仕事はかなり大変。仮に動かずただ立ってるだけだとしても、長時間だと辛いものです。

 

長時間の立ち仕事は循環器系に高い負荷が掛かる

私たちの身体は心臓から流れてくる血液が全身に巡っています。疑問なのは、重力があるのになんで血液は上に昇ってこれるのか?

ここで重要な働きを担っているのが第2の心臓とも呼ばれる"ふくらはぎ"。

筋肉の収縮・弛緩(ゆるむ)の動作が、血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしているんです。

 

しかし、立ちっぱなしの状態が長時間続くと、血行が悪化してポンプ機能の低下を招いてしまいます。すると、血液が心臓に戻りにくい状態となり、血液が静脈にたまって疲労感や痛みを引き起こすことに。

このように、立ちっぱなしの時間が長く続くと、主に循環器系への負荷が高まります。さたにリンパの流れにも悪影響を及ぼすため、排出されるはずの老廃物や水分も足に蓄積。

これがデスクワーク後の「足のむくみ」の原因ですね。

 

立ちっぱなしも危険

もちろん、立って作業することにはメリットもたくさんあります。

  • 眠くなりにくい
  • クリエイティブなアイデアが生まれやすい
  • 姿勢を矯正できる

カロリー消費は座ってる状態よりも多くなるので、ダイエットにも効果的だと言えます。

しかし、座りすぎが万病の元であるのと同じで、"立ちすぎ"も危険なことに変わりナシです。ヒドイ足のむくみはもちろん、筋肉が凝り固まることで筋力低下を招く恐れも。

足のむくみは軽く見てはいけません。放置して慢性化した場合、下肢静脈瘤という病気の原因にもなりますから。

下肢静脈瘤とは

足の静脈がコブのようにボコボコ浮き出る病気。命の危険はなくとも、足がだるく疲れやすくなり、むくみを日常的に引き起こします。自然に治ることはありません。

何より長時間の立ち仕事は足を痛めます。足や股関節にズシンと負担が集中するので、骨や筋に痛みが出たり、重くだるく感じる。寝ても疲労感が抜け切らなくて、肉体的に辛さを残したまま仕事に取り掛からないといけないこともあります。

時間にもよりますが、なかには足が麻痺して一時的に足の感覚がなくなってしまう人もいるとか。

立ちっぱなしは心身にさまざまな悪影響をもたらす行為です。

 

簡単に出来るストレッチ

すぐに出来る対策として、簡単なストレッチをご紹介します。

ふくらはぎのストレッチ

学校の体育や部活の前によく行うふくらはぎのストレッチが効果的です。①真っ直ぐ立った状態から片足を一歩前に出します(或いは後ろに一歩引く)。②前に出したヒザをゆっくり曲げて、後ろに引いた足のふくらはぎが伸びていくことを意識【5~10回】。後ろの足の裏が地面から離れないように気を付けてください。

また、段差を利用して同じような姿勢を10秒キープすることで、腰痛改善効果を期待できます。

 

太もも前のストレッチ

①立った状態で机や壁に手をつき、片足をかかとがお尻につくイメージで曲げてください。②同じ側の手で足首を持って、軽くグっとお尻の方へ引っ張りましょう【10秒キープ】。太ももがちゃんと伸びてることを意識して、もう片方も同じようにストレッチ。

 

股関節を開く

①あぐらをかくような姿勢をとって、両方の足の裏を合掌させてください。②背筋は伸ばして、両ひざを床にピタっとくっつけるイメージで股関節を開きましょう【約10~15分】。③そのままでも効果はありますが、慣れてきた人は姿勢を伸ばしたまま前屈するとより高い効果を期待できます。股関節の筋肉がゆるみ、血行が改善されます。

 

悪いのはずっと同じ姿勢でいること

結局のところ座りっぱなしも立ちっぱなしも健康にはよくないです。"ぱなし"の時間が続くことで様々な不調が起こってしまいます。

足を使い過ぎても、逆に使わな過ぎても足に負担が掛かってることは同じ。足の不健康は全身に影響を及ぼしますからね。本当に気を付ける必要があります。

共通するのは血行を悪化させてしまうこと。足の痛み・肩こり・むくみ・冷え・だるさ・背中のハリも、この座る・立つのぱなしが原因で起こってる可能性があります。

仕事はもちろん家庭でも同じことが言えます。とくに子育て中は、子供を抱っこしながら家事をこなす場合もあるため、負担は何倍にも膨れることがうかがえます。仕事に加え、家事や育児での負担も重なるので、姿勢の影響もより大きくなるでしょう。

大切なのは"ぱなし"の習慣を改善すること。30分、1時間くらい座って作業したなら席を立つ。同じようにずっと立ち作業してたならたまに座る。同時に歩いたりストレッチをして体をほぐしてください。

毎日頑張って私たちの生活を支えている足は本当に健気な存在。脚の健康は全身の健康を整えることにも繋がります。だからこそ、ちょっとした不調にも気を配り、「またか」とスルーしないで日頃からしっかりケアしていくことが大切です。

 

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