こんにちは、ワチイツキです。
みなさんは1日の中で、どれだけの時間を座って過ごしていますか?
世界的にも座ってる時間が長いと言われる日本人。長時間のデスクワークで、肩こりや腰痛などの不調が体に出てる人も多いことでしょう。
でも、そんな生活が当たり前になりすぎて、痛みやコリが出ることに慣れてしまってはいませんか?
近年では多くの研究者が座りっぱなしが危険だと警鐘を鳴らしており、なかには死亡リスクが40%も高まるというショッキングな研究結果もあるくらいです。
座ってる時間が長い生活には様々なリスクが潜んでいるんですよ。
そこで今回は、「座りすぎ」が引き起こす可能性のある健康リスクを解説します。身に覚えのある方はぜひ参考にしてみてください。
このページの目次
座りすぎは死亡リスクを高める
座ることは休息になるとはいえ、座りっぱなしの状態が健康に良いと考えてる人はあまりいないと思います。
何がどう悪いのかは知らなくても、なんとなく健康に悪そうだなと感じてる人は多いでしょう。
座りっぱなしの生活が健康リスクを高めることは、国内外の多くの研究で実証されていること。
座りすぎの健康リスクに関する研究の第一人者「岡浩一朗氏(早稲田大学スポーツ科学学術院教授)」は、メディアや自身の著書を通して危険性を発信しています。
ココがポイント
- 座り続けることは体にとって危険
- 1時間座り続けると余命が22分短くなる
- 1日に11時間以上座ってる人は死亡リスクが40%高くなる
衝撃ですね。
足を動かさない状態が長く続くと、それだけ下半身の血流は悪化していきます。時間が伸びれば伸びるほど血の流れは低下していき、下半身だけでなく体全体に悪影響を及ぼしてしまうんです。
血栓が生れてより大変な事態を招くケースも・・・。エコノミークラス症候群として知られる肺血栓症とか。
エコノミークラス症候群とは
狭い座席で長時間足を動かさずに座ったままの姿勢でいると、血行不良を招き血栓が発生することがあります。その結果、血の塊が肺の血管を詰まらせて肺塞栓症を誘発すること。重篤の場合は命を落とすケースも。
飛行機に乗らない人であっても、長時間デスクワークをすることで発症してしまうことがあります。
忙しくて作業を止めてる暇がないこともあるでしょうが、下肢の血流不足の放置は危険であることは肝に銘じておく必要があると言えます。
世界No.1!日本人は座り過ぎている!?
ご存知ですか?
"日本人は座りすぎ世界一位"なんだそうです。
シドニー大学の研究者が実行した調査によると、世界20か国を対象に座っている時間を調べたところ、日本人は一番座ってる時間が長い国民であることが判明。
世界全体の平均が1日5時間(300分)であるのに比べ、日本人は世界平均より2時間も長い7時間(420分)。
とても喜べる結果ではないですが、勤勉でよく働く国民性が見事に反映されていますね。
調査通りなら日本で働く多くのデスクワーカーたちは、座りすぎによる下半身の血行不良に陥ってる可能性があります。
こうなると、余計に体への悪影響が気になるところ。
座りっぱなしが原因で招く恐れのある健康リスク
座りすぎな状態が続くと様々な健康リスクを高めてしまいます。
どんな危険性があるのかを確認しておきましょう。
リスク1:「心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病」
長時間同じ姿勢のまま座っていると、下半身の血行不良を招き、血液がドロドロになりやすくなってしまいます。
そうなると、心臓の負担が大きくなり、血柱もできやすくなるため、心筋梗塞・狭心症・脳梗塞のリスクを高めることに。
また、代謝機能も低下します。中性脂肪や糖がエネルギー変換されず血中に残りやすくなり、糖尿病を誘発することもあります。
リスク2:「腰痛(椎間板ヘルニア)」
「座ってるのに何で腰が痛くなるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、実は座ってる姿勢は腰への負担が大きいんです。
負担が分散される立ってる状態に比べ、座ってる姿勢だと上半身の負荷をすべて腰が受け持つことになります。
しかも、猫背のように悪い姿勢で座ってる場合、腰へ掛かる負荷はさらに増加。
この状態が続くことで椎間板ヘルニアになる可能性も高めてしまいます。
リスク3:「足のむくみ」
座りっぱなしの状態が長時間続くと足がパンパンになることありませんか?ここで注目したいのが「ふくらはぎ」。
"第二の心臓"とも呼ばれるふくらはぎは、流れてきた血液を心臓へ戻すポンプの役割を担っています。
しかし、足を動かさないでいるとふくらはぎの筋ポンプ機能が上手く働きません。すると、血液が心臓に戻らず下半身に留まってしまうため、足のむくみを引き起こしやすくしてしまうんです。
お尻と太ももの筋肉や血管を圧迫してしまうことも、血流を悪くしてしまう原因。
むくみを放置すると、冷え性・肥満・肌荒れトラブルを誘発する恐れも。
悪い座り方
単純に、長時間ずっと座ってるだけでもいろんな健康被害を招きかねないのですが、さらに座り方も悪いと余計にトラブルを増やす結果にもつながりかねません。
ラクではあるけど悪い座り方の典型例は以下の通り▼
悪い座り方
- お腹と腰が折れてる
- 頭が前に出てる
- 1と2の合体型
- 足を組んでる
<①お腹と腰が折れてる>
椅子に浅く腰かけて、後ろにもたれるような座り方。お腹と腰が折れておへそ辺りにシワができています。スマホをいじってる時になりやすい姿勢です。肩や首のコリに加え、背中の痛みや腰痛、内臓機能のトラブルを引き起こす恐れがあります。
<②頭が前に出てる>
背中が丸くなってアゴがクイっと前に出てる座り方。机の高さが低すぎて合ってない場合に起こりやすいです。肩や首のコリ、腰痛はもちろん、ぼっこりお腹の原因でもあります。呼吸が浅くなるためストレスを高めてしまうことも。
<③1と2の合体型>
上の①と②を合体させた座り方。両方のトラブルを引き起こす可能性があります。
<④足を組んでる>
腰かけた状態で足を組む座り方。考えられるトラブルは、肩コリや首コリ、内臓機能の低下。骨盤がゆがむことによる腰痛とぽっこりお腹。
これらはとてもラクな姿勢ではありますが、ずっと同じ姿勢のままでいると特定の箇所への負担が大きくなってしまいます。
習慣化してるとさまざまな症状を引き起こす可能性を高めてしまうので、なるべく早く座り方を改善することをお勧めします。
まとめ
この記事では「座り過ぎの危険性」をお話ししました。
ココがポイント
- 座りすぎは寿命を縮める可能性がある
- 日本人は世界で一番座ってる時間が長い
- 座りすぎは心筋梗塞や糖尿病など様々な健康リスクを高める
- 悪い座り方が症状を悪化させる
座るということは日常の中で無意識のうちにとってる当たり前の行動のため、健康との関わりを深く考えにくいです。
しかし、長時間座ってる状態が続くと肩こりや腰痛になさやされることに・・・。それどころか、寿命まで縮めてしまいかねない危険性を孕んでいます。
長生きしたければ座りすぎの習慣を早期改善する必要がありそうです。
もちろん習慣というのはそう簡単に変えられるものではありません。寿命が縮むということも実感しづらいことでしょう。
ですが、病んでしまってから後悔しても遅いので、なるべく早く健康的な習慣に変えていくことをおすすめします。
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