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同居人はひざ、時々、頭のうえ。の漫画感想。ねこ好きにおすすめの癒し系猫漫画

かわいいネコに癒されたいなと思っていたときに出会えた作品。

今では運命だったとさえ思ってる(勝手に)。

最近のネコ漫画ってコメディ寄りの作品が多い印象。それはそれでネコの魅力が詰まっていて面白いのですが、やっぱり心温まるほんわか系も外せません。

読んでみると表紙から受ける印象通りの優しいストーリーであり、優しい登場キャラクターばかり。思っていた以上に癒してもらえました。

そして泣かされた。

ということで今回は、ネコ好きに限らず多くの人に読んでもらいたいネコ漫画を紹介します。

基礎データ

  • タイトル:同居人はひざ、時々、頭のうえ。
  • 著者:みなつき(原作)/二ツ家あす(作画)
  • 出版社:ほるぷ出版
  • レーベル:ポラリスCOMICS
  • 掲載誌:COMICポラリス
  • ジャンル:猫、日常、癒し系

 

あらすじ・概要

ミステリー作家・朏 素晴(みかづき すばる)は、自らの想像の世界を邪魔する他人が苦手。そんな素晴の元にやってきたのは、一匹の猫。その不可解な行動を見ているうちに、小説のネタが浮かんできて……!? 不器用男子×一匹の拾い猫。 ふたりでみつける幸せぐらし。人と猫、W視点で贈る物語。猫のきもちが知りたい人、必見です。

(出典:ebookjapan)

主人公は偏屈な性格で、人付き合いが苦手なミステリー作家の青年・朏 素晴(23)。

事故で他界した両親のお墓参りに訪れた際、素晴はハチワレの野良猫(メス)と出会うことに(お供え物に飛びついてきた)。

物語はこの一人の青年と一匹の野良猫の出会いから始まります。

小説の創作意欲を掻き立てられたことから興味を持ち、後に「陽(ハル)」と名付ける野良猫を家に連れ帰って同居生活を始めます。

とても不器用な素晴と、警戒心は強いけど世話焼きのハル。

慣れない生活に四苦八苦し、考えてることは食い違いながらも、一緒に暮らす中で少しずつ心を通わせ、少しずつ家族になっていく心温まるストーリーです。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。の魅力

この作品の魅力を箇条書きにするなら、

  • 素晴(人間)目線とハル(猫)目線、2つの視点で交互に描かれるストーリー
  • 世話好きで姉御肌なツンデレ猫・ハルの想い
  • 孤独だった一人と一匹が家族になっていく様子

とにかく、この中にこれでもかと癒しとカワイイが詰まっています。

 

素晴(人間)目線とハル(猫)目線、2つの視点で交互に描かれるストーリー

この作品は、人間である素晴と、猫であるハルのダブル主人公です。

面白いのは、一つの話を人間目線とネコ目線の2つの視点で並行に描かれているところ。

ザッピング形式というやつですね。それ自体は特に珍しくないのですけど、これを人間とネコでやっているところに斬新さがあります。

まず素晴(人間)の目線でエピソードが語られ、その後、同じ時間軸で今度はハル(猫)の目線で同じ出来事が描かれていく流れ。

素晴もハルも相手の行動から考えてることを想像するのですが、実際はお互い全然違うことを考えています。

その考えの食い違う様子がとっても面白いんです。

それでいて、最後には良い感じにしっくり落ち着いたところに納まるのがまたイイ。

なので、ハルの話を読んだ後に、もう一度素晴の話を読み返したくなるんです。

 

世話焼きで姉御肌のツンデレ猫・ハルの可愛さ

世話焼きのハルが可愛い、そして素敵。これも大きな大きな魅力のひとつ。ツンデレな一面もあるのが尚グッド。

はっきり言って、ハルは素晴に拾われたとはいえ、飼われているという自覚は持ってません。

むしろその逆。素晴を弱い生き物だと思っていて、頼りなくてほっとけない彼を自分が守ってあげなきゃと考えています。

ハルの中では自分が素晴の保護者。

ハルには元々2匹の弟がいたんですが、目を離したすきをつかれてカラスの襲撃に合った悲しい過去があります。

その経験があるから弱い者を守るという想いが強く、同時に弟たちの姿を素晴に重ねてるところもありますね。

あと、野良だったことから警戒心は強くても、人間の子供には決して牙も爪もたてません。ハル曰く、弱い者いじめは「しゅぎにはんするわ」とのこと。

素敵すぎ♪

 

孤独だった一人と一匹が家族になっていく様子

両親を事故で亡くし、人付き合いを極力避けて自分の殻に閉じこもっていた素晴。

幼かった弟たちを失ってから、一匹で野良として生きてきたハル。

「孤独」という共通点を持っていた一人と一匹。

ハルとの出会いは素晴の世界を広げ、素晴との出会いでハルは安心を得る。

奇しくもハルを拾ったことによって素晴の交流関係はどんどん拡がり、人とのつながりの大切さを知り、相手を思いやる心も成長させていきます。

そしてハルもまた、この不思議な同居生活で家族を知っていくことに。

ずっと気を抜けない野良生活を送っていたことで、当初は警戒心がかなり強め。でも、少しずつ緊張が和らいでいき、いつしか素晴の傍がハルにとっての安心できる場所に変わっていくんです。

この素晴とハルの心の変化と絆を深めていく様子は、思わずウルっときてしまいますね。

 

アニメ化も叶いました!

この作品アニメ化も決定しています。

TOKYO MX、AT-X、ABCテレビ、BS11にて、2019年1月から放送開始とのこと。

いや~、楽しみすぎる♪

気になるキャストは次の通り

朏 素晴 小野 賢章
ハル 山崎 ハルカ
河瀬 篤 下野 絃
矢坂 大翔 堀江 瞬
押守 なな 安済 知佳
押守 優吾 中島 ヨシキ
はち 村瀬 歩
ろく 津田健次郎

 

まとめ

ホント可愛い、ホント癒される。

こんなに面倒見の良いネコちゃんは見たことありません。途中まで名前である「ハル」を「メシ」の合図と勘違いしてたことも微笑ましい。

優しい絵柄もほっこりストーリーとマッチしてますし、天井知らずの可愛さと癒し効果を堪能できます。

あえて難点をあげるとするなら、刊行ペースがゆっくりなところ。単行本派の私にとっては毎回待ち遠しくて仕方ないです。

それでも、個人的にはネコ漫画の中では一番好きな作品。いくらでも待ちますよ。

こんな人におすすめ

  • ネコ好きの人
  • 癒しを欲してる人
  • ほっこり優しいストーリーを読みたい人
  • ネコの考えてることを知りたい人

というより、ネコ好きもそうでない人も、年齢も性別も関係なく多くの人に読んでもらいたいです。激しくおすすめします。

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