✓盆踊りの由来は?
✓盆踊りの定番曲は?
このような疑問を解消します。
日本の夏の風物詩であるお盆。そんなお盆のイベントに欠かせない催しといえば、盆踊りです。この時期、全国各地で盆踊りイベントが開催されていますよね。
そもそも盆踊りはなんのために踊るのでしょうか。その意味や由来まで詳しく知っている人は少ないかもしれません。
このページでは、意外と知らない盆踊りの意味と由来を解説すると共に、盆踊りでよく使われている定番曲もご紹介します。
盆踊りとは【意味・由来】
日本の夏を彩る風物詩として、古くから世代を問わず親しまれてきた盆踊り。最近では増加している外国人観光客からも人気のようです。
盆踊りとは、お盆の時期に催し内・行事内で行われる踊り。
公園や学校など広場に組まれた櫓櫓(やぐら)を囲んで、音楽に合わせて踊るもの。
催し・イベントのスタイルは多種多様です。全国各地から大勢の見物客が集まる大規模な催しから、地域の交流場として行われる盆踊り大会までさまざま。専属の踊り手さんだけが踊る場合もあれば、気軽に誰でも踊りに参加できる場合もあります。
盆踊りの起源
盆踊りの起源を語る上で重要な人物が2人います。
POINT
- 空也上人(くうやしょうにん)
- 一遍上人(いっぺんしょうにん)
盆踊りは、平安時代に活躍した僧侶「空也上人」が考案した「踊念仏(おどりねんぶつ)」が起源という説が有名。
さらに、鎌倉時代に空也上人の踊念仏を引き継いだ「一遍上人」によって、日本全国に広められたとされています。
■盆踊りの原型を作ったのは空也上人
平安時代の僧である空也上人は、人々に難解な念仏を覚えてもらうため、念仏に踊りや歌の要素を組み込みました。リズミカルに歌い踊りながら人々の前で念仏を唱えたのです。これが盆踊りの原型である踊り念仏。
■一遍上人によって全国に普及
鎌倉時代に空也上人の影響を受けた一遍上人が、時衆(一遍が開創した浄土教の一宗派)を率いて踊念仏とお札を配る賦算(ふさん)を行うため、全国各地を遊行しました。
■時代と共に形を変えて盆踊りが出来上がった
その後、念仏を唱える人と踊り手で役割分担した「念仏踊り(ねんぶつおどり)」に形を変えます。
室町時代になると、華やかで人目を引くという精神「風流(ふりゅう)」が流行。その風流の影響を受け、華やかな衣装を着て、笛や太鼓など賑やかな演奏と共に踊る「風流踊り(ふりゅうおどり)を経て、現在のポピュラーな盆踊りへと変化していきます。
現在でも伝統的な「踊念仏」を受け継いでいる地域は全国各地に存在します。
どうして踊るの?【盆踊りの由来】
ところで、そもそもどうしてお盆に踊るのかご存知でしょうか。古くから受け継がれて来た伝統的な踊りであり、単にイベントを盛り上げることだけが目的ではありません。
POINT
本来の目的は霊魂を慰め供養すること。
盆に帰ってきたご先祖様・故人の霊をもてなし、お見送りすることだと伝えられています。
盆踊りは、お盆に帰ってきた祖霊を慰める霊鎮め(たましずめ)の行事です。ご先祖様・故人の霊を盆踊りで慰めて送り出すことが本来の目的。とは言っても、現在の盆踊りは供養のためというより、娯楽・地域交流を目的としていることがほとんどなのも確かです。
盆踊りによく使われている定番の曲
盆踊りに使用される楽曲はさまざま。昔から広く使われている伝統的な音頭や民謡に加えて、最近は小さい子供でも知ってるアニメの主題歌、若者向けのJ-POPを盆踊りに使用することも珍しくありません。さらに、初見だと踊るのが難しいダンス色の強い振り付けの盆踊りも生まれているようです。
全国的に広く使われている盆踊りの定番曲
- 炭坑節
- 東京音頭
- 八木節
子供でも簡単に踊れる盆踊りの定番曲
- アンパンマン音頭
- 踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭
- ちびまる子音頭
- ポケモン音頭
また、騒音対策として生まれた「無音盆踊り」というステルススタイルの盆踊りもあります。無音盆踊りは、通常の楽器演奏や音楽をスピーカーで流すことはせず、FMラジオから電波を飛ばして、参加者はイヤホンで曲を聞きながら踊るスタイルの盆踊りです。
盆踊りを楽しく踊ってご先祖様の魂を供養しよう!
お盆の時期には、全国各地で盆踊りイベントが開催されています。現在では娯楽として楽しまれることがほとんどですが、本来の目的はお盆にあの世から帰ってきた霊魂を慰めて供養すること。
なので、供養する気持ちも大切なわけですが、せっかくの盆踊りイベントなので楽しむに越したことはありません。
全国には伝統的なものからユニークなものまで、様々な盆踊りイベントが開かれています。地元の催しだけではなく、全国の盆踊りイベントに足を運んでみみるのも楽しそうです。
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