豆知識・ライフハック

唇の荒れや乾燥の原因と適切なリップケア【正しいリップクリームの使い方もご紹介】

 

唇のひび割れの原因と治し方

✓唇のひび割れが痛い
✓唇が荒れる原因は?
✓唇のひび割れを治す方法は?

こんな疑問を解消します。

 

空気が乾燥する秋冬あたりの寒い季節になると、乾燥による唇のトラブルに悩まされる人が増えます。唇はカサカサに荒れ、ひび割れが起こり、乾燥が進むとピリっと切れて強い痛みが伴うことに。

これがとても辛い・・・。話したり食事をするたびに地味な痛みに襲われ、日常生活に支障が出てしまうこともあります。ぷるんとした唇が欲しいなんて考えてなくても、単純に痛いのは嫌ですよね。

 

このページでは、唇が荒れて切れてしまう原因と、その荒れた唇を治す方法についてご紹介します。

唇がカサカサに荒れたり切れやすくなる原因

唇が荒れる4つの原因

唇は顔の中でも特にダメージを受けやすいデリケートなパーツ。乾燥や荒れがひどくなると切れて血が出てしまうこともあります。

まず最初に、そもそもなぜ唇が荒れるのか、ひび割れてしまうのか、その原因について知っておくことが大切です。知らないままでは一時的に治ったところで、また何度も同じ痛みに苦しむことになりますからね。

 

寒い季節の空気の乾燥

もともと唇は潤いを保つ機能が欠けています。毛穴も無ければ皮脂腺と汗腺もほとんどありません。そのため皮脂膜を形成することもできないことから、自ら潤いを保つのが困難なのです。

 

また、厚い角質層に守られている皮膚とは違って、唇の角質層が極めて薄いのも乾燥しやすい原因。角質層が薄いということは、水分を溜めにくく、バリア機能が弱いといこと。

ゆえに乾燥の厳しい季節は、唇の荒れやカサカサトラブルが起きやすいのです。

 

それから、くちびるを舐める行為も乾燥を悪化させる原因になるので気を付けてください。

通常くちびるの表面は脂分によって薄くコーティングされているのが正常な状態。しかし、唇を舐める行為によって膜が拭き取られてしまい、水分がより蒸発しやすい状態になってしまいます。

加えて乾燥している唇を頻繁に舐めていると、その刺激が炎症を起こして「舌なめずり皮膚炎」になる恐れもあるのでご注意を。

 

血行不良(体調不良やストレス)

血行不良が唇荒れの原因となってる可能性もあります。

実は唇というのは内臓の不調の影響が反映されやすい部分。胃腸の不調や食欲不振になると血流が悪くなり、唇の色も悪くなってしまいます。

 

血流が悪くなると唇に水分や栄養が行き渡りにくくなります。潤いを保てなくなりバリア機能も低下することに。その結果唇はガサガサに荒れ、悪化すると切れてしまうこともあるのです。

さらに”ストレス”もまた血流を悪くしている原因です。なので、ストレスは適度に発散して溜め込まないようにしましょう。

 

紫外線

唇は他の部位に比べてメラニン色素が少ない点も挙げられます。

メラニンは紫外線の影響を抑える働きを持つ色素。つまり、メラニン色素が少ない唇というのは、ダイレクトに紫外線の影響を受けてしまうのです。

それによって唇が乾燥し、皮がむけてしまいます。その他にもシミやくすみを引き起こすことも。

 

唇の乾燥は秋と冬のイメージが強いと思います。しかし、紫外線の強い夏もまた唇トラブルが起きやすい季節です。

リップクリームで保湿ケアするなど、UV対策を怠らないことが大切でしょう。

 

マスク

もしかしたらマスクが唇荒れの原因となってるかもしれません。

マスクをしてると保湿がたもたれ潤うというのは勘違い。これはただマスク内が蒸れてるだけ。唇自体が潤っているわけではありません。

そのため、マスクを外すと口周りの水分が蒸発するのと一緒に、唇の水分まで奪われてしまいます。それが唇の乾燥を招いてしまうのです。

 

また、マスクと唇がこすれる摩擦も唇荒れの原因。摩擦によって角質が乱れることから、乾燥をはじめとした唇荒れを引き起こしてしまいます。

 

唇の荒れ・乾燥の正しい予防と治す方法

唇はダメージを受けやすいものの、正しいリップケアを行えば治りやすいという特徴もあります。

通常、皮膚のターンオーバー(細胞が生まれ変わる仕組み)は約28~30日程度なのに対して、唇のターンオーバーは約3~4日程度(個人差あり)。

放置すれば悪化しやすく、しっかりケアすれば早く治ります。サイクルが早いため良くも悪くも目に見えた変化を実感しやすい部位です。

 

乾燥から唇を守る正しいリップケア方法

原因が乾燥であるなら、唇を保湿して潤いを保つことが何よりの対策になります。唇の乾燥対策といえば「リップクリーム」です。

リップクリームを塗ると、含まれている油分が水分の蒸発を防いでくれます。

 

ただし、リップクリームを使ってるのに治らない、もしくは悪化した場合は、正しい使い方ができていないのかもしれません。

注意点①:頻繁に塗り過ぎている

リップクリームを塗る目安となる回数は1日5回。

あまりに頻繁に塗ってしまうと、唇が摩擦による刺激でダメージを受けてしまいます。ただでさえ脆いバリア機能がさらに低下してしまうので、塗る回数には気を付けてください。

同じ理由で唇を舐める行為も唇の負担になる上に、リップクリームが落ちてしまうため、癖でやりがちな方を注意しましょう。

注意点②:横に塗らない

リップクリームは縦向きに塗るのが正しい。

口紅を塗るように横向きに塗られることが多いでしょうが、リップクリームの場合は縦向き。唇は縦にシワが入っているため、横では全体に行き渡らず十分に保湿できません。

また、横向きでは摩擦による刺激も生れるので、縦ジワに沿って丁寧に塗るように心掛けてください。

注意点③:使用期限に気を付ける

リップクリームの使用期限の目安は半年。

一般的にリップクリームの使用期限は3年であることが多いのですが、これは未開封の場合。

リップクリームは使用すると唇の細菌がリップクリームに移り繁殖します。加えて、油の酸化、成分の分離によって品質は徐々に低下するので、使い始めて半年経過したリップクリームの使用は控えましょう。

リップクリームを塗る際も唇をキレイにしてから塗り、使用後は容器を拭き取り清潔な場所で保管するようにしてください。

 

唇荒れの症状に合ったリップクリームを使う

一口に唇荒れといっても症状・原因はさまざま。また、治療が目的なのか、予防が目的なのかも大切なポイント。リップクリームは配合成分によって「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の3つに分けられます。

  • 化粧品:保湿がメインで乾燥・紫外線の「予防」や「美容」を目的としたもの
  • 医薬部外品:厚生労働省が許可した有効成分を配合しており、こちらも治療ではなく「予防」が目的
  • 医薬品:ひび割れや出血など唇荒れの「治療」を目的としたもの

※「薬用」と表記されているものは「医薬部外品」となります

 

リップクリームは使用する人の目的別にさまざまな種類が販売されています。症状に合ったリップクリームを選ぶようにして、目的によって上手に使い分けるようにしましょう。

目的別のリップクリームの使い方

  • 唇荒れ(乾燥・炎症・ひび割れなど)の予防:「化粧品」や「医薬部外品」
  • 紫外線やシミ対策:UVカット効果のあるリップクリーム
  • 血色を良く見せたい:色付きのリップクリーム
  • 唇荒れを治したい:「医薬品」と記載されているリップクリーム
  • 敏感肌の人:低刺激の敏感肌用のリップクリーム

色付きタイプやUVカットタイプは、唇に負担となる成分が含まれているので、なるべく外出時以外の使用は控えるようにしましょう。

 

まとめ

唇荒れの要因はさまざまですが、主に空気の乾燥、体調不良、ストレスが原因であることが多いです。また、最近はマスクが原因の唇荒れに悩まれている方も増えています。

空気の乾燥が原因である場合は、リップクリームを使って唇の保湿をキープするのが最も効果的。体調やストレスから来る症状なら、不規則な生活を見直して、しっかり栄養をとって規則正しい生活を送ってください。

唇が切れてしてしまうと、痛みで会話や食事に支障がきたします。日常生活のさまざまな面で不便な思いをすることになるので、唇のケアは日頃からしっかり行うようにしましょう。

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