9月

十五夜に出没する「お月見どろぼう」とは【日本版ハロウィンとはどういうこと?】

✓お月見どろぼうってなに?
✓どこの地域で行われてるの?

こんな疑問を解消します。

 

秋といえばお月見の季節ですね。月見団子やススキを飾って、晩酌や食事をしつつお月様を観賞される方も多いと思います。

そんな中で、どうやらイベントの時期に『お月見どろぼう』なる者が出没するそうです。

いったいどのような存在なのでしょうか?

 

今回は、お月見と共にやってくるお月見どろぼうについてお話します。

お月見どろぼうとは何?正体は?

盗みを働く「泥棒」という存在。そんな泥棒が付く「お月見どろぼう」

泥棒は本来なら悪い行為のはずです。「お月見に何か盗まれるのかな?」とも思ったりもしますが、ニュアンス的にはなんだか可愛らしくもあったり。

 

実は”どろぼう”という言葉がついてはいるものの、お月見どろぼうはとってもほのぼのした子供が主役の風習なのです。

日本版ハロウィンなんて呼ばれ方をされることもあります。

 

どんなお月見イベント?日本版ハロウィンとはどういうこと?

お月見どろぼうは、旧暦8月15日の「中秋の名月(十五夜)」の日に行われる季節の行事。

 

中秋の名月には、月見団子やススキ、季節の野菜や果物などをお供えするのが、昔ながらのお月見の楽しみ方ですよね。

POINT

お月見どろぼうとは、中秋の名月に飾ったお供え物を子供たちがどろぼうする風習で、この日に限っては盗むことが許されていました。

昔は長い棒の先に釘や針金をつけて、お団子に刺したりして盗んだそうです。各家庭もお団子を縁側の盗みやすい場所に置いていたとか。

 

現在では、地域の子供たちが「お月見どろぼうです」と声をかけて、各家庭を周ってお菓子やお団子を貰って歩く形で行われています。

その様子がハロウィンと似ていることから、「日本版ハロウィン」とも呼ばれるようになったそうです。

 

お月見どろぼうの由来

中秋の名月は、別名「芋名月」とも呼ばれます。この日だけは他人の畑から芋を盗むことが許されていました。盗まれた畑は豊作になると考えられていたのです。

盗むといっても畑から根こそぎ抜くわけではなく、片足を畑に入れてそこから採れる範囲だけ。

 

また、昔は子供たちは月からの使者だと考えられていました。

そのため、子供たちにお団子や野菜など食べ物を盗まれることは縁起が良く、農家なら豊作になるとされていたのです。

 

「子供が盗んだのではなく、月の使者が持っていき、神様がお食べになった」という解釈らしい。

縁起が良く、豊作になることから、あえて盗みやすい場所にお団子やお菓子を置いていたんですね。現在はあらかじめ玄関先にお菓子を置いておくそうですよ。

 

お月見どろぼうの風習が行われている地域

お月見どろぼうがどのような風習かは分かりましたが、実際に体験したことのある方は少ないのではないでしょうか?

お月見どろぼうは農家の豊作を願う儀式であったことから、かつては全国的に行われていました。しかし、現在では全国でも一部の地域でしか行われていません。

 

現在でもお月見どろぼうの風習が残ってる地域は――

福島県、茨城県、千葉県、東京都、山梨県、愛知県、三重県、奈良県、大阪府、大分県、鹿児島県、沖縄県の、一部の農村部で行われています。

意外に首都圏でも今なお見られる地域はあったんですね。

 

全国的には珍しい風習ではありますが、愛知県日進市や三重県四日市市では現在でもポピュラーな恒例行事。子供から大人まで楽しめる行事として色濃く受け継がれているそうです。

 

日本版ハロウィン!お月見どろぼうを楽しんでみよう

多くの人からすると聞き慣れない『お月見どろぼう』という風習。

どろぼうと言っても悪いことではなく、むしろ縁起が良いことであり、昔は豊作祈願のために行われていたのです。

 

現在は子供たちが各家庭を周ってお菓子を貰うという、ハロウィンとそっくりな内容。そのため、日本版ハロウィン、または和製ハロウィンと呼ばれることもあります。

 

時代の変化と共に形は変わりましたが、子供や月を大切にし、子供が主役になれる行事がこうして受け継がれているのは嬉しいことですね。

お月見どろぼうの風習がない地域の方も、子供のいる親族や友人と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

お月見や十六夜の記事は下記にまとめていますので、参考にしてください。

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