12月

お歳暮のお返しは必要?【お礼状の書き方・相場・基本的なマナーを紹介】

お歳暮にお返しは必要?お礼状の書き方は?

✓お歳暮にお返しは必要?
✓お返しをするときのマナーは?
✓お歳暮のお返しの相場は?

このような疑問を解消します。

 

日本には古くから年末にお歳暮を贈る風習があります。悩むのがお歳暮をいただいた後の対応です。お返しは必要なのか、しない方がいいのか。お返しが必要な場合のマナーや贈り方も気になるところ。

まだお歳暮のやり取りに慣れていない方だと分からないことも多いと思います。せっかくのお歳暮を失礼な対応で台無しにはしたくありません。

 

このページでは、お歳暮のお返しは必要か不要か、贈る場合の相場や送るタイミングなどの基本マナーをご紹介します。

 

お歳暮をいただいたらお返しは必要?

お歳暮をいただいたらお返しの品を贈る必要があるのか、悩まれている方も多いのではないでしょうか。

お歳暮というのは、日頃お世話になっている方に対して、感謝の気持ちと年末の挨拶を伝えるための贈り物。

お祝いの品ではなくお礼を示した贈り物なので、本来はお返しの品を贈る必要はありません。

とは言え、お礼の気持ちを伝える必要はあります。お歳暮をいただいた際には、お心遣いに感謝する旨を記したお礼状を贈りましょう。まずは電話でお礼を伝えたうえで、その後に手書きのお礼状を出すのが一般的なマナーです。

 

一概に不要とも言い切れない現代のお歳暮事情

お歳暮というのは、目下の人から目上の人に贈るのが基本です。目上の人がお返しを贈ってしまうと、相手が恐縮してしまうかもしれません。なので、部下や後輩にはあえてお返しをしないことがマナーとなります。

しかし、現代はお歳暮の形が多様化しており、贈る相手が必ずしも目上の立場とは限りません。親しい友人や同僚にお歳暮を贈るケースも増えているようです。稀に目上の方から予期せず贈られてくるなんてことも。それに、どうしてもお返しを贈りたい場合もありますよね。

このように、一概にお返しは不要とも言い切れない事情が現代のお歳暮にはあります。基本的にはお返しは不要ですが、相手が友人、同僚、目上の方なら、同程度の品物をお返しとしても問題ありません。

ただし、お返しをする場合はのしの表書きを「御年賀」として贈る方が良いでしょう。

 

お歳暮のお返しをする場合の基本的なマナー

当然お歳暮のお返しにも守るべきマナーがあるので見ていきましょう。相手に失礼がないように、適切とされている時期や相場、お礼状の書き方がああります。

せっかくの相手のご厚意を台無しにしないためにも、くれぐれもマナー違反には気を付けてください。

 

お返しを送るタイミング

お返しのタイミングは「なるべく早く!」が基本。お歳暮の時期はだいたい12月初旬から12月25日ごろ。遅くとも年内の31日までには届くように手配しなければなりません。

お返しの品物はお歳暮が届いた後に考えることになるので、のんびりしているとお歳暮の期間が過ぎてしまうなんてことも。年内にお返しが届くようにできるだけ速やかに準備しましょう。

問題は年内ギリギリにお歳暮が届いた場合。どうしても間に合わないときは「お歳暮」ではなく「御年賀」として贈ります。お年賀の期間は1月7日まで(関西は15日まで)。この際お礼状も忘れないように贈ってください。お歳暮のお返しだと相手に伝わらないと、先方が別のギフトだと勘違いして逆にお返しをされてしまうかもしれないからです。

 

お返しの予算の相場は?

お歳暮のお返しの相場は、半額から同額程度の金額が一般的。本来お歳暮は感謝を伝えるために贈るものでお返しは不要です。なので、お返しを贈るにしても、いただいた品物より高額な品物を贈るのは控えましょう。

お歳暮より高価な品物を贈り返す行為は、「来年からはお歳暮は贈らないでください」という意味になります。知らずにやると配慮に欠けた失礼な人と思われかねないので気を付けてしてください。

お歳暮を辞退したい場合は、その旨をお礼状に記してお返しと一緒に贈れば問題ありません。

 

お歳暮(お中元)を断る方法はこちらの記事をご覧ください▼

お歳暮(お中元)を失礼のないように断る方法【今すぐ使える断り状の文例も紹介】

 

お返しにはどんな品物が向いてる?

お返しとして贈るのなら、貰って邪魔にならないもの、負担にならないものがおすすめ。

「お茶請けになるお菓子」「季節のグルメ」が人気です。どちらも来客が増えるお正月には重宝される贈り物となります。

 

お返しの有無に関わらずお礼状は送るのがマナー

お返しをするしないに関わらず、お歳暮をいただいた場合はなにはともあれお礼状を送るのが正式マナーです。

お礼状は感謝の気持ちを示すと同時に、「受け取りましたよ」という受け取り報告も兼ねています。贈った人はお歳暮が届いたのか、受け取ってもらえたのか気になっているので、お歳暮が届いたらできるだけ早くお礼状を出すようにしましょう。

  • お礼状はお歳暮が届いたらすぐに出す
  • 遅くなっても3日以内
  • それ以上遅れるようなら詫びの言葉も添える

これは目下の立場であっても、目上の立場であっても、同僚・友人であっても必要な基本的マナーです。

日頃から連絡を取り合う親しい間柄なら電話やメールだけでも問題ありません。しかし、相手が会社関係や目上の人の場合はきちんとした形式をとってください。

 

お歳暮のお礼状の書き方

お礼状の基本的な構成はこちら▼

  1. 冒頭
  2. 時候の挨拶
  3. お礼の言葉
  4. 相手の健康を気遣う言葉
  5. 結びの言葉

この構成を踏まえた上で書いた文例がこちらになります。

拝啓 師走に入りあわただしい日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか?

さて、この度はご丁寧にもお歳暮の品をお送りいただきまして、誠にありがとうございます。
早速、美味しくいただきました。
(家族がいる場合+「家族全員、大変喜んでおります。」)
(相手が既婚者の場合+「奥様にもくれぐれ宜しくお伝えください。」)

いつもながら細やかなお心配りを頂き、恐縮するばかりです。

本日別便にて心ばかりの品を送らせていただきました。お口に合うかどうかわかりませんが、ご笑納ください(又は「ご笑納いただければ幸いです」)。

寒さはこれから本番を迎えます。 時節柄、くれぐれもご自愛ください。

略儀ながら書中にてお礼申し上げます。ありがとうございました。

この文例は、お歳暮のお返しとお礼状を分けて別便で贈る場合を想定しており、事前にとり急ぎ送る際のお礼状となります。お礼状をお返しの品に同封する場合は、「本日別便にて~」の箇所を「本日は感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品をお送りいたしました」と文章を変えてください。

 

まとめ

お歳暮は感謝を伝える贈り物なので、基本的にお返しを贈る必要はありません。しかし、お返しの品は不要だとしても、お礼状は必ず出すようにしましょう。

お歳暮に対するお礼と、無事に届いたことを報告するのはマナーです。受け取ったらできるだけ早めに、遅くても3日以内にお礼状を出すようにしてください。

とは言え、どうしてもお返しをしたい方もいるかもしれません。現代はお歳暮の形が多様化しているため、相手が友人や同僚、目上の方であるならお返しをしても問題ありません。その場合は、いただいたお歳暮の半額から同額程度の品物を贈るのがマナーとなります。

お互いが不快な気持ちにならないためにも、相手に十分な配慮をしてお歳暮のお返しを贈るようにしましょう。

 

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