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こんなヒロイン初めて!漫画【能面女子の花子さん】の感想と面白いポイントをご紹介

こんにちは、ワチイツキです。

今回紹介したい漫画作品は、かなりぶっ飛んでる風貌のヒロインが魅力の能面女子の花子さん

上の表紙イラストをご覧ください。

女子高生が能面をつけてる姿を描いているのですが、これは表紙のみのユニークな演出ではなく、本編でも常にコレです。

こんな可笑しなヒロインに加えて、彼女に引けを取らない個性豊かなキャラたちの日常をシュールに描いているのがこの作品。

それでは、『能面女子の花子さん』の魅力をご紹介します。もし、興味が湧いた方はぜひ読んでみてください。

基本情報

  • タイトル:能面女子の花子さん
  • 著者:織田涼
  • 出版社:講談社
  • レーベル:ITANコミックス
  • 掲載誌:ITAN ⇒ BE・LOVEおよびコミックDAYS
  • 連載状況:連載中
  • ジャンル:ギャグ・コメディ、学園、変人、伝統文化

あらすじ・概要

家庭の事情で能面をつけて生活する女子高生・花子さん。見かけはホラー、中身はキュートな花子さんのスクールライフは、恋あり、友情あり、能面あり!! まわりの視線もなんのその! 能面女子の青春コメディ!!

(引用:ebookjapan)

もう少し詳しく。

新たなスタートの季節、春。

とある高校の入学式、新入生代表挨拶として呼ばれた一人の女子生徒が颯爽と壇上へ上がっていきます。

その瞬間、思いもよらぬ事態に驚きと奇異の視線が彼女に向けられることに。

それもそのはず、長く美しい黒髪と抜群のスタイルを誇るその女子生徒の顔には、なぜか表情のない「能面」が・・・。

(能面――日本の伝統芸能「能楽」、又は「神楽」の場で用いられる様々な感情を表現する「面(おもて)」)

女子生徒の名前は「泉 花子(いずみ はなこ)」。

彼女は古くからある一族のしきたりに従い、常に能面のままで生活している一風変わった女の子だったのです。

見た目はホラー。でも、中身はとってもキュートな能面女子の花子さん。

常に能面を被り、決して素顔を晒すことはなく、周囲の注目と興味を一身に浴びるも、当の本人は気にも留めず"普通"に学校生活を楽しむのでした。

 

【エマ(漫画)】の魅力

実家の事情で常に能面のままで生活している女子高生の花子さんが、周囲から向けられる奇異の視線や噂話もなんのその、鋼のメンタルでゴーイングマイウェイなスクールライフを送っていく奇天烈な物語。

能面女子と愉快な仲間たちが繰り広げる学園シュールコメディ。

この作品の魅力はコチラ

ポイント

  • 能面なのに表情豊かに見える花子さんが面白可愛い
  • 花子さんの愉快な学園生活と個性豊か過ぎる仲間たち
  • 伝統芸能「能楽」にも興味が湧く!

それでは、ひとつずつ魅力を語らせていただきます。

能面なのに表情豊かに見える花子さんが面白可愛い

この作品においての"能面女子"というのは、比喩表現として表情や感情にあまり変化がない女子を表しているわけではありません。

マジで仮面の「能面」を常に着けて日常生活を送ってる女子高生のお話

人前では決して能面を外さず、素顔を晒すことはなく、周りの反応なんて全く意にも介さず友人たちと楽しい学園生活を送っていきます。

最大の魅力はなんと言っても、唯一無二と言っても差し支えない超独特なキャラクター性を持つ能面女子こと泉 花子

暗い道で出会ったらホラーでしかない花子ですが、見た目に反して内面は乙女でおちゃめな女の子。女子力も非常に高く、全体的にスペックは高いです。

常に能面だと感情が読み取りにくいのでは?と思われるかもしれませんが、花子は誰よりも表情が豊かだと断言できます。

色んな表情を見せてくれるから可愛いのです。

能面自体は当然一切変わらないにも関わらず、アングルの変化や陰影の入れ方を工夫することによって、能面姿での喜怒哀楽を巧みに表現されています

下手したら花子というキャラクターが能面の付随物になりかねないのですが、花子本人もクセが強いから寧ろキャラ性に深みが増していたかと。

違和感やミスマッチを上手く取り入れつつ、一体感も演出していたのは高く評価したい。

 

個性が豊か過ぎる仲間たちとの愉快な学園生活

果たして能面を着けた女子高生が普通に学園生活を送れるのか。それは特に気になるところ。

学校での過ごし方そのものは普通の女子高生のそれ。

普通に授業を受けて、友人とおしゃべりを楽しみ、お昼にはお弁当を食べて、放課後には部活を楽しむ。

しかし!

そこに能面が加わってしまうと、全てが違和感だらけのカオスな状況に。教師も含め、周囲は彼女とどう接すればいいのか、そもそも関わっても大丈夫なのかと困り顔。

でも、鋼以上の強度があるメンタルを持ち、性格は天然の花子。反応に困る周囲を尻目に、何食わぬ顔(?)でスクールライフを謳歌しています。

当然ながら周囲の反応は「なんだあれ?」状態。人生の中でまず遭遇するわけもないシチュエーションに直面してしまい、思考も上手く働かない様子。

しかし、類は友を呼ぶと言います。やはり花子の周りに集まってくるのはクセの強い変人ばかり

  • 高校で花子の最初の友達になった香帆ちゃん
  • オツムがかなり弱い幼馴染のけんちゃん
  • 花子に求婚してくる能楽師の三郎
  • 花子の担任になっせいでどんどんキャラが可笑しくなっていく北山先生

など。

香帆ちゃんは作中唯一の癒し、潤いです

ただでさえ強烈な花子がこの可笑しな面々と交流することによって、作品はさらに混沌を極めることになります。

 

伝統芸能「能楽」を見たくなる!

あくまでこの作品は花子というキャラクターと、彼女のシュールな学園生活を楽しむもの。

なので、能楽を強く推してるわけではありません。しかし、脳楽を知るきっかけにはなる良い作品

現代の能楽をはじめとした日本の伝統芸能・文化というのは、一般人にとってはちょっと近づきがたい縁遠い世界になっています。

特に若い人にとっては敷居も高く、触れる機会もほとんどないため、伝統芸能離れは加速するばかり。

この作品は、能楽を深く掘り下げているわけではないので、詳しく学ぶことはできません。

しかし、格式高い伝統芸能をフランクに取り扱っているため、これまでのイメージよりずっと身近に感じることが出来るという良さがあります。

さらに、花子は古くから受け継いできた伝統でありながら、能面の扱いが非常に軽いのも特徴。能面生活を嫌々おくってるわけでもなく、その姿はいたって自然体です。

花子を通して能面や能楽を見ると、まるでこちらの身の丈にまで降りてきてくれたようにも感じます。

漫画を読んだ後に自然と「能」について調べてる自分がいました。

もちろん、伝統がどうたらといちいち考えながら読む必要なんてない作品ですのでご安心を。

 

まとめ

ヒロインである花子の魅力が弾けてる作品であり、個性豊かなキャラクター動詞のやり取りがシュールでクスっと笑える作品でした。

誰もが振り返るであろう顔面のインパクトは強烈無比。

奇怪千万な設定ではあるものの、一度でも視界に入ってしまうと気になって仕方がなくなる凄まじい吸引力が働きますね。

笑いに関しては抱腹絶倒とまではいかないまでも、この新感覚でシュールな笑いはツボにハマる人も多そう。

こんな方におすすめ

  • 前代未聞の新しいヒロインを探し求めてる人
  • シュールなギャクコメが好きな人
  • 学園コメディが好きな人
  • 能面に興味がある人

一発屋的な出オチ感は強いので、面白いのは最初だけと心配されるかもしれませんが、花子さんというキャラクターには味わい尽くせないクセになる魅力が溢れています。

それに、能面でも超絶可愛い!

また、あくまで花子さんありきの作品であるとはいえ、脇を固めるサブキャラたちの活躍も目覚ましい限り。巻数を重ねるごとに能面のインパクトは落ちても、ギャグやストーリーの盛り上がりは増していきます。

ちなみに、この作品の原作者先生、実際に自分で能面を掘ってしまうほどガチで好きなんだそうです。能面の作画が異常に緻密だったのはそのせいか・・・。

クスっと笑えて肩の力を抜くことができ、他の作品ではまず味わえない面白さを堪能できる作品です。

気になった方はよければ読んでみてください。

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