1月

初詣は神社とお寺どちらが正解?【人気スポットと参拝方法・マナーも解説】

初詣は神社とお寺どっちが正しい?

✓初詣は神社?それともお寺?
✓正しい参拝の作法とマナーは?
✓神社とお寺で参拝の作法は違う?

このような疑問や悩みを解消します。

 

年が明けて気持ちを新たにスタートを切るため、初詣に出掛ける方は多いと思います。気になるのは神社とお寺どっちに行くのが正解なのか。

先に結論から述べておくと、初詣は神社でもお寺でもどちらでも構いません。それでは、祀ってる対象が違うのにどうしてどちらでも良いのでしょうか。また、神社とお寺それぞれの参拝作法もチェックしておきたいところです。

 

このページでは、初詣の参拝は神社とお寺どちらでも大丈夫な理由と、それぞれの参拝作法とマナーをご紹介します。

 

初詣は神社とお寺どちらに行っても問題ない!

初詣の参拝場所は神社とお寺どちらに行っても問題ない

「初詣といえば神社」と思われがちですが、初詣のお参りは神社とお寺どちらに行っても問題ありません。神社でもお寺もで好きな方に行ってください。もちろん神社とお寺両方行くのもアリです。

 

もともと日本人は神様と仏様を区別なく信仰していた

神社とお寺ではそもそも祀っている対象が異なります。

  • 神道の神社は「神様」
  • 仏教のお寺は「仏様」

どちらでも問題ない理由は、「神社仏閣」「神様仏様」などと言われるように、日本人は長いあいだ神と仏を区別なく信仰していたからです。

奈良時代の頃から日本は神仏習合の考え方が基本であり、神社とお寺は別物でありながら、明確に線引きされず神様と仏様を一緒に信仰の対象としていました。これは明治時代に神仏分離を行い明確に区分されるまで続きます。

初詣が神社でもお寺でもどちらでも良いという考え方が一般的になっているのは、神仏習合の名残りが色濃く残っているからです。ご家庭に信仰上の決まりがあるケースを除き、特に理由がないのなら好きな神社やお寺で参拝していただいて構いません。

 

初詣におすすめの全国各地の神社とお寺

初詣の人気おすすめスポット

昔からの伝統的な慣わしに沿う場合はこちら。

  • ご自身の住居がある地域で信仰されている氏神様が祀られている神社
  • もしくは自宅から見て恵方の方角にある神社
  • お寺の場合はご自身の家が檀家となっているお墓のある菩薩寺

でも、最近は氏神様や恵方にこだわらず、有名な神社仏閣に参拝するケースが増えています。以降で全国にある有名な初詣スポットを紹介しているのでよければご参考にしてください。

 

人気のおすすめ初詣スポット

毎年参拝客で賑わう人気の初詣スポットをまとめました。よければ今年の初詣の参考にしてください。

  • 明治神宮(東京都)
  • 成田山新勝寺(千葉県)
  • 伏見稲荷大社(京都府)
  • 伊勢神宮(三重県)
  • 川崎大師平間寺(神奈川県)
  • 厳島神社(広島県)
  • 住吉大社(大阪府)
  • 武蔵一宮氷川神社(埼玉県)
  • 太宰府天満宮(福岡県)
  • 浅草寺(東京都)

「複数の神社やお寺を周るのは縁起が悪い?」と心配されてる方もいるかもしれませんが、全く問題ないのでご安心ください。むしろ、それぞれのご利益が重なって縁起が良いとも言われています。

例えば、氏神様や恵方の神社を参拝してから、受けたいご利益を得られる神社やお寺、または人気の初詣スポットに出向いてみるのも良いでしょう。

 

神社とお寺それぞれのお参り作法とマナー

神社とお寺のお参りの仕方は違う【社寺それぞれのお参り作法とマナーを解説】

初詣は神社でもお寺でもどちらでも構わないのですが、神社とお寺では参拝の手順とマナーが違う点には気を付けたいところ。

神道と仏教は異なる宗教なので、神社とお寺での参拝のやり方は当然違います。また、通常神社は参拝の他に、神職の方にご祈祷をお願いする正式参拝(昇殿参拝)もあります。

以降で神社とお寺それぞれの参拝作法を解説しているのでご参考にしてください。

 

神社の通常参拝の仕方とマナー

まずは神社での基本的な参拝の作法を解説します。

step
1
鳥居の前で一礼

鳥居は神域と人間の世界を区切る結界のようなもの。鳥居の前で一礼してからくぐってください。

道の中央は神様の通り道(正中)なので、参道は左右の端を歩くようにするのがマナー。

step
2
手水舎で手と口を清める

参道の脇にある手水舎(てみずや)で身を清めます。

  1. 右手で柄杓を持って左手を清める
  2. 持ち替えて右手を清める
  3. 右手に持ち替え、左手に少し水を溜めて口をすすぐ
  4. 最後に左手をもう一度清める
  5. 柄杓を縦にして残った水で柄を清め、元の場所に戻して終わり

step
3
賽銭を入れて、鈴を鳴らす

ご神前に進んだらまずは会釈。

賽銭を入れる際は乱暴に投げたり、大きな音をたてたりせず、そっと静かに入れるのがマナー。

鈴があれば鳴らして構いません。

step
4
二礼二拍手一礼

  1. 本殿に向かい、深く2回おじぎ
  2. 胸の高さで2回拍手(右手の指先が左指の第二関節に来るように少しズラして)
  3. 指先を揃えて手を合わせ、神様に挨拶・感謝・お祈り
  4. 最後に深く1回おじぎをして、神前を去る

多くの神社ではこの手順ですが、出雲大社など「二礼四拍手一礼」としているところもありるので、その際は神社ごとの作法に従ってください。

step
5
鳥居を出る前に境内に向かって軽く一礼

参拝を終えた後は、鳥居をくぐってから振り返り、最後にもう一度会釈をして参拝完了となります。

おみくじやお守りの購入は参拝を終えてからにしましょう。

 

※この基本の作法とは異なる場合もあるので、心配な方は事前に確認しておくことをおすすめします

 

お賽銭の金額に悩まれてる方はこちらの記事が参考になります▼

初詣のお賽銭の縁起が良い金額はいくら?【勘違いされてるお賽銭の意味も解説】

 

神社の正式参拝(昇殿参拝)の仕方とマナー

本殿の前で行う一般的な通常参拝の他に、本殿の中で神職からご祈祷やお祓いを受けることを正式参拝(昇殿参拝)といいます。

step
1
鳥居をくぐって手水舎で身を清める

上記の通常参拝と同じ手順で鳥居をくぐり、手水舎で手と口を清めてください。

ここでの流れとマナーは通常参拝と同じです。

step
2
社務所で申し込み

社務所で正式参拝の申し込みを行います。

多くの神社は当日の申し込みも可能ですが、初詣をはじめとした人気行事の時期や団体客の場合は、事前の予約が必要になる場合もあります。予約の有無は必ず確認しておきましょう。

申し込み用紙を受けとったら、名前や住所など必要事項を記入するのが一般的です。

step
3
ご祈祷料(初穂料、玉串料)

正式参拝ではご祈祷料を支払います。

料金が決まっていない場合は任意となりますが、一般的には5000円から1万円が相場。神社によっては予め決まった料金が設定されていることもあるので、前もって確認しておいてください。

神社へのご祈祷料は、

  • 「赤白の蝶結びが付いたのし袋」を用意する
  • のし袋の上段に書く表書きは「初穂料」「玉串料」「御礼」
  • 下段には参拝者の氏名、会社の場合は正式社名と社長の氏名を記入

step
4
本殿での礼拝の流れ

  1. 拝殿に案内されたら拝殿に上がる前に軽くお辞儀をする
  2. 神職の方に従って、指定された場所で姿勢を正して待つ
  3. 穢れを祓う儀式「修祓」
  4. 参拝者の願いや誓いを神様に伝える「祝詞奏上」(一番大切)
  5. 神様に巫女の舞を奉納する「御神楽」
  6. 神職の前で一礼し、右手で根本を持ち、左手で中ほどを持つように玉串を受け取る
  7. 神前に進み、玉串を右回りで90度回し、根本が手前に来るようにする
  8. さらに玉串を半回転させて根本を祭壇に向けて、玉串を祭壇に捧げる
  9. 一歩下がって「二礼二拍手一礼」で拝礼し、もとの位置に戻る
  10. 最後に神職の方からお札やお守り、絵馬などをいただく

神社によって若干異なる場合もあります。

step
5
本殿を出て、鳥居をくぐる

ご祈祷が終わったら本殿から退出します。入ったときと同じように外へ出るときに軽くお辞儀をしましょう。

鳥居をくぐった後、振り返って一礼して境内を出てください。

 

正式参拝の服装マナー

正式参拝の服装は、ラフな格好は避けて、スーツなどフォーマルな服装が基本。

伊勢神宮のように神社によっては事前に厳しい服装チェックを行う場合もあり、服装次第では参拝を拒否されることもあるので注意してください。

 

お寺の参拝の仕方とマナー

次に、お寺での参拝作法を解説します。

step
1
山門(入口)で一礼

山門は神社の鳥居と似た意味を持ち、人間が住む俗界とを区切る境界。

敷居は踏まないように、山門の前で合掌し、一礼してからくぐってください。

ただ、神社とは違って参道の中央を歩いても構いません。

step
2
手水舎で手と口を清める

手水舎がある場合は、神社と同じ手順で手と口を清めてください。

境内にお線香を焚く常香炉が設置してある場合は、煙を浴びて身を清めましょう。

step
3
お賽銭を入れて、静かにお祈りをする

本堂に進んだら、神社と同じように一礼してから静かにお賽銭を入れ、鈴があったら3回鳴らします(無ければ省く)。

胸の高さで合掌して、静かにお祈りしましょう。合掌の際は手を鳴らさずそっと手を合わせてください。

お祈りが済んだら合掌したまま深くお辞儀。

step
4
一礼をして終わり

参拝を終えた後は、山門を出る前に感謝を込めて軽く会釈をしておきましょう。

 

神社と比べてお寺の方が参拝作法はシンプルです。注意点としては、神社のようにパンパンと音を立てて合掌しないこと。そして何より、神社でもお寺でも気持ちを込めてお祈りすることが大切です。

 

初詣は感謝と願いを伝えたい神社やお寺でお祈りしよう!

初詣は神社でもお寺でもどちらで参拝しても構いません。毎年、明治神宮や稲荷退社のような超有名神社だけではなく、浅草寺や成田山新勝寺のようなお寺も初詣スポットとして盛況です。

昔は住んでいる地域の氏神様を祀ってる神社、恵方の方角にある神社、お墓が置かれている檀家寺で参拝するのが一般的でした。しかし、現在は有名な神社仏閣、自分が求めるご利益を得られるところで初詣をするケースが増えています。

気を付ける事があるとすれば、神社とお寺では参拝の手順やマナーが異なるところ。でも、ポイントさえ押さえておけば問題なく参拝できるので、分からない場合はこの記事で紹介した手順を参考にしてください。

感謝を捧げたい神社やお寺、願いを聞いて欲しい神社やお寺に出向いて、心を込めて新年のお祈りをしましょう。

 

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