
✓恵方巻きは切って食べてもいいの?
✓食べてるとき、しゃべるのは絶対ダメ?
こんな疑問や悩みを解消します。
節分に食べると運気が上がるとされている『恵方巻』。気づけば節分の縁起物として定着しましたが、気になるのが食べ方の決まり事。
「太巻き1本を一気に食べ切る」「しゃべるのNG」といったルールが有名ですね。しかし、サイズもボリュームも大きい恵方巻をルール通り食べ切るのは、正直言って大変。
恵方巻を切るのは絶対にダメな行為なのでしょうか?また、食べてる途中で会話するのもNGなのでしょうか?
このページでは、恵方巻を切るのは縁起が悪いのかなど、恵方巻の食べ方作法について解説します。
このページの目次
一般的に知られている恵方巻の食べ方ルール
まずは、一般的によく知られている恵方巻の食べ方についてのルールを見てみましょう。
- 恵方を向いて食べる
- 太巻きを一人一本丸ごと切らずに食べ切る
- 食べてる最中は一切しゃべってはいけない
恵方というのは、幸福の象徴とされている「歳徳神(としとくじん)」のおわす方角。そちらに体を向けて太巻きを食べ切ると、幸福になる、願いが叶うと言われています。
恵方を向いて食べるというルールに不満はありません。問題は残りの2つの方です。
「太巻き1本丸ごとを一気に食べ切る」「食べ終わるまでしゃべってはいけない」という厳しいルール。始めてこのルールを知ったとき、「・・・苦行ですか?」なんて思ってしまいました。
サイズもボリュームも大きい太巻きを、切らずに、黙って、最後まで食べきるのは困難ですよね。それが子供なら尚のこと大変でしょう。
果たして、このルールは絶対に守らなければ決まりなのか、以降で解説していきます。
恵方巻を切るのは縁起が悪い?
恵方巻に関しては諸説あるため、これが正解!とハッキリ言えないのが正直なところ。その上で「恵方巻は切ってはいけないのか?」という疑問に、個人的な意見を述べさせていたくと、
——恵方巻は切ってから食べてもいい!
という見解になりますね。
恵方巻を「切ってはいけない」「最後まで一気に食べきる」という過酷なルール。そもそもなぜこのような事が言われているのかというと、
恵方巻を切る行為が「縁が切れる(縁起り)」を連想させ、良い縁が切れてしまう恐れがあるから
なのだそうです。
とは言っても、コンビニやスーパーに置いてある大きい太巻きを、切らずにそのまま一気に食べ切るのはあまりにも過酷。大人でもキツイのだから、子供はもっと大変でしょうね。
はっきり言って、守るとするなら”恵方を向いて願掛けしながら残さず食べる”くらいで十分。家族みんなで楽しく食べた方がいいと思いませんか?
恵方巻を切ったところで縁起が悪くなるわけがない理由
そもそも恵方巻は花街で行われていた”遊び”を由来としています。しかも内容は詳しく説明しづらいセクハラ的な遊び。
それを商人が販促キャンペーンに利用したことで民間伝承と化し、現代になってコンビニが全国に広げたものなのです。
-
-
恵方巻を節分の日に食べる意味は?【方角の決め方や無言で食べる意味と勘違いも解説】
続きを見る
恵方巻の由来に関してはこちら▲の記事が参考になります。
つまり、恵方巻は格式張った宗教行事でも神事でもないということ。
恵方巻を切ったところで縁起が悪くなるなんてことはありません!
なかには「縁起り」を連想される方もいるでしょうが、縁とは良縁ばかりではなく、切ってしまった方がいい「悪縁」だって存在しますよね。縁を切ることが必ずしも悪いとは限りません。
それに、一気に食べて喉に詰まらせでもしたら死活問題。顎を痛めたら本末転倒もいいところです。苦痛な表情で食べたり、食べ切れずに残してしまった方がよっぽど罰当たりですよね。
なので、無理せず食べ切れるサイズにカットして、よく噛んで楽しく食べるようにしましょう。
恵方巻を食べてる最中にしゃべるのはダメ?
「切るのはダメ」というルールの他に、「食べ切るまでしゃべるのはNG」というまた面倒なルールも有名ですよね。
これに関しては半分正解で半分間違い。
神事の最中にしゃべるのは神様に対して非常に失礼な行為ですが、先ほども説明した通り恵方巻文化は神事とは関係ありません。
ただ、恵方巻は一応神様に願掛けすることを目的としています。神事ではないとはいえ、神様へ願掛けしてる最中にべちゃくちゃ話すのはやはり失礼にあたります。
なので、恵方を向いて願掛けしながら恵方巻を食べるわけですが、何も食べ切るまで無言を守る必要はないですよ。
—— 願掛けが終わりさえすれば、たとえ食べ切ってなくても会話するのはOK!
願掛けをする事からこのルールが生れたのでしょうが、神様へのお願いを済ませたなら無言を貫かなくても問題ありません。むしろ、その後は会話でも交えながら食事を楽しんでください。
恵方巻は自分に合った食べ方で美味しくいただこう!
いまや節分の定番となった恵方巻には、「切るのはNG」「しゃべるのもNG」といった少し厳しいルールが知られています。
ですが、恵方巻は神事でも何かしらの宗教行事でもないので、厳格にルールを捉える必要は全くありません。恵方巻を切ったところで縁起が悪くなるなんて事もありませんし、願掛けさえ終わればトークも解禁されますからね。
もちろん広く知られているルールの上で恵方巻を楽しむ、それも個人の自由です。ただ、その場合もあまり無理はせず、喉につまらせたり顎を痛めたりしないように気を付けて食べましょう。
神様もしかめっ面で恵方巻を食べる姿よりも、笑顔で食べてる姿を見られた方が嬉しいと思います。
ちなみに、恵方巻は神事ではありませんが、節分のもう一つのイベント「豆まき」はれっきとした神事です。
節分の関連記事は下記にまとめてありますので是非参考にしてください。