
・そもそも男に日傘って必要なの?
このような悩みを解消します。
最近、”日傘男子”というワードをよく聞くようになりました。
気温上昇による夏場の猛暑続きもあり、2019年に環境省が「男性も日傘を~」と訴え始めたのがきっかけ。
とは言え、日傘は女性が使うものというイメージから、「恥ずかしい」「気持ち悪いと思われそう」「女々しい」…なんてネガティブな意見が多数。
しかし、はっきり言って恥ずかしがってる場合じゃない!近年の異常な暑さから身を守るためにも日傘は男性に必要です。
今回は、男性も積極的に日傘を使うべき理由・メリットについてお話します。
このページの目次
男性が日傘を差すのは気持ち悪い?恥ずかしい?
男性が日傘を使うのはダメなんてルールは存在しないとはいえ、日傘と聞くと「女性が使う物」という固定概念が世間には根強くあります。
そのため、男性の方ですと――
- 恥ずかしい
- 気持ち悪いと思われそう
- 女々しい
- 男らしくない
- 周囲の視線が気になる
という意見が多く、人前で日傘を差すことに抵抗を感じてる方が多いようです。
ネットで「日傘男子」を検索してみると、「日傘男子 気持ち悪い」というワードが検索候補に出て来るくらいですからね。
昔の日傘は白いレースやフリル付き、お嬢様やマダムが日焼け対策のために使うもの…
というイメージを持ってる方も少なくないのでは?
ほんの3、4年前までは、女性側も「男のくせに日焼け気にしてるの?」と違和感を持つ意見が多数派でした。
男性の日傘に寛容な反応が増え始めた
しかし、たった数年で時代は変わるもので、今ではメンズ向きや男女兼用の日傘は珍しくもなく、紫外線対策や晴雨兼用も当たり前になってきました。
日焼けうんぬんのみならず、男性女性関係なく熱中症・暑さ対策が欠かせない時代になったことで、男性が日傘を持つことに対する違和感は大分和らいでいます。
また、ジェンダフリーの意識が広まりつつあることも関係してるのかもしれません。
日焼け対策のためだと未だ「女々しい」という声も上がりますが、熱中症対策を目的にすると「この暑さじゃ仕方ない」…というように世間の声はかなり寛容になります。
連日の猛暑から身を守るために暑さ対策は必須!
近年は異常気象の影響もあり、夏の暑さは命の危険を感じる域に達しています。
昔は夏の暑さすら心地よく感じられたものですが、現在の暑さはそんな事言ってられないレベル。
2019年の全国における5月~9月の熱中症による救急搬送人員の累計は71,317人。
昔は35度を越える日なんて滅多にありませんでしたが、今では35度超えなんて珍しくもないどころか、気温が体温超えする地域も増えています。
上はどちらも東京の気温ですが、しっかり暑くなってますね。
10年、20年前に比べて、夏場の気温が上昇してるのは明らか。熱中症リスクは確実に高まっています。
環境省も日傘使用を推奨
このような時代の変化も影響して、日傘は「女性の物」「日焼けを防ぐ物」というイメージも変わりつつあり、用途の範囲も広がっています。
最近は多くないにしても、男性でも日傘をさす人を見掛けるようになりました。
しかも、2019年には環境省が男性にも日傘使用を推奨。
「男性の日傘はありえない」という風潮から、「男性も身を守るために日傘を使った方がいい」という考えになり始めています。
危険レベルの酷暑から身を守るためにも暑さ対策は必須。
日傘のメリット|男性も使った方がいい理由
次に、男性も日傘を使った方がいい理由、日傘男子のメリットをお伝えします。
POINT
- 日焼けしない
- 熱中症対策になる
- 紫外線による健康被害を予防
- 発汗を抑えられる
- 暑さによるパフォーマンスの低下を防ぐ
それでは、具体的に見ていきましょう。
日焼けを防ぐ
まず第一に挙げられるのは「日焼けしない」ということ。
近年は男性の美意識にも変化が見られ、美白を求める男性が増加傾向にあります。
肌が老化する原因は8割が紫外線だと言われていることを知っていますか?
紫外線、日焼け放置はシミやシワの原因となり、肌の老化を加速させているのです。これを「光老化」と言います。
健康的な適度な日焼けならカッコ良くみますが、シミシワ肌は残念な印象しか与えかねません。第一印象はほぼ見た目で決まりますよ。
通勤焼けのようないらない日焼けもありますので、日差しが強い日に外出しても日焼けをある程度防げる日傘は大きなメリット。
暑さ対策・熱中症予防になる
日傘のメリットといえば「涼しさ」。
正直、そんなに変わらないんじゃないの?…と、日傘の効果に懐疑的な方もいらっしゃると思います。
使用時間・素材・色にもよりますが、いたって普通の日傘でも”5度~8度”くらい体感温度が下がります。
モノによっては数分で”10度~15度”も体感温度が下がるなど、涼感に特化した日傘もありますので過ごしやすさは歴然です。
環境省が行った実験によると、熱中症の危険度を表す「暑さ指数」が1~3℃下がり、熱中症警戒レベルも下がったのだとか。
帽子と違って首や肩にまで日影を作ってくれるので、ジリジリと肌を焼く辛さ、だるさも和らぎます。
遮光加工されてない普通の傘だと、熱を吸収して余計に内部が熱くなるので注意してください。
発汗を抑えられる
暑さ対策になることで必然的に発汗量も抑えることが可能です。
夏に無防備で外を歩くとものの数分で汗がしたたり落ちます。日傘をさすと明らかに発汗量が減るので、汗っかき体質の方にも効果的。
シャツや下着が汗でべったり引っ付くのは気持ち悪いですし、脇や背中の汗染みも恥ずかしいです。
それに、汗臭いと思われるのもちょっと・・・。
もちろん日傘だけで汗を完全に抑えらるわけではありませんが、一定の効果は確実に望めます。
日傘をさして汗の量を抑えることで、単純に過ごしやすくなるうえ、スメハラ対策にもなりますよ。
紫外線が原因となる健康被害を予防できる
近年日傘による効果で特に注目されているのが「紫外線予防」。
紫外線にもメリットはありますが、浴びすぎると肌にさまざまな悪影響が及び、健康被害を引き起こすリスクも高めてしまいます。
紫外線が影響していると考えられている健康被害は下記のとおり▼
紫外線による健康影響
- シミ・シワ
- 皮膚がん
- 免疫機能低下
- 目の疾患(紫外線角膜炎・白内障・翼状片)
・
などがあります。
シミやシワは加齢による老化のせいではなく、慢性的な紫外線による傷害。
肌の老化は8割がこの「光老化」によるものですので、紫外線対策により肌の老化はだいぶ遅らせることができるわけです。
皮膚がんも、有色人種である日本人は白人ほど発生の確立は高くないとはいえ、浴びすぎれば当然リスクは高まります。
紫外線は上から降ってくるだけではなく大気中にも散乱しているため、日傘や帽子のみで完全に防ぐことはできません。
しかし、紫外線を防ぐ一つの対策としては非常に有効な方法です。
暑さによるパフォーマンス低下を防ぐ
強い日差しを頭に浴び続けると、頭がぼーっとしてきませんか?
脳細胞は温度の変化に弱いため、体温調節が上手く働かないほど暑い状況が続くと、頭の働きが悪くなってしまうのです。体のだるさ・疲れも抜けづらくなるため、運動や仕事のパフォーマンスの低下を招く恐れもあります。
そういうリスク回避にも日傘は有効。
そん降り注ぐ日差しから頭部をガードしてくれる日傘は、暑さによるパフォーマンス低下も防いでくれますよ。
やっぱりちょっと恥ずかしい
ここまで、男性の日傘使用への世間の反応が寛容になり始めている状況、使用することのメリットをお伝えしました。
しかし、「やっぱりちょっと恥ずかしい」と思ってる男性はきっと多いと思います。
日傘男子へのネガティブな意見が減ってるとはいえ、まだまだ利用者は少なく、使ってる男性はほとんど見かけないのが実情。
他にさしてる男性がいない中で、自分一人が日傘を使うことには抵抗あるでしょう。それなりに浮くこともありますので、周りの視線は気になりますし、恥ずかしい気持ちが先行しますよね。
理解する声が増え始めてる今でも、デビューにはちょっと勇気が必要。
理屈では必要だと分かっていても、感覚的になんとなく恥ずかしいのです。
正直言えば、その気持ちはすごく分かります。
でも、メンツって健康を犠牲にしてまで守る必要あるでしょうか?
考え方は人それぞれでしょうが、個人的には比べるまでもなく命の方が大切だと思ってます。あと肌もね(笑)
この先も夏の暑さはどんどん酷くなる可能性は十分ありますので、肌や健康を夏の暑さ・紫外線から守りたい方は、おもいきって使ってみてはどうでしょうか?
男性が日傘を使うメリットは大きい!
男性が日傘を使うのは、本人の感覚的に「まだ恥ずかしい」というのが正直なところだと思います。
しかし、命の危険を感じる暑さがもうこの先訪れないとは限りませんし、今でも紫外線の浴びすぎが良くないのは同じこと。
ともなれば、男性が日傘を差すのは実に合理的ではないでしょうか?
恥ずかしさを解消できれば、メリットは大きいですからね。
この2、3年の日傘男子に対する世間の反応の変化を見てると、男が日傘を当たり前のように差す時代というのは、そう遠くないうちに訪れる気がしてなりません。
男性の中で日傘に興味を持ってる方がおられましたら、是非試しに日傘を利用してみてください。
メンズ用日傘の選び方とおすすめの日傘を下記の記事で紹介してますので、参考にしてください。
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メンズ用日傘の選び方&かっこいい日傘おすすめ6選【折りたたみと長傘に分けて紹介】