
・今年の母の日はいつ?
・どうしてカーネーションを贈るの?
こんな疑問を解消します。
日頃の母の苦労をねぎらい、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝える『母の日』。5月になるといたるところで母の日というフレーズを見聞きするようになります。
しかし、5月のイベントだとは分かっているけど、「そういえば何日だっけ?」…と正確な日にちが分からないことも多いのでは?また、母の日にはカーネーションを贈るのが定番ですが、その理由まで知ってる人は少ないですよね。
このページでは、母の日の由来や今年は何日なのか、カーネーションを贈る意味についてお伝えします。
このページの目次
2021年の母の日はいつ?
日本でもすっかり定着した母の日。5月が近づいてくると母の日を意識される方は多いと思います。
でも、「何日だっけ?」「今年はいつだっけ?」と意外に忘れがちではないでしょうか?
というのも、母の日は毎年決まった日ではなく、年によって日にちが変わる点がややこしいところ。
いつだろう?と思ってるうちに気づけば当日間近。下手するとうっかり忘れてしまいそうになることもあるので、早めにチェックしておきたいですね。
POINT
母の日は毎年『5月の第2日曜日』
今年2021年は【5月9日】
母の日の由来
それでは、なぜ母の日は5月の第2日曜日になったのでしょうか?日本における母の日がどのように始まったのかを見ていきましょう。
母の日の発祥はアメリカ
母の日誕生の由来は諸説ありますが、最も有名なのはアメリカを発祥とする説。
1907年5月12日、”アメリカ人の「アンナ・ジャービス」という女性が母(アン・ジャービス)の死を忍んで追悼式を開きました。
この時、参列者に配ったのが”白いカーネーション”。
この集会でアンナは友人と共に、「お母さんが生きてる間に敬意を表す機会を設けるべき」と思いつき、翌年には約500人の女性たちが母の日を祝います。
アンナはさらに母の日を普及させるため働きかけ、これがアメリカ全土に広がりました。
そしてついに、1910年にアンナの出身地ウェストバージニア州が5月第2日曜日を「母の日」として認定。
さらに、1914年にはアメリカ大統領ウィルソンによって、5月の第二日曜日を『母の日』と正式に定め、アメリカでは国民の祝日となりました。
同時に白いカーネーションがシンボルとなり、その後母の日は世界中に広まっていきます。
一人の女性の母を想う気持ちが、世界でお祝いされる記念日を作ったのです。
日本で母の日が始まったのはアンナの手紙がきっかけだった
ちなみに、日本で母の日の風習が広まり始めたのは明治末期頃。
1915年(大正4年)、青山学院教授のファニー・G・アレクサンダーというアメリカ人宣教師婦人が母の日を紹介し、それが教会関係者の間で広まり教会や日曜学校でお祝いされました。
(なお、1913年にアンナ・ジャービス本人から青山学院に送られた手紙がきっかけだとする説もある)
その後、昭和に大日本連合婦人会が結成され、皇后の誕生日である3月6日を母の日と定めました。しかし、この母の日はほとんど国民には普及しなかったそうです。
日本で母の日を庶民の間にも広めたのは、お菓子メーカーである森永製菓です。
1937年(昭和12年)、森永製菓が「森永・母の日大会」を開催し、約20万人ものお母さんを東京の遊園地に無料招待しました。
メディアを使って大々的に告知を行い、母の日は一気に全国各地に広まっていったのです。
そして、1949年ごろから母の日発祥の地であるアメリカにならい、5月の第2日曜日に行うイベントになりました。
母の日にカーネーションを贈る理由は?
母の日といえばカーネーションの花を贈るのが定番。
これは、母の日誕生のきっかけを作ったアンナが、亡き母に白いカーネーションの花を手向けとしたことが由来と言われています。
そのため、記念日として認定された当時のアメリカでは、
- 母を亡くしている者は「白いカーネーション」
- 母が健在の者は「赤いカーネーション」
を胸に飾る風習ができました。
この風習は日本にも伝わってきましたが、いつの頃からかカーネーションの花そのものを母親にプレゼントする形に変わっていきます。
日本人には花を胸に飾るという習慣がありませんからね。
カーネーションの色に込められた意味
母親の存命の有無によってカーネーションを白か赤の2色で分けてしまうと、心を痛める子供がいるのでは?…ということから、日本では赤いカーネーションが定着しました。
そんなカーネーション、品種改良が繰り返されて今では多彩な色が存在します。
そのため、近年は赤色にこだわらなくてよいという考え方が広まっていますね。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」。
その他、色ごとに異なる花言葉がありますので、以下で紹介しますので参考にしてください。
母の日に相応しい色と花言葉
■赤 ⇨ 母の愛情・母への愛・真実の愛・純粋な愛・情熱
定番なだけあって、母への愛情がとても直接的で、やはり最もしっくりくる花言葉を持つ色です。迷った時には赤を選ぶと良いでしょう。
■オレンジ ⇨ 純粋な愛・熱烈な愛・清らかな慕情
情熱的な言葉が多く、どちらかというと恋人向きとも言えますが、愛に溢れてるという意味では母の日にも相応しい一本です。
■ピンク ⇨ 熱愛・感謝・上品・気品・温かい心・美しい仕草
日頃の感謝を伝えたい方にピッタリ。女性的なイメージを連想しやすいのも贈りやすいポイント。
■青 ⇨ 永遠の幸福
遺伝子組み換え、或いは白に着色して作られる青いカーネーション。開発が困難なことから、「作れたら一生幸せになれる」という研究者の想いも込められています。
■紫 ⇨ 気品・誇り・移り気
日本では、古くから高貴で上品な色とされてきた紫。エレガントで落ち着いた色合いを好む母にならこの色がピッタリ。
母の日にはあまり相応しくない色と花言葉
■白 ⇨ 純潔な愛・純粋な愛・尊敬・私の愛は生きている・母をしのぶ
一見母の日にピッタリな花言葉ですが、元々母を亡くした子が胸に飾る色であり、日本でも白い花はお供えのイメージが強いことから、避けた方が良いという考え方もあります。
■黄色 ⇨ 軽蔑・嫉妬・侮蔑・愛情の揺らぎ・美・友情
ネガティブな言葉が多いため、贈り物としては注意が必要。もし贈るのなら、一言メッセージを添えた方がいいです。
■濃赤 ⇨ 欲望・私の心に悲しみを
通常の赤より濃い赤のカーネーションは意味が変わりますので注意してください。
ここで紹介した色は確かに花言葉としてはプレゼントに相応しくありませんが、単純に母が好きな色であるならそれが一番。
その場合、赤やオレンジなどポジティブな花言葉の色と組み合わせるのも一つの方法です。
母の日にはカーネーションを贈って感謝の気持ちを伝えよう
アメリカから伝わってきた母の日。いまではすっかり日本に定着しています。
毎年日にちが変わるため、うっかり忘れてしまうことがないように気を付けましょう。「5月の第2日曜日」が母の日ですからね。
その由来を辿ってみたところ、一人のアメリカ人女性の母への愛情から生まれ、それが全世界に広がったという温かな歴史があることが分かりました。このような歴史を知ると、母の日に感謝を伝えることの大切さに気付かされますね。
今年はカーネーションを贈ってみてはいかがでしょうか?直接伝えるのは恥ずかしくても、カーネーションなら贈りやすいですし、感謝の気持ちもきっと伝わるはずです。その際は、花の色ごとに異なる花言葉を参考にして選ぶのも素敵ですよ。
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