
✓今年の母の日はいつ?
✓どうしてカーネーションを贈るの?
このうような疑問を解消します。
5月になるとあちこちで「母の日」のフレーズを見聞きするようになります。母の日は、日々家事・子育て・お仕事を頑張る母親の苦労を労い、感謝の気持ちを伝える大切な日です。
しかし、5月のイベントということは分かっていても、「そういえば何日だっけ?」と正確な日にちが分からず困っている人もいるかもしれません。
また、カーネーションは母の日に贈るプレゼントの定番でしょうが、贈る理由まで知っている人は少ないですよね。
このページでは、母の日の由来や今年の日にち、カーネーションを贈る理由など、母の日にまつわつ基礎知識をご紹介します。
このページの目次
2023年の母の日はいつ?
日本でもすっかり定着した母の日。5月が近くなると母の日を意識する方は多いでしょう。しかし、母の日が5月だとは分かっていても、「何日だっけ?」「今年はいつだっけ?」と日にちを分からず悩んでいる人もいるかもしれません。
母の日は毎年決まった日ではなく、年によって日にちが変わる点がややこしいところ。
いつだろう?と思ってるうちに気づけば当日間近。下手するとうっかり忘れてしまいもう過ぎていたなんてこともあるので、早めにチェックしておいてください。
母の日の由来
それでは、なぜ母の日は5月の第2日曜日になったのでしょうか?日本における母の日がどのように始まったのか、その由来を見ていきましょう。
母の日の発祥はアメリカ
母の日誕生の由来は諸説ありますが、最も有名なのはアメリカを発祥とする説。
1907年5月12日、”アメリカ人の「アンナ・ジャービス」という女性が母(アン・ジャービス)の死を忍んで追悼式を開きました。
この時、参列者に配ったのが”白いカーネーション”。
この集会でアンナは友人と共に、「お母さんが生きてる間に敬意を表す機会を設けるべき」と思いつき、翌年には約500人の女性たちが母の日を祝います。
アンナはさらに母の日を普及させるため働きかけ、これがアメリカ全土に広がりました。
そしてついに、1910年にアンナの出身地ウェストバージニア州が5月第2日曜日を「母の日」として認定。
さらに、1914年にはアメリカ大統領ウィルソンによって、5月の第二日曜日を『母の日』と正式に定め、アメリカでは国民の祝日となりました。
同時に白いカーネーションがシンボルとなり、その後母の日は世界中に広まっていきます。
一人の女性の母を想う気持ちが、今では世界中でお祝いされるほどの記念日を作ったのです。
日本で母の日が始まったのはアンナの手紙がきっかけだった
ちなみに、日本で母の日の風習が広まりだしたのは明治末期頃。
1915年(大正4年)、青山学院教授のファニー・G・アレクサンダーというアメリカ人宣教師婦人が母の日を紹介し、それが教会関係者の間で広まり教会や日曜学校でお祝いされました。
(なお、1913年にアンナ・ジャービス本人から青山学院に送られた手紙がきっかけだとする説もある)
その後、昭和に大日本連合婦人会が結成され、皇后の誕生日である3月6日を母の日と定めました。
しかし、このときの母の日はほとんど国民の間では普及しなかったそうです。
日本で母の日を庶民の間に広めたのは、お菓子メーカーである森永製菓です。
1937年(昭和12年)、森永製菓が「森永・母の日大会」を開催し、約20万人ものお母さんを東京の遊園地に無料招待しました。メディアを使って大々的に告知を行い、母の日は一気に全国各地に広まっていったのです。
そして、1949年ごろから母の日発祥の地であるアメリカに倣い、5月の第2日曜日に行うイベントになりました。
母の日にカーネーションを贈る理由は?
母の日といえばカーネーションの花を贈るのが定番。これは、母の日誕生のきっかけを作ったアンナが、亡き母に白いカーネーションの花を手向けたことが由来とされています。
そのため、記念日として認定された当時のアメリカでは、
- 母を亡くしている者は「白いカーネーション」
- 母が健在の者は「赤いカーネーション」
を胸に飾る風習ができました。
ただ、カーネーションを胸に飾る風習は日本にも伝わって来たものの、結局飾るのではなく母親にプレゼントする形へと変わっていきました。
カーネーションの色に込められた意味
日本では白のカーネーションはあまり浸透せず、赤いカーネーションが定番化しています。
その理由は、母親の存命の有無によってカーネーションを白か赤の2色で分けると、「心を痛める子供が出てくるのでは?」ということから。そのため、日本における母の日は赤いカーネーションが定着することになったのです。
ただ、最近は品種改良が繰り返されて色のバリエーションが増えています。そのため、近年は赤色にこだわらなくて良いという考え方が広がっています。
カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」。
その他、カーネーションは色によって意味が変わるので、気になる方は以降をチェックしておいてください。
母の日に相応しい色と花言葉
【赤色】母の愛情・母への愛・真実の愛・純粋な愛・情熱
定番なだけあって、母への愛情がとても直接的で、やはり最もしっくりくる花言葉を持つ色です。迷った時には赤を選ぶと良いでしょう。
【オレンジ色】純粋な愛・熱烈な愛・清らかな慕情
情熱的な言葉が多く、どちらかというと恋人向きとも言えますが、愛に溢れてるという意味では母の日にも相応しい一本です。
【ピンク色】熱愛・感謝・上品・気品・温かい心・美しい仕草
日頃の感謝を伝えたい方にピッタリ。女性的なイメージを連想しやすいのも贈りやすいポイント。
【青色】永遠の幸福
遺伝子組み換え、或いは白に着色して作られる青いカーネーション。開発が困難なことから、「作れたら一生幸せになれる」という研究者の想いも込められています。
【紫色】気品・誇り・移り気
日本では古くから高貴で上品な色とされてきた紫。エレガントで落ち着いた色合いを好む母にならこの色がピッタリ。
母の日にはあまり相応しくない色と花言葉
【白色】純潔な愛・純粋な愛・尊敬・私の愛は生きている・母をしのぶ
一見母の日にピッタリな花言葉ですが、元々母を亡くした子が胸に飾る色です。日本でも白い花はお供えのイメージが強いことから、避けた方が良いという考え方もあります。
【黄色】軽蔑・嫉妬・侮蔑・愛情の揺らぎ・美・友情
ネガティブな言葉が多いため、贈り物としては注意が必要。もし贈るのなら一言メッセージを添えた方が良いでしょう。
【濃い赤色】欲望・私の心に悲しみを
通常の赤より濃い赤のカーネーションは意味が変わりるので注意してください。
ここで紹介した色は確かに花言葉としてはプレゼントに相応しくありませんが、単純に母が好きな色であるならそれが一番。 その場合は、赤やオレンジなどポジティブな花言葉の色と組み合わせるのも一つの方法です。
母の日にはカーネーションを贈って感謝の気持ちを伝えよう
母の日はアメリカから伝わってきたイベントですが、いまではすっかり日本に定着しています。毎年日にちが変わるため、うっかり忘れてしまうことがないように気を付けてください。「5月の第2日曜日」が母の日です。
その由来を辿ってみたところ、一人のアメリカ人女性の母への愛情から生まれ、それが全世界に広がったという温かな歴史があることが分かりました。このような歴史を知ると、母の日に感謝を伝えることの大切さに気付かされます。
母の日にカーネーションを贈ってみてはいかがでしょうか。直接伝えるのは恥ずかしくても、カーネーションなら意味を汲み取ってもらえるので、感謝の気持ちもきっと伝わるはずです。その際は、花の色ごとに異なる花言葉を参考にして選ぶのも素敵ですよ。
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