
・処分する正しい方法は?
こんな疑問を解消します。
5月5日は端午の節句です。
それに合わせて、五月人形を飾ろうと考えてるご家庭も多いと思われますが・・・
「いつ頃から出せばいいんだろう?」「飾る期間に決まりはある?」
端午の節句は、大切な我が子の成長をお祝いすると共に、健康と繁栄を祈願する行事です。なるべく正しい作法に則って飾りたいものです。
そこでこの記事では、五月人形を飾る時期&飾る場所を決める際のポイントについてお伝えします。
このページの目次
五月人形は「いつ出す?」「いつ片付ける?」
日本における端午の節句の起源は、奈良時代までさかのぼります。
それほど古くから続く伝統行事ですので、五月人形を飾る時期にも明確なルールが設けられていそうですが、実はいつからいつまでという明確な決まりはありません。
- 飾る時期 ⇒ 決まりはない
- 片付ける時期 ⇒ 決まりはない
ただし、古くから一般的に、相応しいと考えられている時期・期間はありますので、以降で解説します。
飾る時期
一般的に五月人形を飾り始める時期は――
春分の日(3月20日ごろ)過ぎから4月中旬頃まで
が適切だと考えられています。
遅くとも当日一週間前の4月29日(昭和の日)までには飾っておきたいところ。
また、「大安や友引に飾った方がいい」という意見もありますが、これに関しても絶対ではありません。
暦で縁起の良い日を選ぶのは、「できるなら」くらいの意識で十分です。
片付ける時期
片付ける時期にも決まりはありませんが、「お節句」というのは季節行事です。
そのため、端午の節句が過ぎたらなるべく早く片付けるのが良いとされています。
風習以前の問題としては、この時期の気候が要注意なのです。
端午の節句のある時期は、梅雨に突入する時期に近いため、天候は不安定。空気もじめっと湿り始めます。
五月人形に限らず、湿気は人形の大敵!カビやシミが発生して寿命を縮めます。
なので、天気の良い乾燥してる日を選んで片付けをし、湿気の少ない場所に保管しましょう。
ひな祭りのような片付けが遅れると婚期も遅れるみたいな迷信はナイとはいえ、やはり早めに片付けることを推奨します。
これは外飾りの鯉のぼりも同じ。
五月人形を飾る際に押さえておきたいポイント・注意点
昔なら、五月人形を飾るのは家の中で最も格式高い「床の間」というイメージでした。
しかし、最近はアパートやマンション住まいの方が増え、そもそも床の間がないご家庭も増えています。
そのような住宅事情もありますので、飾る際に押さえておきたいポイントについてお話します。
飾る方角はどっち向き?
一般的には、縁起の悪い北向きを避けて、南向きor東向きに飾るのが良いと考えられています。
しかし、これにも特別な決まりははなく、さらに最近は住宅事情もあって飾る場所が限られているため、飾る方角は自由で良いと考えられています。
方角よりも場所の方が重要。
直射日光&水回りNG!風通しの良い涼しい場所が◎
五月人形をはじめ、基本的に人形というのは直射日光があたると色あせや変色を起こし、劣化を招いてしまいます。
また、エアコンの風も同様で、直射日光と空調の温風は五月人形にはNGなのです。
直射日光や空調の温風を避け、風通しの良い涼しい場所に置くのが正解。
設置が長期に及ぶと、家の中に差し込む日光の角度も微妙に変わるので、その辺りも考慮した場所選びをしてください。
また、人形は湿気にも弱いので、台所・浴室などの水回りも危険。玄関も風通しが良くないので避けておくのが無難でしょう。
家族が集まる団らんの場所を選ぶ
五月人形は床の間のようなインテリアを飾るのに適した場所が相応しいのですが、近年は床の間がないご家庭が増えています。
そのような場合は、家族みんなが集まるリビングのような団らんの場に飾るのが良いでしょう。
端午の節句は、子供の成長を祝い、健康や繁栄を祈願する行事です。
子供の成長を見守ることができる場所に飾るのが一番。
また、自分の部屋を持ってるお子さんなら、それぞれの子供部屋に飾るのもアリ。
災いから守る身代わり人形としての意味もあるので、お子さんの近くに飾ることをオススメします。
五月人形を飾る意味や種類に興味がある方は、以下の記事を参考にしてください。
端午の節句はいつからいつまで飾るかのまとめ
五月人形は、飾る時期に明確なルールは存在しませんが、一般的には春分の日から4月中旬頃までには飾りを出しておく方が良いと考えられています。
片付ける時期は端午の節句終了後なるべく早く。風習がどうのというより、梅雨になると人形の大敵である湿気が高まるから。
ただし、これはあくまで一般的な考え方。地域によっては明確な決まりがあるかもしれないので、事前に確認しておきましょう。
年に一回の端午の節句です。そして、子供の成長と繁栄を祈願し感謝する大切なお祝い。
五月人形をぜひ綺麗に飾り、家族みんなでお祝いして、良い思い出にもなるように楽しく過ごしてください。
-
-
端午の節句ならではの食べ物は?【意味と縁起の良い料理メニューを紹介】
続きを見る