
✓五月人形は飾る期間に決まりはある?
✓飾るときに気を付けることは?
このような疑問を解消します。
端午の節句(5月5日)に合わせて五月人形を飾ろうと考えてるご家庭は多いでしょう。しかし、いつからいつまで飾るのか分からなくて、飾っていいものか悩まれている方もいるかもしれません。
子供の健やかな成長を願うための大切な行事なので、なるべく正しい作法に則って飾ってあげたいですよね。
このページでは、五月人形を飾り初めてから片付けるまでの最適な時期と、正しい飾り方のポイントをご紹介します。
このページの目次
五月人形はいつ飾り始める?いつ片付ける?
端午の節句の起源をたどると奈良時代までさかのぼります。それほど古くから続く伝統行事であることから、五月人形を飾る時期にも明確なルールが設けられていそうですよね。
しかし、実は五月人形の飾る時期にいつからいつまでという明確な決まりはありません。
- 飾る時期 ⇒ 決まりはない
- 片付ける時期 ⇒ 決まりはない
ただ、正式なルールではなくても、古くから五月人形を飾るのに相応しいと考えられてきた時期ならあります。
五月人形を飾るのに相応しい時期
この期間が適切だと考えられています。遅くても当日から一週間前の4月29日(昭和の日)までには飾っておきたいところ。
また、「大安や友引に飾った方がいい」という意見もありますが、これに関しても絶対ではありません。暦で縁起の良い日を選ぶのは、「できるなら」程度の意識で大丈夫ですよ。
五月人形を片付ける時期
片付ける時期にも決まりはありません。ただ、「お節句」というのはあくまで季節行事なので、端午の節句が終わったらなるべく早く片付けるのが良いとされています。
風習以前の問題としては、この時期の気候が要注意なのです。端午の節句の時期は梅雨に突入する時期と近いため、天候はとても不安定で空気もジメジメ湿っています。
五月人形に限らず人形全般にとって湿気は大敵。カビやシミが発生してしまうと寿命が縮んでしまうことに。
- 天気の良い空気が乾燥してる日を選んで片付ける
- 湿気の少ない場所に保管する
この2つのポイントに気を付けて片付けるようにしましょう。
雛人形のように片付けが遅れると婚期が遅れるみたいな迷信は無くても、端午の節句が過ぎたら早めに片付けることをおすすめします。これに関しては外飾りである鯉のぼりも同じ。
五月人形を飾る際に押さえておきたい飾り方のポイント
昔は五月人形を飾るのは家の中で最も格式高い「床の間」が一般的でした。しかし、最近はアパートやマンション住まいの方が多く、そもそも床の間が無いご家庭も増えています。
そのような住宅事情も踏まえて、飾る際に押さえておきたいポイントも確認しておきましょう。
飾る方角はどっちの向き?
基本的には縁起の悪い北向きを避けて、南向きoか東向きに飾るのが良いと考えられています。
しかし、これも絶対の決まりというわけではありません。特に最近は昔に比べて飾る場所が限られているケースが多いため、飾る場所は自由で良いという考え方が一般的
むしろ大事なのは方角よりも「場所」です。
直射日光&水回りはNG!風通しの良い涼しい場所に飾る
五月人形に限らず人形というものは、直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、色あせや変色を引き起こして徐々に劣化してしまいます。エアコンの風も同様に安全とは言い難いです。
直射日光と空調の温風は五月人形には危険であると覚えておいてください。
直射日光や空調の温風を避け、風通しの良い涼しい場所に飾る・収納するのが正解。
家の中に差し込む日光の角度は時間の経過と共に微妙に変わるので、設置が長期に及ぶ場合はその辺りも考慮した場所選びが大切です。
また、湿気にも弱いので台所・浴室などの水回り、風通しが良くない玄関も避けた方が良いでしょう。
家族が集まる団らんの場所を選ぶ
五月人形は床の間のようなインテリアを飾るのに適した場所が相応しいです。マンション・アパートなど床の間が無いお住まいの場合は、家族みんなが集まるリビングなどの団らんの場に飾るのが良いでしょう。
端午の節句は、子供の成長を祝い健康と繁栄を祈願する行事です。そんな意味合いから考慮すると、子供の成長を見守ることができる場所に飾るのが一番と言えます。
また、自分の部屋を持っているお子さんでしたら、それぞれの子供部屋に飾るのも良いですよ。災いから守る身代わり人形でもあるので、お子さんの近くに飾ることはとても理にかなっています。
五月人形を飾る理由についてはこちらの記事をご覧ください▼
五月人形の意味と種類【兜・鎧・金太郎を端午の節句に飾る理由】
端午の節句はいつからいつまで飾るかのまとめ
意外にも五月人形の飾る時期には明確なルールが存在しませんでした。しかし、一般的には春分の日から4月中旬頃までには飾っておくのが良いと考えられています。
片付けは端午の節句終了後なるべく早めにやってしまいましょう。これに関しては慣わしがどうのというより、梅雨になると人形の大敵である湿気が発生するためです。
ただ、これはあくまで一般的な考え方であって、もしかしたらお住まいの地域にはルールがあるかもしれません。気になる方は事前に確認しておくことをおすすめします。
端午の節句は、子供の成長と繁栄を祈願するお祝い行事。年に一回しかない子供にとっても親にとっても大切な行事です。五月人形を正しくきちんと飾って、家族みんなで子供の成長をお祝いしてください。
端午の節句の関連記事はこちらにまとめてあるのでご参考にしてください
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