5月

五月人形の意味と種類【兜・鎧・金太郎を端午の節句に飾る理由】

五月人形の種類・兜や鎧を端午の節句に飾る意味

✓端午の節句に五月人形を飾る理由は?
✓五月人形の種類は?

こんな疑問にお答えします。

 

五月人形とは、端午の節句に飾る人形のこと。日本では古くからある風習で、子供の健やかな成長と無病息災を祈願することを目的としています。「災いから我が子を守って欲しい」という、子を想う親の祈りが込められた人形です。

一口に五月人形と言っても種類はさまざま。兜や鎧、子供大将に金太郎などいろいろなタイプがあります。実はそれぞれのタイプによって異なる意味が込められているんです。

 

このページでは、五月人形の由来や種類、人形のタイプによって異なる込められた意味をご紹介します。

 

五月人形の由来と意味

端午の節句は中国から伝わってきた「五節句(ごせっく)」という季節行事を由来とした風習です。「節句」とは季節の変わり目を指す言葉で、昔はこの時期に邪気が生じやすいと考えられていました。生じた邪気を祓うため行われるようになったのが、5月5日の端午の節句です。

武士を中心とした社会に変化した鎌倉時代以降、武家でも盛大に端午の節句を祝うようになりました。男児が生まれると鎧や兜など装飾用の五月人形を飾り、我が子の健康と成長を願っていたのです。江戸時代になると、この風習は一般庶民の間でも流行るようになります。

 

端午の節句の詳細はこちらの記事をご覧ください▼

端午の節句の意味と由来【鯉のぼり・五月人形を飾る理由や行事食も紹介】

 

鎧や兜を飾る理由は?

戦闘時に用いる兜や鎧、弓などの用具は、強さ・逞しさを象徴する道具です。それと同時に、頭部や体を守る大事な装備品でもあります。

POINT

  • 子供が強く逞しく成長できるように
  • 病気や事故、降りかかる災いから我が子を守ってくれるように

端午の節句に飾る五月人形にはこのような願いが込められています。主な役割は「御守り」と「身代わり人形」の2つ。

 

昔ながらの慣わしに添うのであれば、五月人形は母型の祖父母から贈られるのが基本。ただし、これは地域によって逆になることもあります。最近だと、母方・父方にこだわらないご家庭・地域が増えているようです。

 

五月人形の種類と人形に込められた意味

ここからは、五月人形のタイプ別に込められている意味をご紹介します。

 

鎧飾り

(引用:人形の鈴勝

鎧飾りは全身を守るタイプの鎧を中心とした本格的な造りで、数ある五月人形の中で見た目が最も豪華な飾りです。鎧飾りは大きく3タイプに分けられます。

  • 鎧・平飾り
  • 鎧・収納飾り(飾り台が収納箱になってるタイプ)
  • 着用鎧(子供が着用できるタイプ)

全身を守る勇壮な見た目から、「丈夫で健康に成長してくれるように」「災いから子供の全身を守ってくれるように」という意味・願いが込められています。

基本的にセットでついてる弓太刀は「魔除け」の意味が込められた飾りです。

 

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兜飾り

(引用:弓戸人形

兜飾りは甲冑の兜を中心としたコンパクトな飾りで、鎧飾りより置くスペースや収納場所を選ばないのがメリット。こちらの兜飾りも主に3タイプに分けられます。

  • 兜・平飾り
  • 兜・収納飾り(飾り台が収納箱になってるタイプ)
  • 着用兜(子供が着用できるタイプ)

意味や願いは鎧飾りと同じで「病気や事故などの災いから子供を守ってくれる」という願いが込められた五月人形。

基本的には鎧飾りと同じ屏風・弓太刀・台座がセットになっています。コンパクトなタイプから迫力満点のものまで、デザインはさまざま。

鎧飾りと比べてサイズも価格もお手頃のため、五月人形の中でも特に人気のタイプです。

 

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子供大将飾り・若武者

(引用:五月人形 幸一光

子供大将飾り・若武者は、先に紹介した道具を組み合わせた鎧飾り・兜飾りとは違い、子供の人形に甲冑を着用させたデザインの五月人形。勇ましさの中に可愛らしさも感じられ、近年じわじわ人気が上がっているタイプです。

「災いから子供を守ってくれる」という身代わり人形としての意味に加えて、「武将のように強く逞しく成長するように」という願いも込められています。

甲冑を纏ったシンプルな子供大将だけではなく、「金太郎」や「桃太郎」を模した五月人形も人気です。

■子供大将・金太郎飾り

金太郎は健康のシンボル。金太郎のように丈夫で健やかに、そして優しさを忘れない子どもに成長して欲しい……という願いが込められています。

■子供大将・桃太郎飾り

力強さと賢さ、そして健康な体、さらに鬼に立ち向かう勇気を持ち、猿・犬・雉を従えた人望を兼ね備えた桃太郎のように成長して欲しい……そんな願いが込められています。

 

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鍾馗(しょうき)

(引用:人形の鈴勝

中国に伝わる鍾馗(しょうき)という神様をモチーフにした五月人形。鍾馗は中国の唐代に実在したとされる人物です。

官吏になるための面接で顔が醜いことを理由に落第となり、それに恥じて宮中で自殺した鍾馗であったが、玄宗皇帝によって手厚く葬られました。

その後、玄宗皇帝が病に伏せ、夢の中で小鬼に悪戯されていたところに、恩を返すために大鬼となって現れ小鬼を退治します。

目が覚めて病が完治していた玄宗皇帝は大変喜び、その姿を宮廷画家に描かせました。

この伝承が日本にも伝わり、端午の節句になると関東を中心に「魔除け」として飾られるようになったのです。また、鍾馗は健康と知恵を司る神様でもあるため、「学業成就」にも効果があると言われています。

 

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最近は住宅環境に左右されないコンパクトタイプの五月人形が人気

昔と現代では住宅事情が様変わりしており、マンション・アパート住まいのご家庭が増え、和室ではなく洋室のある家が一般的です。そのため、昔ながらの立派な五月人形を飾ることが難しくなっています。

  • 飾るスペースがない
  • 収納スペースを圧迫する
  • 洋室だと部屋の雰囲気に合わない

飾る&収納のスペース問題に加えて、洋室と日本人形のミスマッチ問題も発生しているようです。

 

この現代における五月人形問題を解決してくれるのが、コンパクトタイプの五月人形。

最近は現在の住宅事情に合わせた五月人形が増えています。棚の上など小さいスペースでも無理なく飾ることが可能。コンパクトタイプはデザインも豊富なので、洋室インテリアにも溶け込むおしゃれ五月人形もたくさんあります。

 

飾りやすいコンパクトな五月人形はこちらの記事で紹介しています▼

洋室に馴染むおしゃれなコンパクト五月人形5選【後悔しないチェックポイントも解説】

 

男の子の健康と繁栄を願って五月人形を飾ろう

五月人形はタイプごとに込められている意味は異なりますが、基本的な意味は以下の2点。

  • 強く逞しく健康に成長できるように
  • 病気や事故、降りかかる災いから我が子を守ってくれるように

戦で身に着ける道具ではあっても、戦いのためというより「命を守ってくれる物」という意味が強いようです。

五月人形は種類が多いため、どれを選べばいいか分からなくて悩んでいる方は多いでしょう。そんな時は、どう成長して欲しいのか、どんな大人になって欲しいのかなど、願いに重なる意味を持つ五月人形から探すと見つけやすくなります。

子供にピッタリの五月人形を用意して、家族みんなで端午の節句をお祝いしてあげてください。

 

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