
こんな疑問を解消します。
近年、日本でもじわじわと馴染み始めてきた【イースター】。とは言っても、言葉は聞いたことあるけど、詳しくは知らない人が多いと思います。
実は、イースターはキリスト教において最も重要なお祭りなんです。日本でお馴染みのハロウィン、クリスマスよりも。
カラフルに装飾された卵やうさぎを見たことありませんか?
あれもイースターに深く関係するアイテムです。
イースターとはどんな日なのか。何をする日なのか。時期はいつなのか。今回はイースターをお祝いする意味や楽しみ方についてお伝えします。
このページの目次
イースターとは?意味や日程
最近、日本でも認知され始めてきた【イースター(英語表記:Easter)】。
しかし、まだまだ詳しく知らない人も多いのが実情。「イースターって何?」「モアイ象のあるイースター島のこと?」…このように思ってる人は多いはず。
イースターとは――
キリスト教において最も重要とされている祭りで、日本語訳では「復活祭」と言います。
日本でお馴染みのクリスマスがイエス・キリストの誕生を祝う祭りであるのに対し、イースターはイエス・キリストの復活を祝う祭りです。
イースター(Easter)の語源は、ゲルマンの「春の女神」の名前に由来しています。
※ちなみに「イースター島」は、オランダ海軍ヤコブ・ロッゲフェーンによって”イースターの夜に発見(1722年)”されたことから、イースター島と名付けられました。
イエス・キリストの復活を祝う日
キリストがゴルゴダの丘で十字架にかけられて処刑(磔刑)されたのは有名な話。
実は、処刑された日から数えて3日目にキリストは復活したと言われています。
イエス・キリスト復活
「グッドフライデー(聖なる金曜日)」に処刑されたキリストは、その際「3日目に復活する」と予言を残しています。
遺体はその日のうちにユダヤ人議会議員アリマタヤのヨセフの私有墓地に葬られ、墓の入り口には大きな石、さらに遺体が盗まれないようにローマ総督の封印がおされました。
ところが、3日目の日曜日の朝、マグダラのマリアともう一人のマリアがいそいで墓に向かうと、驚いたことに墓は空だったそうです。
キリストは死から復活し、弟子たちの前に現れたと聖書には記されています。
このキリストが起こした最大級の奇跡「復活」をお祝いするのが、イースターというイベントなのです。
イースターの日はいつ?
それでは、イースターの時期・日程は毎年「いつ」なのでしょうか?
実は、イースターの日はクリマスと違って毎年固定されているのではなく、年によって日付が変わる”移動祝祭日”なんです。
基本的に
春分の日以後、最初の満月から数えて最初の日曜日
がイースターの日と定められています。
現在世界で一般的に使われているグレゴリオ暦では、日本のイースターは「3月22日~4月25日」の間。
「具体的に今年はいつなの?」と疑問をお持ちの方もいると思います。
年別に具体的な日付を以下に記しておきます▼
- 2020年:4月12日
- 2021年:4月4日
- 2022年:4月17日
- 2023年:4月9日
- 2024年:3月31日
(いずれも日曜日)
年によって変わるので、毎年春頃にチェックしておいた方がいいでしょう。
イースターでは何をする?飾りや遊びなどを紹介!
イースターがどんな日で、いつなのかは分かりましたが、そもそも何をするのでしょうか?
これに関しては、クリスマスとさほど違いはありません。
イースターでは、
- イースター関連の飾り付け(イースターエッグやイースターバニー)をする
- 家族や友人とご馳走を食べる
- イースターならではの遊びをする
などをして過ごします。
イースターにまつわるあれこれを以下で紹介していきます。
イースターの飾り・シンボル(イースターエッグ&イースターバニー)
イースターといえばコレ。
春頃、カラフルに装飾された卵やかわいいウサギを見掛ける人も多いはず。あれはイースターに深く関係する飾りなんです。
イースターエッグ
キリスト教において「たまご」は生命誕生のシンボル。
ひよこが殻を割って生まれてくる姿を、死から復活したキリストを象徴していると言われています。
最近では、プラスチックやチョコレートを使った卵型のものが多いですが、本来は卵そのものを指す言葉。
本場ではゆで卵や中身をぬいた卵に、さまざまなペイントやデコレーションを施して楽しみます。
食べ物へのペイントに気が引ける人は、卵型のもので代用しても全然OKです。
イースターバニー
もう一つのシンボルが、子供をたくさん産むことから豊穣と繁栄のシンボルとされている「うさぎ」。
イースターエッグはこのイースターバニーが運んでくることになってます。
イースターの時期には、うさぎの置物やうさぎ型のお菓子がよく売られるようになります。
また、いたずら好きのうさぎがたまごを隠したという話から、「エッグハント」という遊びが生まれたという説もあったり。
ドイツのルーテル教では、野うさぎの裁判官が卵に色付けをして、さらにお菓子やおもちゃをカゴに入れて、それを日頃の行いが良い子供に届けていたそうです。
クリスマスのサンタクロースに近い存在なのかもしれませんね。
イースターの楽しみ方・遊び
祭日では、シンボルである”イースターエッグを使った遊び”もいくつかあります。
イースターの日にはこの関連する遊びを家族や友人と行って過ごすのも一つの楽しみ方。
■イースターの遊び
- イースターエッグペイント&デコレーション
- エッグハント(家の中や庭に隠した卵を探す)
- エッグロール(卵を割らないように転がす)
- エッグレース(卵をスプーンに乗せてゴールまで走るレース)
など。
レースとハントの場合は、割れて殻や中身が散乱すると後片付けが大変になるので、おもちゃで代用するのもいいでしょう。
イースターパーティー、ご馳走を楽しむ
海外のイースターは、クリスマスと同様に家族や友人とご馳走を食べるのが一般的な過ごし方。
特別な日ともあって、普段より豪華な食事が並びます。
春の食材を使った料理、シンボルでもある卵を使った卵料理、同じくシンボルのうさぎをかたどった料理やデザートなど。
その他のイースターを代表する食べ物は以下の通り▼
- シムネルケーキ
- ホットクロスパン
- ラム肉
- マギリッツァ
- ハト型パン
このような料理を食べてイースターをお祝いします。
イースターパーティーを開くなら、うさぎやひよこ、卵などを取り入れた仮装をするのもオススメ。卵殻の被り物やうさぎ耳を着けたら可愛くなりそうですね。
また、「イースターボンネット」もこのイベントならではの被り物(帽子)。
春の訪れを祝う行事でもあるイースターにちなんで、色鮮やかな花で帽子全体を飾ったイースターボンネットを被ります。
最近だと生花にこだわる必要はなく、造花・リボン・羽・貝殻など様々な素材を飾って、遊び心がある帽子であるケースが多いようです。
イースターボンネットを被れば一層盛り上がるはず♪
春のイベント「イースター」の意味まとめ
日本でもじわじわと知名度を上げている「イースター」。クリスマスやハロウィンにはまだまだ及びませんが、本場ではそれら以上に重要視されている祭日だったんです。
でも、意外とイースターに関係するものは気づいてないだけで見掛けていたかもしれません。
- 「カラフルに装飾された卵(イースターエッグ)」
- 「かわいいウサギの置物(イースターバニー)」
雑貨店などで見掛けたことある人はいると思います。どちらもイースターには欠かせないシンボルです。
イースターエッグを手作りするなど好みの飾り付けをしたり、卵料理やウサギ型のデザートを作ってみたり、家族や友人、恋人と新しいイベントを楽しくお祝いしてみてはいかがでしょうか。