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花祭り(灌仏会)の意味・由来・時期はいつ?【仏教のクリスマスと呼ばれる理由も紹介】

釈迦の誕生日4月8日は花祭り

✓花祭りとは?
✓花祭りはいつ?
✓どうしてお釈迦様に甘茶をかけるの?

花祭りの疑問を解消します。

 

仏教徒が多い日本では、お正月、お彼岸、お盆など、年中を通してさまざまな仏教行事が行なわれています。その中に仏教のクリスマスと呼ばれる行事があることをご存知でしょうか。

それが「花祭り(灌仏会)」。一般的にはあまり知られていませんが、お釈迦様の誕生日をお祝いする行事です。いったいどのような意味や由来があり、何をする行事なのでしょうか。

 

このページでは、花祭り(灌仏会)の意味・由来、時期など基礎知識をご紹介します。

 

花祭りの意味や由来は?

花祭りとは、仏教の開祖である”お釈迦様の誕生日”をお祝いする仏教行事。

仏教における三大法会のひとつ。

  • 涅槃会(ねはんえ:2月15日)
  • 灌仏会(かんぶつえ:4月8日)
  • 成道会(じょうどうえ:12月8日)

お釈迦様とは、「ブッダ」の呼称で知られている「ゴータマ・シッダールタ」という実在した人物のこと。世界の四聖の一人(他:キリスト、ソクラテス、孔子)であり、この世で始めて悟りの境地に至った仏教の創始者です。

仏陀は本来個人を表す言葉ではなく、悟りを得ることを仏陀と呼ぶのですが、一般的には仏陀といえば釈迦のことを指します。

また、クリスマスがイエス・キリストの誕生を祝う日であることから、花祭りは仏教のクリスマスとも呼ばれています。

 

花祭りの由来

「花まつり」と呼ばれるようになったのは明治以降のことで、正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」。その他にも、降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)とも呼ばれることがあります。

インド西域では古くから行われており、日本には7世紀頃に中国を経由して伝わってきました。その後、平安時代にお寺の年中行事とされ、江戸時代には一般庶民にも広がったと言われています。

「灌仏会」という言葉が日本で見られるようになったのは840年の平安時代から。内容は現代のものとは異なり、 当時は僧侶が磬(けい)という楽器を鳴らし、5種類の香水を混ぜた五色水を仏像に注ぎかけていたのだとか。

現在のように、花をあしらった仏像に甘茶を注ぎかけるようになったのは、江戸時代の中頃になってから。灌仏会の慣習が一般庶民の間に浸透したのもこの頃です。

灌仏会が「花祭り」と呼ばれるようになったのは明治時代の浄土宗からです。それ以降はどの宗派でも「花祭り」の呼称が使われることが一般化しました。

「花祭り」と呼ばれるようになった理由は、釈迦(ゴータマ・シッダールタ)の生まれたルンビニ園が、美しい花が咲き誇る花園だったからと言われています。仏像にたくさんのお花を飾るようになったのも同じ理由です。

 

花祭りはいつ?

花祭りは毎年「4月8日」です。

つまり、お釈迦様の誕生日も4月8日ということになりますが、実は釈迦が何年何月何日に生まれたのかは諸説あり、誕生日は未だに確定していません。しかも、その範囲は紀元前11世紀から紀元前4世紀とかなり広い。

日本では仏典『太子瑞応本起経』『仏所行讃』にある記述にしたがって4月8日としています。

「旧暦の4月8日が正しい」という考えもありますが、そもそも何の暦を使用していたのかすら不明。なので、新暦か旧暦かを問題にしても意味を成さないかもしれません。

結局のところお釈迦様の”誕生”を祝うことが大事なので、誕生の伝説を忘れなければ新暦でも旧暦でも良いと考えます。

 

花祭りに甘茶をかける理由

花祭り(灌仏会)では、お花で飾られたお堂(花御堂)に誕生仏の像を設置し、柄杓で像の頭から「甘茶」を注ぎかけるという特殊な儀式があります。

誕生仏(たんじょうぶつ)とは

釈迦が誕生後すぐに七歩歩み、右手で天を指し、左手で大地を指し、「天上天下唯我独尊」と唱えたという姿をかたどった彫像。

「なんで甘茶?」「なんでかけるの?」と疑問を持った方も多いはず。

甘茶をかける理由は、『釈迦の誕生時、天に9匹の龍が現れ、甘露の雨を降り注いで産湯を満たした』という伝承に基づいたもの。甘露とは、苦悩を取り除き、長寿を与え、死者をも復活させるという天人の飲み物です。甘茶をかけることで、天の祝福である甘露の雨が釈迦に降り注いだ様子を模しています。

寺院では甘茶を振舞うことも多く、甘茶を飲むと無病息災になる、目につけると目がよくなると言われているのだとか。

また、甘茶で摺った墨で「千早振る卯月八日は吉日よ 神下げ虫を成敗ぞする」と書いた紙を、門口や柱に逆さまに貼ると害虫除けになるというおまじないもあります。

 

花祭りでは何をするの?

花祭りでは、お寺や地域で開催される法要やイベントに参加するのが一般的。「お釈迦様の誕生日をお祝いする仏教行事」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれませんが、厳格な作法はないので堅苦しく考えず気軽に参加してください。寺院を参拝する際の基本的な作法さえ心掛けていれば大丈夫です。

花祭りは全国各地の寺院や地域で開催されています。大抵は事前の申し込みも不要で誰でも自由に参加できます。でも、一応事前に参加可能かどうかの確認はしておきましょう。

また、寺院や地域の法要・イベントに参加する以外にも、自宅で甘茶を飲んだり、春の花を飾って過ごすのもひとつの祝い方です。それぞれのやり方でお釈迦さまの誕生を祝ってください。

 

花祭りに参加してお釈迦様の誕生をお祝いしよう

花祭りは仏教の三大行事でありながら、同じような意味を持つクリスマスに比べると知名度はあまり高くありません。

でも、この日(4月8日)は仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日とされている特別な日です。花祭りの法要に参加してみたり、地域のイベントに参加して過ごされてみてはいかがでしょうか。

あるいは、この時期は桜をはじめとした綺麗な花々が咲き誇る季節です。自宅に春のお花を飾って、独自でお釈迦様の誕生日をお祝いするのもいいかもしれません。

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