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90年代の名作アニメ【白鯨伝説】の面白いポイントを語ります

90年代の隠れた名作アニメ【白鯨伝説】の魅力と視聴方法をご紹介します

こんにちは、ワチイツキです。

今回は、個人的に隠れた名作だと思っている90年代に放送されたアニメをご紹介しようと思います。

タイトルはこちら▼

白鯨伝説

名前を見聞きした事がある人は多いのでは?世界的に有名なハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」が元になってるアニメですから。

この作品、いろいろ不運に見舞われて放送当時はあまり目立たなかったようなんですが、これが今見ても面白い!それにクオリティがすごかったんです。

是非多くの人に知って欲しいので、【白鯨伝説】の面白いポイントを僕の感想に乗せてご紹介します。

 

【白鯨伝説】のあらすじ・概要

90年代に製作・放送されたSFアニメで。

ハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」をモチーフに作られた作品で、類似点もちらほら確認できます。作画・アニメーション・音楽など、作品のクオリティの高さに定評があります。

制作会社が倒産したことで一度打ち切りになったのですが、その後制作会社を移して再開するなど、何かと問題を抱えていた作品でもありますね。

あらすじ

人類が宇宙に進出した遥か未来。

宇宙を無人で彷徨う廃棄された宇宙船は「鯨」と呼ばれるようになり、「鯨捕り」と呼ばれる男たちが解体・回収作業を生業としていました。

常に危険と隣り合わせな鯨捕りの中にあって、誰もがその名を知る男「エイハブ船長」。そして、宇宙船レディ・ウィスカー号に乗る荒くれ集団「エイハブ鯨捕りカンパニー」。

ある日、そんなエイハブのもとに「ラッキー・ラック」という名の少年が鯨捕りになるため訪れてきます。

入団テストを受けたラッキーは苦難の末なんとか認められ、晴れて鯨捕りの一員に!

しかし、作業中に拾ったアンドロイドの「デュウ」によって、ラッキーが実は女の子だった事が明らかになり、エイハブ一行はラッキーの真の目的を告げられる。

その目的は、ラッキーの故郷である惑星モアドを救うこと。惑星破壊兵器「白鯨」の実験場にされたモアドでは、人々は連邦軍に狩られ、滅びの危機に瀕していたのです。

白鯨はエイハブにとっても因縁の相手だったことから、エイハブはラッキーの願いを受諾し、一行は惑星モアドへ舵を切るのでした。

基本情報

タイトル:白鯨伝説
原作:ハーマン・メルヴィル『白鯨』 / 出崎統 / 杉野昭夫
監督:出崎統
脚本:出崎統 / 植田浩二
キャラクター原案:高谷浩利 / 佐藤正樹
アニメーション制作:スタジオジュニオ / あんなぷる
ジャンル:SF / 冒険ファンタジー

【キャスト】

エイハブ・イシュマール・アリ:大塚明夫
デュウ:関俊彦
ラッキー・ラック:水谷優子
アトレ:新山志保 / 大本眞基子
ババ:大友龍三郎
ムラト:玄田哲章
ジェーン・オハラ:鶴ひろみ
セイラ:篠原恵美

アニメ【白鯨伝説】の面白いポイント

90年代アニメの隠れた名作【白鯨伝説】をご紹介します。

思わず引き込まれる重厚なストーリーが最高!

『あしたのジョー』や『ガンバの冒険』で知られる出崎統監督の冒険ファンタジーです。

まずストーリーが良いですね。

波乱万丈な感じで作られたので惜しいと感じる部分がちらほらあるのも事実とはいえ、それを差し引いても思わず見入ってしまう面白さがありました。

宇宙のデブリを回収することを生業としている荒くれ集団”鯨捕り”たちの物語。

エイハブ船長率いる凄腕の鯨捕りたちが、故郷を救って欲しいと助けを求めて来た女の子ラッキーの願いに応えて、連邦軍が持つ兵器「白鯨」で滅ぼされそうになっている惑星モアドを救いにいくという流れです。

内容がとにかく濃い!

ただワクワクドキドキな宇宙の冒険を展開して「楽しいなー」と観ているだけでは済みません。壮大な世界観や設定を背景に、リアルな人間ドラマが心をえぐってきたりと、記憶に刻み込まれる奥深さがあるストーリー展開。

人間を強く感じられるストーリーなんです。だからこそ心を揺さぶられますし、引き込まれてしまったんだろうなぁと。

また、シリアスな雰囲気を漂わせながらも、ギャグ展開もちょくちょく挟んできます。そのおかげで暗くなり過ぎる事はないのですが、後半は若干スベリ気味だった気もしなくはないです(笑)

このアニメ、元々39話構成だったストーリーを26話でまとめているので、若干置いてけぼりくらう展開があるのも事実です。制作状況が過密だったり、制作会社が倒産したり、色々不運に見舞われたんですよね。

なので、ちゃんとした環境で創らせてあげたかった・・・。そんな残念に思う気持ちもありますが、それでも名作という評価を改めようとは思いませんね。

 

エイハブ船長を筆頭に登場キャラクターの魅力が熱い!

このアニメを見ると、キャラクターあっての作品だな、と強く感じられてきます。

それほどキャクターの魅力が強いです。そして濃い!

おそらく本作は、主人公が「デュウ」と「エイハブ」と「ラッキー」の3人体制なんだと思います。

物語の全体を通しての主軸になる主人公はエイハブ

エイハブ以上に白鯨と密接な関わりを持つデュウ

この物語の語り部であるラッキー。彼女はヒロインでもあるのかな?

登場キャラは敵も味方もみんな個性が立っていて、さまざまなドラマが展開されていきます。

個人的にはラッキーが好きでしたね。

ラッキーはエイハブやデュウに比べると少し地味な役回りでしたが、彼女の声を担当した水谷優子さんの演技力が素晴らしく、他2人の主人公に引けを取らない魅力的なキャラに仕上がっていました。

あと、同じクルーのババや、敵として出てくるムラトや鞭のお姉さんも強烈なインパクトがあって宜しかったかと。

先ほど述べたように人間を強く感じられるストーリーが展開されていく作品。キャラクターの情感が流れ込んでくると言った方が正しいかな。

一人一人の感情を見ることができる作品なので、キャラクターへの愛着も自然に湧いてくるのは魅力と言えるでしょう。

 

音楽が好きです♪

『白鯨伝説』は流れてくる音楽も最高に素晴らしいのです。

オープニング、エンディング、作中で流れてくるBGMなど、その全てが一級品!というよりも、作品との相性が抜群に良いんでしょうね。

耳にも心にもスーっと淀みなく沁み込んできます。

主題歌はオープニングもエンディングも名曲ですよ。

落合ひろひとさんのオープニング「風とゆく」はSF冒険ファンタジーらしい曲調ですし、

工藤栄子さんのエンディング曲「約束」はとても美しい愛の歌でした。

僕は今でも白鯨伝説の音楽はちょくちょく聞いていますね。無性に聞きたくなる時があるので。

作中で流れるBGMもカッコイイですよ。是非ともアニメと一緒に楽しんで欲しい!

 

アニメ【白鯨伝説】は埋もれてしまうには惜しい名作

壮大な宇宙を舞台に人間の生きる力や美しさを感じられるアニメ【白鯨伝説】の紹介でした。

まさに記憶に残る最高に素晴らしい作品。ストーリー(ちょっと惜しい)、キャラクター、映像、音楽、どこを取っても一級品。いや、それ以上かと。

大人向けっぽい作画ですが、シリアスとギャグのバランスが良く、感動あり笑いありの年齢性別問わず楽しめる内容だったと思います。個人的には後半のシリアス重視の展開も好きですが、前半の明るい雰囲気の方が好みかな。

こんな方におすすめ

  • SF好き
  • 冒険活劇が好き
  • 90年代のアニメに興味がある
  • 濃い~人間ドラマを見たい
  • 全体的に高クオリティの作品を観たい

キャラデザは少しクセがありますが、美しさ・力強さ、儚さの表現が巧で、むしろ作品の内容と雰囲気にはマッチしているかと。作品の良さを引き立てる味わい深さがありました。

セル画って凄いですね。最近のアニメではなかなかお目にかかることができないので感動しました。

出来ることな39話フルに使って製作して欲しかったなという思いもありますが、それでも名作という賛辞を贈りたいですし、埋もれて欲しくない作品だと僕は思っています。

とても面白いので是非鑑賞してみてください。

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