仕事中や授業中、とつぜん襲ってきた眠気のせいで、集中力を欠いてしまうことってよくありますよね。
「寝ちゃいけない」と抗おうとするものの、どうしても眠くなる・・・。作業効率は落ちるばかりです。
なんとか眠気を解消する必要があります。でも、

仕事中や授業中なら、こっそり眠気を覚ませた方がいいですよね。
そんな時には「深呼吸」がオススメ。リラックス法として有名な深呼吸ですが、やり方次第で脳を覚醒させて眠気を覚ます効果を得ることも可能なんです。
今回は、深呼吸を活用した眠気の解消方法をご紹介します。
むしろ眠気が悪化するのでは?
リラックスしたいときには深呼吸が効果的という話はよく聞きます。ご存知の方も多いでしょう。
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深呼吸の効果がバカにできない!?ストレス解消や安眠のサポートに!
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さらに、就寝前に数回繰り返すことによって、緊張モードからリラックスモードへ切り替えやすくなるため、寝付きが良くなり、睡眠の質を高めることにも繋がるんです。
深呼吸には安眠効果もあると言えますね。
ん?ちょっと待って。

深呼吸したら逆に眠くなってしまうのでは?
と、疑問に思った方もいることでしょう。
これは、呼吸の仕方が関係しています。深呼吸はやり方を変えるだけで、活動モードにもリラックスモードにも切り替えることができるからです。
加えて、どうして眠気が起こるのかという、そもそもの原因を知ると深呼吸の有効性にも納得できますよ。
眠気が酷くなるのは脳の酸素不足も原因の一つ
昼間襲ってくる眠気の原因はさまざま。単純に寝不足だったりとか、作業に飽きたり暇だったりとか、食後の血糖値の変化も当てはまります。
それらに加えて、脳に送られる酸素量も眠気に大きく影響しているのです。
会議中、講義中、授業中、眠くなってあくびが出ることありますよね。
この眠気の原因は脳の酸素量が不足しているから。
人間の脳というのは、人体の中で一番酸素の使用量が大きく、常に大量の酸素を必要としています。ですが、貯蔵しておく機能がなく、送られた酸素はすぐに使われてしまうため、絶えず脳に酸素を送り続けなければいけません。
そして、酸素が欠乏すれば活動力の低下を招きます。
そのサインの一つが眠気です。
酸素が不足する原因の一例▼
首を前に倒す悪い姿勢になってる(パソコン作業、スマホいじりなど)
精神的なストレス(仕事のプレッシャー、人間関係の悩みなど)
閉め切った空間で二酸化炭素濃度が高まってる(冬の教室・講堂とか)
外に出て新鮮な空気を吸っただけで目が冴えた、っていう経験ある人は多いのでは?
この時出る”あくび”って正に深呼吸のようなもので、能の機能が低下したことで、覚醒を促すために「ふぁ~」っとあくびが出るんです。
眠たいのは寝不足だからではなく、脳の酸素が不足してるから、眠気に襲われてあくびが止まらなくなってるのかもしれません。
眠気を飛ばす深呼吸のやり方
呼吸というのは、「呼気(息を吐く)」と「吸気(息を吸う)」を交互に行う運動ですよね。
そして、深く呼吸するこを「深呼吸」と呼びます。
これは、リラックスが目的でも覚醒が目的でも、呼気と吸気はどっちも大切なことに変わりありません。
しかし、呼気と吸気の割合の大きさによって人体が受ける効果は全く変わってきます。
1.呼気(息を吐く)の割合が大きい
⇒ リラックス効果が高まる。気持ちが落ち着く。
2.吸気(息を吸う)の割合が大きい
⇒ 興奮・緊張感を高める。目が冴える。
今回は眠気を覚ますことが目的なので、2の吸気の割合が高くなる深呼吸が有効ということです。
その深呼吸を繰り返すと脳の覚醒が促され、眠気を解消することができます。
眠気を覚ます深呼吸の手順は以下の通り▼
- 鼻からゆっくり息を吸う
- たっぷり吸い込んだ状態で3秒息を止める
- 吸った時と同じか1/2くらいの時間を掛けて息を吐く
- また3秒息を止める
- 1~4を3回~5回繰り返す
以上です。
鼻で行えば不自然に口を空けることもないので、会議中でも授業中でも周りの人に気づかれず深呼吸ができます。
吸った時間よりも長い時間を掛けてゆっくり息を吐いてしまうと、逆にリラックス効果を高めて眠気が悪化する可能性もあるので注意してください。
ただし、会議の発言前、プレゼン前の緊張状態を緩和したいのなら、ゆっくり息を吐く呼気を意識した深呼吸の方が有効ですよ。
まとめ
深呼吸は精神を落ち着かせたい時のリラックス法として有名ですが、眠気を覚ます目的としても効果的な方法です。
その場合は、「呼気(息を吐く)」の動作よりも、「吸気(息を吸う)」を意識した深呼吸が有効。ウトウトしていた脳の覚醒を促し、眠気を解消することができます。
即効で目を覚ましたい時、誰にもバレずに眠気を解消したい時に試してみてください。