✓出産祝いにかける金額の相場はいくら?
✓どんなプレゼントが人気なの?
こんな疑問を解消します。
友人や知人にめでたく赤ちゃんが産まれたとき、お祝いの気持ちを込めて贈るのが『出産祝い』のプレゼント。
しかし、いざ贈るプレゼントを選ぶとなると、何を選んで、どのタイミングで贈ればいいのかなど、悩まれることも多いですよね。変なものを贈って相手の負担になるのだけは避けたいものです。
事前に最低限のマナーや選ばれているアイテムを確認しておくことで、プレゼント選びがやりやすくなりますよ。
このページでは、出産祝いの相場や渡す時期などマナーについて説明すると共に、プレゼントの選び方と人気アイテムもご紹介します。
このページの目次
出産祝い、いつまでに渡す?タイミングと注意すべきマナー
まず、NGとなるのが”出産前に出産祝いを贈る”こと。
出産はとてもデリケートですので、万が一が起こる可能性がゼロではありません。その場合、出産祝いが手元にあるとやるせない気持ちにさせてしまうことも。前祝いがプレッシャーになることもあるでしょう。
やはり、出産祝いは出産後に母子の無事を確認した後に贈るのが基本です。
出産祝いを渡すベストなタイミングは、産後1週間~1ヶ月くらい。「お七夜(おしちや)からお宮参りまで」の期間となります。
お七夜とは
赤ちゃんの生後7日目に、赤ちゃんの健やかな成長を願って行うお祝い。赤ちゃんの名前を披露する命名式を同時に行うことが多い。
母子の状況次第では時期をズラす必要もある
赤ちゃんが産まれたらすぐに祝ってあげたいかもしれませんが、出産直後は何かと忙しく、体調もまだ戻っていなかったりします。
また、出産後の母子の状況によっては入院が長引くこともあり、生後7日を過ぎても退院できないケースもあります。
なので、退院して落ち着いてから1ヶ月を目安に贈るといいでしょう。
産後2ヶ月を過ぎると、相手はお返し(出産内祝い)の手配を済ませていることが多いです。遅れてお祝いを贈るとまとめてお返しができず、余計な手間と負担を増やしてしまうことになります。
出産前祝いを贈ってもOKなケース
前祝いはNGと説明しましたが、マナーとして問題ないケースもあります。特別な事情がある場合は、出産前に贈るのも一つの手。
POINT
- 先方(妊婦)からリクエストされた
- 長期の出張など時間の都合がつかず、事前に相手の了承を得ている
- 贈る側も出産に入る
- 妊婦の体を気遣うものである
事情は何にせよ、事前に先方に確認を入れ、了解を得ることが大切。
この場合は、「出産祝い」とはせず「お祝い」というかたちで贈います。
プレゼントの内容は、赤ちゃん向けのアイテムではなく、ママのためのものがおすすめ。
- 妊娠中の体に悪影響のないもの
- 妊婦さんを労うもの
- 冷え対策になるもの
- 臭いがキツくないもの
- 妊婦さんの好みに合うもの
- 好きなものを選べるカタログギフト
このような、ママ向けのプレゼントがいいでしょう。
ケース別出産祝いの予算相場
出産祝いのプレゼントにかける予算相場は、出産するママさんとの関係によって異なります。
受け取る側は、出産祝いに対して3分の1~半額程度の「お返し(出産内祝い)」をするのが一般的ですので、高額過ぎるプレゼントは負担になってしまうかもしれません。プレゼントは相場を踏まえて選ぶことを心掛けましょう。
<出産祝い予算相場の早見表>
関係性 | 20代 | 30代 | 40代~ |
友人・同僚 | 5千円~1万円 | 5千円~1万円 | 1万円~1万5千円 |
上司・部下 | 5千円~1万円 | 5千円~1万円 | 1万円~1万5千円 |
親戚(甥・姪) | 3千円~1万円 | 3千円~1万円 | 1万円~3万円 |
兄弟姉妹 | (独身)5千円~2万円 (既婚)1万円~2万円 |
(独身)1万円~2万円 (既婚)1万円~3万円 |
(独身)2万円~3万円 (未婚)2万円~5万円 |
子供 | 3万円~10万円(※特に相場はないとも言われている) | ||
孫 | 3万円~5万円 |
※「双子」の場合は、1人分の予算の1.5~2倍くらいが相場
まだ働いていない学生の場合は、金額にこだわらず無理のない範囲で気持ちが伝わるプレゼントを選びましょう。
職場やグループでの付き合いがあるなら、複数人でお金を出しあって連名で贈るのも一つの方法です。
連名でまとめて贈る方法は、どうしても高価なプレゼントを贈りたいときにも有効。一人一人の金額は高くないので、お返しのときに余計な負担をかけずに済みますよ。
参考記事出産祝いを同僚や友人と連名で!マナー&おすすめプレゼント【相場は?熨斗の書き方は?】
失敗しない出産祝いプレゼントの選び方
プレゼント・ギフトで何より大切なのは「相手に合わせる」こと。出産祝いであれば、育児に役立つものであったり、母子を気遣うものなどが喜ばれやすいです。
相手の欲しいものに合わせる
プレゼント選びの基本は「相手の欲しいもの(必要なもの)に合わせる」です。
事前に相手の欲しいものをリサーチしておく必要があります。特にデザインは好みが分かれますので、相手の好みを探っておくと安心。産まれた赤ちゃんが男の子か女の子かでも変わりますよね。分からない場合はどちらでも使えるものを選ぶといいでしょう。
気心の知れた相手ならいっそ直接聞いてしまっても問題ありません。意外と相談して欲しいと思ってる方は多いですから。
実用的なものなら間違いなし!
赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、とにかく日用品の消耗がかさむもの。育児でバタバタ忙しく、あまり時間にも余裕がありません。
そのようなときに、実用性に長けた消耗品をプレゼントしてもらえるのは本当に助かります。すでに手元にあり被ってしまったとしても喜ばれやすいです。
例えば、育児に必要不可欠な「おむつ」や「おしりふき」、「タオル」はいくらあっても足りません。あと、意外と「ガーゼセット」もかなり役立ちます。
お祝いのプレゼント用として、素敵なデザインやラッピングされたものも多いので、迷ってる方には特におすすめ。
消耗品以外の実用的なアイテムとしては、長く使える食器セットも大定番。ただし、かさばる物は迷惑になることもありますので、事前のリサーチは必須。
ベビー服を選ぶときは新生児用の小さいサイズは避ける
出産祝いの定番といえば「ベビー服」……なのですが、意外と困らせてしまう事も多いプレゼントなのです。
特に新生児サイズのベビー服は回避推奨。
理由は、新生児サイズとされている50~60cmの服は着る期間が短いから。このサイズの服は出産前に用意されてるケースが多く、且つ他の方からプレゼントされてる可能性があることも避けた方がいい理由です。
せっかく贈ったとしても、使われることなく役目を終えてしまうかもしれません。
ベビー服をプレゼントに選ぶ場合は、半年後・1年後を見越したサイズを選ぶようにしましょう。
半年後を想定するなら60~70cm、1年後を想定するなら80cmくらい(※成長の度合いは個人差がありますので、あくまでも目安としてください)。80cm程度の服の方が長く着てもらえておすすめ。
ベビー服選びのポイント
- サイズ・成長具合
- 季節
- 使うシーン
- 素材
迷って決められない方は「現金・商品金」や「カタログギフト」も選択肢の一つ
相手の好みや欲しいもの分からない時に便利なのが、「現金・商品券」と「カタログギフト」。どちらも、もらって嬉しかった・よく使ったプレゼントランキングの上位常連。
現金や商品券を渡して自分で必要なものを購入してもらったり、カタログギフトの中から自由に好みのものを選んでもらえれば確実ですからね。
現金は期限がなく必要なときに使えます。しかし、包む金額が少ないとお祝いとして不格好なので、その場合はカタログギフトの方がいいでしょう。
もっと詳しく知りたい方には、「カタログギフトの選び方と人気おすすめ5選【結婚祝いや出産祝いなど目的別に紹介】」の記事が参考になります。
出産祝いのタブー!「縁起の悪いギフト」と「4・6・9の数字」は要注意
贈り物のなかには、”縁起が悪い”とされているお祝いに向かないものがあります。本人から希望されたり、相手の好みに合うものである場合を除き、避けておくのが無難です。
例えば、
- 刃物・・・「縁を切る」というイメージを与える
- ハンカチ・・・漢字で「手巾=てぎれ」と書き、手切れを連想させる
- 櫛(くし)・・・「苦」と「死」を連想させる
- 日本茶・・・弔事の定番のため、慶事では避けた方が良い
- 食器やグラス・・・割れ物であるため
相手の希望であったり、相手の趣味に該当するものだったり、新生活に必要なものであれば問題ありません。実用的な食器やグラスはむしろ人気のギフトです。しきたりやマナーを重視する方に贈る時に気を付けておけばいいでしょう。
「4・6・9の数字」や「偶数」も要注意。
4・6・9個などの数字は「死」や「苦」などのイメージに繋がり、縁起が悪いとされています。そして、お祝いである慶事には奇数のお品物が基本。偶数は弔事で用います。
ただし、ペア物や10個・12個など区切りのよい数字であれば問題ありません。
出産祝いに喜ばれる定番プレゼント&人気おすすめアイテム
出産祝いに向いてるプレゼントは種類が豊富。可愛らしいデザインのものも多く、迷い過ぎてなかなか決まられないこともありますよね。
ここからは、出産祝いに選ばれている定番プレゼントと、おすすめの人気アイテムを紹介しますので、気になるアイテムがあったら是非チェックしてください。
おむつケーキ
いまどきの出産祝いといえば、「おむつケーキ」が定番プレゼントとして大人気。束ねたおむつを、人形やタオルを使ってデコレーションケーキのようり飾り立てたもの。
パっと目を引く華やかな見た目、いくらあっても足りないおむつ。実用性とデザイン性を兼ね備えた出産祝いにピッタリのプレゼントです。
<アナノカフェ「オムツケーキ」>
おむつの種類・サイズ・衛生面、おむつ以外の付属品の確認もお忘れなく。
おむつのサイズの目安は、
- 生後1ヶ月・・・新生児用
- 生後1~3ヶ月頃・・・Sサイズ
- 生後3~15ヶ月頃・・・Mサイズ
- 生後12~36ヶ月頃・・・Lサイズ
- 生後36ヶ月以上・・・LL(ビッグ)サイズ
また、デザイン的にそこそこかさばりますので、贈った相手が扱いに困らないように、渡す場所や全体のサイズは注意しましょう。
ベビー服・ファッション
ベビー服は「嬉しい出産祝いランキング」で常に上位にランクインする人気アイテム。
赤ちゃんは汗を大量にかくのに加えて、ミルクや離乳食の吐き戻しなどで服を汚しがち。一日に何度も着替えるなんてよくあることなので、ベビー服は何枚あっても重宝します。
あるいは、自分では高価でちょっと手が出ないブランドのベビー服を出産祝いにいただけるのも嬉しいですね。
<ポロ ラルフローレンのカバーオール>
ただし、ベビー服は嬉しい出産祝いであると同時に、もらって困る出産祝いランキングでも上位常連。間違った選び方をすると一転して要らないモノになる恐れがあるので、サイズや好みなどには気を付ける必要があります。
参考記事出産祝いに喜ばれるベビー服のおすすめ人気ブランド【サイズや注意点など選び方も解説】
こちら▲の記事でベビー服の選び方・注意点を解説しています。人気ブランドとおすすめ商品も紹介してますので是非参考にしてください。
スタイ(よだれかけ)
男の子も女の子も毎日使う「スタイ(よだれかけ)」。よだれや離乳食などの食べこぼし対策として、服がよごれないように使うものです。
スタイは毎日使うもので、1日に複数枚使うのが普通。よだれの分泌量が多い子だと1日10枚以上使われることもあります。
また、清潔さを保つためのものではありますが、おしゃれの一部としての役割もあるベビーグッズ。
<マールマール「スタイ」>
よだれの量が増え、スタイデビューする赤ちゃんが増えるのが生後3か月頃(首がすわるころ)から。個人差は大きいものの、この頃だと首回り25~30cmくらいが目安。ハイハイ期となる5、6ヶ月以降になると首がシュっと細くなってきます。
また、スタイは出産祝いで喜ばれやすい名入れサービスを提供してるところも多いですよ。
入浴剤やボディークリームなどママ用の美容アイテム
出産祝いというと、誰もが赤ちゃん向けの品物に目を向きがちですが、命がけの出産を終え、日々育児にはげむママさんを労うプレゼントもおすすめ。
育児で忙しくなると、ご自身のスキンケアが後回しになってしまうママさんは多いです。そのような時に、「入浴剤」や「ボディークリーム」、「ヘアケア用品」のような手軽に使える美容品をプレゼントしてもらえるとうれしいもの。
<ジョー マローン ロンドン「イングリッシュ ペアー & フリージア ボディ クレーム」>
美容品は、好みや肌に合うかどうかもあるので、心配な場合は事前にママさん本人に確認しておくことをおすすめします。
赤ちゃん向けばかり届く中で、ママ向けのプレゼントをいただくと大きなサプライズになります。ご褒美グルメやスイーツとセットにして渡すのもいいでしょう。
カタログギフト・チケット
お祝いのプレゼントとして圧倒的な人気を誇るのが「カタログギフト」。好きなものや本当に必要なものを自由に選ぶことができ、他の人と贈り物が重なる心配もないため、出産祝いとして選ばれる方が増えています。
相手の好みが分からない場合、出産祝いに何をプレゼントしていいか分からない場合にもおすすめ。
ベビー用品や育児に役立つアイテムが多数掲載されているカタログが出産祝いにピッタリ。もしくは、出産を頑張り育児に励むママさんを労いとなるような、ママさん向けの女性が喜ぶカタログギフトも喜ばれやすいですよ。
<ハーモニック「えらんでBaby」>
最近は出産祝い向けカタログギフトの需要が高まっていることもあり、人気と共に商品バリエーションも拡がりを見せています。そのため、種類が豊富過ぎてどれを選べばいいのか分からないと悩んでいる方も・・・。
参考記事出産祝いに喜ばれる人気のカタログギフト5選【おすすめ理由と失敗しない選び方も紹介】
こちら▲の記事に、出産祝い向けのカタログギフトの選び方・人気商品を紹介していますので、ギフト選びに悩んでいる方は是非参考にしてください。
出産祝いの渡し方マナー
直接手渡したい場合は、事前に了承を得て、当日も体調を聞いてから訪問するのがマナー。
産後すぐは体調を崩していたり、慣れない育児に疲れてる場合もあり、体調・精神的に余裕がない方もいることを念頭においておきましょう。
ただ、最近では郵送で贈るのが一般的。出産祝いに関しては、こちらの方が相手に負担を掛けずに渡せますので、贈る側・貰う側どちらも気軽です。
この場合は、品物と一緒にお祝いメッセージも添えて贈るとより喜んでもらえますよ。
参考記事出産祝いに添えるメッセージのマナーと文例集【友人・同僚・親戚など相手別に紹介】
出産祝いは、母子の体調を気遣って贈ることが何よりも大切です。
熨斗(のし)・水引きの選び方と書き方
出産祝いのプレゼントにはのし紙を掛けるのが基本。
のしの選び方や書き方は一つ間違えるだけで相手を不快にさせることがります。マナー違反にならないようくれぐれも気を付けてください。
<出産祝いに使用するのし紙と書き方>
- 水引の色・・・紅白もしくは金銀
- 水引きの本数・・・基本は5本、1万円以上なら7本
- 結び方・・・上向きの蝶結び(意味:何度あっても嬉しいお祝い事)
- 表書き上段(のし上)・・・「御出産祝」「御祝」「祝出産」
- 表書き下段(のし下)・・・送り主の名前(注:受取人様ではない)
※連名の場合は右から年齢・職位が上の方、夫婦の場合は右に男性で左に女性
結び方は、結び切り・あわじ結び・梅結びなどはマナー違反。表書きに関しては、縁起の良いイメージの「寿」は出産祝いには不向きです。
結婚のお祝いと新婚生活のエールになるプレゼントを贈ろう!
親しい友人や知人の出産は心からお祝いしてあげたいもの。ただ、出産直後や育児中というのは、体調・メンタルともにデリケートな時期ですので、相手を思いやる気持ちでお祝いすることが大切。
渡すプレゼントも、自分本位ではなく赤ちゃんママさんに合わせたものを選びましょう。
喜んでもらえやすいのは、ベビー服やスタイ、おむつなどの実用的なベビー用品。赤ちゃん向けのお祝いが多い中で、頑張ってるママさんを労うアイテムをプレゼントしてもらえるのも嬉しいもの。
好みは人によりますし、赤ちゃんの成長具合は個人差がありますので、必要なことは相手に聞いておくことをおすすめします。
贈る相手を思いやって、貰った方も贈った方も本当に良かったと思えるプレゼントを選んでください。
出産祝いの関連記事は下記にまとめてありますので是非参考にしてください。