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【銀狼ブラッドボーン】感想!渋いおじさん・老人好き必見のダークファンタジー

こんにちは、漫画大好きワチイツキです。

自分は子供の頃から渋いおっさんが活躍する作品も結構好きだったんです。

ヒーロー戦隊モノよりも先に時代劇にハマってた事が影響してるのかなと。時代劇って、中年の俳優さんが主人公の作品多いですから。

私にとっての最初のヒーローって松方弘樹さんですからね。90年代後半に放送されてた「遠山の金さん」に興奮しまくってたと親が言ってました。

で、実はそんな渋くてカッコイイおっさんが主人公・・・というより、それを越えてお爺ちゃんがハンマー振り回してバトル漫画があるんです。

その漫画というのが――『銀狼ブラッドボーン』

今回は、その銀狼ブラッドボーンの面白いボイントについて紹介がてら語らせていただこうと思います。

 

基本情報

  • タイトル:銀狼ブラッドボーン
  • 著者:艮田竜和(原作) / 雪山しめじ(イラスト)
  • 出版社:小学館
  • レーベル:裏少年サンデーコミックス
  • 掲載誌:裏サンデー / マンガワン
  • 連載状況:連載中
  • ジャンル:ダークファンタジー、バトルアクション、吸血鬼

あらすじ・概要

かつて“銀狼”と呼ばれた吸血鬼退治の英雄ハンス・ヴァーピット(70歳)。怪物退治を引退していた彼のもとに“骨抜き事件”の犯人を追うよう依頼がやってきて… 美麗・骨太なファンタジーサスペンスアクション、開幕。

(出典:ebookjapan

もう少し詳しく。

吸血鬼が人類の脅威だったのも過去の話。多大な犠牲を払いながらも、吸血鬼との長い戦いの末、ついに勝利した人類は怪物に脅かされない平和な日々を送っていました。

しかし、その平和を引き裂くかのように突如起きた「骨抜き事件」。それは、人体の骨すべてが引き剥がされるという猟奇的殺人事件。

人間の領分を逸脱した異常性から、手に負えなくなった警察はある男に事件解決を依頼。

男はかつて「銀狼」と呼ばれ、吸血鬼との戦いにおいて多大な貢献をもたらした伝説の吸血鬼ハンター。

その英雄の名は――ハンス・ヴァーピット。

化物退治から引退してのんびり余生を送っていたハンス。人が苦労の末に築いた平和を台無しにする化物に憤りを感じ、最後の奉公として再び武器を手に取る。

既に齢70に達した老兵ハンス。事件を調査するなかで、彼の前に現れた新たな人類の脅威とは・・・。

 

 

【銀狼ブラッドボーン】の魅力

人々から英雄と称えられる70歳の元・吸血鬼ハンターの老人が、巨大なハンマーを振り回して仲間と共に人ならざる化物と戦う物語。

老兵が平和の為にモンスターと戦うダークファンタジー系のサスペンスアクション。

この作品の魅力をいくつか挙げるとするなら――

ポイント

  • 渋いジジイ「ハンス」がカッコ良すぎ
  • 迫力・躍動感溢れるアクションシーン
  • 各勢力入り乱れる謎多きストーリー展開

では、ひとつずつ魅力を語っていきますね。

渋いジジイ「ハンス」がカッコ良すぎ

本作最大の魅力は何と言っても、70歳を過ぎた主人公「ハンス・ヴァーピット」でしょう。

少年漫画で中年通り越して高齢のお爺ちゃんを主人公にするとはおもいきりましたね。しかも、ギャグでもハートフルでもなく、バリバリのアクションバトルにぶっこむとは、変り種にも程があります。

 

主人公ハンス・ヴァーピットは、「銀狼」と呼ばれた伝説の元・吸血鬼ハンター。かつて吸血鬼の王を死闘の末に打ち倒し、人々を平和に導いた英雄。

引退後は、半吸血鬼の少女「ココウィル」とのんびり隠居生活を満喫していました。ですが、新たな脅威の出現により、御年70歳で戦場へ復帰。仲間と共に敵へと立ち向かっていきます。

 

とにかくこのハンスがカッコ良すぎるんです。

1巻表紙の渋いお方。70歳にも関わらず、常人離れした身体能力で巨大なハンマーを軽々振り回し、強靭な胆力と正義感で化物にも怯むことなく暴れまくります。

とは言っても、戦場から10年も遠ざかっていた70歳のお爺ちゃんなので、体力は落ち、勘も鈍り、老いた体もガタガタ。でも、老体に鞭打って事件解決のために奔走し、人々を化物から守ろうとする姿がやっぱりカッコイイんです。

それに、亡くなった奥さんをずっと愛し続けてるところも好感持てますし。ただカッコイイだけでなく、お茶目な一面があるところもまた良い。

半吸血鬼、骨の化物、各方面から色んな意味でモテモテな老兵ハンス。

愛した者と生きた街への最後の奉公をするため、全ての真相解明、事件解決に乗り出します。

――「老いぼれの最後の仕事を始めよう。」

 

迫力・躍動感溢れるアクションシーン

この作品、ハンスの生き様と同時にバトルも必見の価値アリ。敵も戦い方もバリエーション豊富だから飽きることなく楽しめますし、バトル描写の迫力も凄まじいです。

 

作画を担当してる雪山しめじ先生の画力が素晴らしい。バトルシーンはスピーディー且つパワフルに描かれ、迫力ある派手な演出も見事。

人間の戦い方、吸血鬼の戦い方、謎の骨の化物の戦い方、それぞれに異なる戦闘スタイル、それらに対抗する戦い方があって面白いです。

 

70歳のお爺ちゃんが元気に飛び跳ね、美しい回し蹴りをくらわし、ハンマーぶん回して化物を粉砕。

でも、俺Tueeeeのように敵を一方的に圧倒することはなく、老いた体では常にギリギリの戦い。いつもボロボロになりながらも戦い続けるのですが、それを見てると否応なく心がどんどん熱くなってきます。

ただし、ちょっとグロさが目立つ作品のため、苦手な人はその辺の注意が必要です。

 

各勢力入り乱れる謎多きストーリー展開

派手なバトルと魅力的なキャラにばかり目がいきそうですけど、決してそれだけの作品ではありませんからね。

読者に続きを読みたくさせる巧みなストーリー展開も魅力の一つ。

 

序盤はテンポが結構速かったんですけど、巻数を重ねるごとに謎が謎を呼ぶ展開に突入するため、真相と続きが気になって仕方ないです。

謎を引っ張り過ぎる作品は読者がうんざりしますけど、グリムというゲテモノキャラの使い方、絡み合う各勢力の入り乱れる様子など、読者を物語に引き込ませるストーリー展開が巧み。

 

おおまかに分けると、人間勢力、吸血鬼勢力、骨喰い勢力の3勢力に分けられます。ただ、それぞれの勢力も一枚岩ではなく、さらに集団だけではなく個々の思惑も絡んでくるため、ひじょ~に入り乱れまくっております。

また、吸血鬼を邪悪な存在と決め付けることはせず、ストーリーが進むにつれてかつての人間=正義、吸血鬼=悪という図式に変化が出てくるのも面白い。

加えて、骨の化物であるグリムの悪役感がたまらなく良い味を出しています。手の内を小出しにして周囲を翻弄していく様が物語をさらに面白くしているのだと思います。

 

まとめ

かつての英雄が老体に鞭打って化物とガチバトルするダークファンタジー系のアクション漫画『銀狼ブラッドボーン』の紹介でした。

一言、カッコイイ!

これに尽きますね。70歳のお爺ちゃんでありながら、惚れてしまいそうになる魅力的な主人公。単純な強さだけではなく、長い人生、多くの経験を積み重ねてきた者にしか出せない大人の魅力が溢れています。

シワ一つ一つにさえ魅力を感じさせるハンスはやっぱりカッコイイ。私もこんな大人になりたいものです。まあ、程遠いですけど。

あと、ハンス以外のキャラもすごいカッコイイ人たちばかりですし、なによりヒロインのココウィルがとっても可愛いですよ。

こんな方におすすめ

  • ダークファンタジー好き
  • 渋いおっさん・老人が活躍する作品を読みたい人
  • 迫力あるバトルシーンを見たい人
  • 謎が謎を呼ぶ深みのあるストーリーを楽しみたい人
  • 吸血鬼好きにも

まだまだ気になる要素が目白押しなので続きが楽しみで仕方ない。

ちょっと変わった設定でありながら、意外と王道的な展開もあり、広い読者層の人たちに楽しんでもらえる作品だと思います。

よければ読んでみてください。オススメします。

おわり。

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