✓雛人形って処分してもいいの?
✓雛人形の処分方法は?
このような疑問を解消します。
女の子の健やかな成長と幸せを願って飾られる雛人形。長いあいだ我が子を見守り続けてくれた雛人形も、子供が無事成長したり、人形が古くなって保管が困難になったとき、その役目を終えることになります。
そんな時に悩むのが雛人形の処分方法。捨て方が分からない、もしくは思い入れがあって捨てられず、押し入れの中に長い間入れたままというケースも。そもそも処分していいのかも気になるところです。
そこでこのページでは、役目を終えた雛人形の正しい処分方法をご紹介します。
このページの目次
雛人形は処分しても大丈夫?
そもそも雛人形は処分して良い物なのでしょうか。捨てると縁起が悪そう、罰が当たりそう、祟られそうと不安になった方もいるかと思われます。
ご安心ください。雛人形は処分しても全く問題ありません。もちろん法に触れるやり方はダメですが、正しい方法で処分するのであれば大丈夫。
雛人形を供養してくれる寺社が全国各地にあります。また、実は燃えるゴミとして出すことも可能です。廃棄処分に後ろめたさを感じるのであれば、感謝の意を示せる方法を選んでください。手放す際に大切なのは、いままで見守り続けてくれたことに対する感謝の気持ちを込めることです。
雛人形を手放すタイミングは?年齢に決まりはある?
年齢制限でも設けられていれば判断しやすいのですが、処分の時期は明確に定められていません。
つまり、処分は自分のタイミングで良いということ。処分したくないなら無理に捨てる必要はないです。何歳になっても飾るご家庭もあれば、期限を決めて処分するケースもあります。
目安となる年齢・時期はこちら▼
- 娘が中学(高校)にあがるまで
- 娘が成人するまで
- 娘が結婚を迎えるまで
購入時にあらかじめいつまで飾るのか期限を決めておき、処分する方法も事前に調べておくと後々困りませんよ。
雛人形の正しい処分方法
それでは雛人形の処分方法と手放し方をご紹介します。ご自身の都合に合った方法を選んでお別れしてください。
神社仏閣で供養してもらう
初節句からずっと子供の成長を見守り続けてくれた雛人形。長い間願いを込めてきた縁起物でもあります。燃えるゴミとして捨てることに気が引けている方も多いのではないでしょうか。
最も後腐れなくお別れできる処分方法は、神社やお寺でお焚き上げをしてもらえる人形供養。ゴミとして「捨てる」のではなく、人形供養が行われている神社やお寺で供養していただくことによって、すっきりした気持ちでお別れすることができます。
全国の人形供養を受け付けている神社仏閣一例
- 本光寺(千葉県)
- 富士浅間神社(群馬県)
- 淡島神社(和歌山県)
- 所澤神明神社(埼玉県)
- 長福寿寺(千葉県)
- 遠州信貴山(静岡県)
- 大樹寺(愛知県)
お経、祝詞、お炊き上げなどの儀式を行い、大切な雛人形を丁寧に供養してもらえます。雛人形に強い思い入れのある方におすすめの方法です。
近所に人形供養を行っている神社・お寺がない場合は、郵送で引き取ってくれる所もあるので、サイトやお問い合わせで確認してみるといいでしょう。
確認・連絡なく勝手に郵送するのは失礼。迷惑を掛けてしまうので絶対にやめてください。
雛人形を募集している団体に寄付・寄贈する
保育園、福祉施設、老人ホームなど、雛人形のニーズがあるところではたまに募集していることがあります。手放す必要があるけど捨てたくはない方は、あなたの雛人形を必要としている団体に寄付・寄贈するというのも選択肢のひとつです。
また、雛人形のような日本らしさを感じられるお人形は、海外の子供たちにとても人気。発展途上国に寄付を募っている団体が雛人形を募集してることもあります。海を越えて違う国の子供たちの役に立てると考えたら、持ち主としても非常に嬉しいのではないでしょうか。
親戚や知人に譲る
捨てたくない方の処分方法としては、雛人形を欲しがっている親戚や知人に「譲る」という方法もあります。
ただ、雛人形を他人に譲ることに対しては否定的な意見も多いです。理由は、雛人形が持ち主の厄を引き受ける「身代わり人形」としての役割もあるから。「雛人形を受け継ぐ=厄を引き継ぐ」とも捉えられるため、継承や共有は避けた方がいいという考え方もあります。
でも、雛人形は一人一体が基本的な考え方ですが、実際は母親の雛人形を子供が引き継いだり、姉妹で一つを共有していることがほとんど。不要なら譲ってほしいという方も多いので、当人たちが納得しているのなら譲っても問題ないでしょう。それでも心配な場合は人形供養を済ませてから譲るといいかもしれません。
雛人形を飾る意味についてはこちらの記事をご覧ください▼
雛人形をひな祭りの日に飾る意味と由来【何歳まで飾るのか決まりはある?】
売る(リサイクルショップ、オークション)
持ち主が割り切っているのなら、雛人形を「売る」という方法も可能。ただ、よほど骨董品としての価値がある雛人形でもない限りは、高額での買取はほぼ不可能です。
それどころか、中古の雛人形は需要が低いため、買い取ってもらえないことも十分考えられます。
まだオークションに出品した方がいいかもしれません。少し手間は掛かりますが、マニアや日本文化好きの外国人が高額で落札してくれる可能性もゼロではないです。
自治体のゴミ回収に出す
最後にご提案させていたくのは、自治体に「一般ゴミ」もしくは「粗大ゴミ」として回収してもらう方法。基本的に雛人形はほとんどの自治体でゴミとして回収してもらえます。
雛人形自体は可燃ゴミ、もしくは粗大ゴミという扱われ方です。ガラスケースや金属製パーツなどは、不燃ごみや粗大ごみで捨てることができます。
雛人形の扱いは各自治体によって異なるので事前に確認してから出すようにしてください。
自分で供養してからゴミ回収に出す方法
供養してから処分したいのなら人形供養ができる神社やお寺に持ち込むのが基本。でも、人形供養を引き受けてくれる神社お寺が見つからなかったり、急遽処分する必要性に迫られた場合は、自分で供養してから処分することも可能です。
供養の手順はこちら▼
- 人形をきれいにする
- お清めの塩を振りかける
- 白紙に包んで指定のゴミ袋に入れる
供養の際はしっかり感謝の気持ちを込めましょう。処分する方法よりも感謝することが何より大切ですから。燃えるゴミとして出すにしても、最後まで丁寧に扱ってあげてください。
まとめ
雛人形の処分方法で悩まれている方は多いと思います。子供の健やかな成長と幸せを願って飾ってきたものなので、なるべく丁寧にお別れしたいものです。最後に処分の方法をもう一度確認しておきましょう
POINT
- 神社やお寺で供養してもらう
- 必要としてる団体に寄贈する
- 親戚・知人に譲る
- 売る
- 自治体のゴミ回収に出す(自分で供養してから)
最もおすすめなのは神社やお寺で供養してもらう方法ですが、雑に扱わなければどの処分方法を選んだとしても間違いではありません。
今まで見守ってくれた雛人形に感謝を伝えてお別れすることが大切です。ご自身が最も納得できる方法を選んで気持ちよくお別れしてください。
ひな祭りの関連記事はこちらにまとめてあるのでご参考にしてください