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役目を終えた雛人形の正しい処分方法【捨ててもいいの?供養はどこで?】

雛人形の正しい処分方法を5つ紹介

✓飾らなくなった雛人形どうしよう?
✓雛人形って処分してもいいの?
✓雛人形の処分方法は?

このような疑問を解消します。

 

子供の成長をずっと見守り続けてくれた雛人形。長年お世話になったとしても、お子さんが成長して役目を終えたり、人形が古くなって保管が困難になったなど、様々な事情で雛人形を手放さなければいけなくなることもあるでしょう。

そんな時に悩むのが雛人形の処分方法とタイミング

思い入れがある分「捨てるのはちょっと・・・」と躊躇われてる方もいるかもしれません。そもそも処分していいのかも気になるところ。処分して罰が当たらないかと心配になります。

 

このページでは、役目を終えた雛人形の正しい処分方法について紹介しているので、手放そうかと検討されてる方はご参考にしてください。

 

そもそも雛人形は処分してもいいの?

処分する方法以前に、そもそも雛人形は処分して大丈夫なのかが心配なところ。捨ててしまうと罰が下るのではないか、たたられるのではないかと不安になります。

それに関してはご安心ください。雛人形は処分しても全く問題ありません。不幸に見舞われるなんてこともありません。

もちろん法に触れるやり方で処分するのは絶対にダメです。しっかり丁寧に正しい方法で処分するのであれば大丈夫。

 

雛人形を供養してくれる寺社が全国各地にあります。燃えるゴミとして出すことも可能です。廃棄処分に後ろめたさを感じるのであれば、感謝の意を示せる方法を選んでください。

手放す際に大切なのは、いままで見守り続けてくれたことに対する感謝の気持ちを込めることです。

 

雛人形を手放すタイミングは?年齢に決まりはある?

年齢制限でも設けられていれば判断しやすいのですが、処分の時期は明確に定められていません。したがって、処分したくないなら子供が何歳になろうと飾り続けて構わないということ。

処分のタイミングは各ご家庭の判断で決めてください。何歳になっても飾るご家庭もあれば、期限を決めて処分するケースもあります。これはどちらも間違いではありません。

 

目安となる年齢や時期は以下の通り▼

POINT

  • 娘が中学(高校)にあがるまで
  • 娘が成人するまで
  • 娘が結婚を迎えるまで

特に多いケースはこの3つのタイミングとなります。

 

購入時にあらかじめいつまで飾るのか期限を決めておき、処分する方法も調べておくと後々困りませんよ。

 

雛人形の正しい処分方法

それでは、雛人形の処分方法と手放し方をご紹介します。ご自身の都合に合った方法を選んで気分良くお別れしましょう。

 

神社仏閣で供養してもらう

初節句からずっと子供の成長を見守り続けてくれた雛人形を、燃えるゴミで捨てるのは気が引けるかもしれません。願いを込めた人形でもあるので、捨てるという選択制は避けたいとお考えの方も多いはず。

そんな方には、神社やお寺での「人形供養」がおすすめ。

雛人形をゴミとして「捨てる」のではなく、人形供養を受け付けている神社やお寺で供養してもらい、気持ちよくお別れする方法。

 

全国各地には人形を供養してくれる神社仏閣がたくさん存在します。

人形供養を受け付けている神社仏閣の一例

  • 本光寺(千葉県)
  • 富士浅間神社(群馬県)
  • 淡島神社(和歌山県)
  • 所澤神明神社(埼玉県)
  • 長福寿寺(千葉県)
  • 遠州信貴山(静岡県)
  • 大樹寺(愛知県)

 

お経、祝詞、お炊き上げなどの儀式を行って丁寧に供養してもらえます。思い入れのある大切な雛人形の手放し方としては、最も安心してお別れできる方法かもしれません。

近所に人形供養ができる寺社が無かったとしても、郵送で引き取ってくれる所もあるので、サイトやお問い合わせで確認してみるといいでしょう。

確認・連絡なく勝手に郵送するのは失礼。迷惑を掛けてしまうので絶対にやめてください。

 

雛人形を募集してる団体に寄付・寄贈する

保育園、福祉施設、老人ホームなど、雛人形のニーズがあるところではたまに募集してることもあります。

手放す必要があるけど捨てるのは嫌という方は、必要としている団体に「寄付する・寄贈する」というのも選択肢の一つ。

 

また、雛人形のような日本らしさを感じられるお人形は、海外の子供たちにとても人気があるそうです。

発展途上国への寄付を募っている団体が雛人形を募集してることも。海を越えて違う国の子供たちの役に立てると考えたら、持ち主としても非常に嬉しいのではないでしょうか。

 

親戚や知人に譲る

捨てたくない方の処分方法としては、雛人形を欲しがっている親戚や知人に「譲る」という方法もあります。

ただし、雛人形を他人へ譲ることに対しては否定的な意見も多いです。

それは、雛人形が持ち主の厄を引き受ける「身代わり人形」としての役割もあるから。「雛人形を受け継ぐ=厄を引き継ぐ」とも捉えられるため、継承や共有は避けた方がいいという考え方もあります。

 

雛人形を飾る意味についてはこちらの記事をご覧ください▼

雛人形をひな祭りの日に飾る意味と由来【何歳まで飾るのか決まりはある?】

 

雛人形は一人一体が基本的な考え方。しかし、実際は母親の雛人形を子供が引き継いだり、姉妹で一つを共有していることが多いです。

相手が家族でなくとも、捨てるより役立ててもらえた方が嬉しい、不要なら譲ってほしいという方もいるので、当人たちが納得しているのなら”譲る”という選択も問題ないでしょう。

それでも心配な場合は人形供養を済ませてから譲るといいかもしれません。

 

売る(リサイクルショップ、オークション)

持ち主さんが割り切っているのなら「売る」という方法も可能です。

ただし、リサイクルショップに持ち込んでも高額での買取はまず無理だと覚悟しておいてください。それどころか、中古の雛人形は需要が低いため、買取してもらえない可能性も十分考えられます。

よほど骨董品としての価値でもない限り、高額での取引は不可能と言えるでしょう。

 

少し手間は掛かりますが、まだオークションに出品した方がいいかもしれません。マニアや日本文化好きの外国人が高額で落札してくれる可能性もなくはないです。

 

自治体のゴミ回収に出す

最後にご提案させていたくのは、自治体に「一般ゴミ」もしくは「粗大ゴミ」として回収してもらう方法。雛人形は自治体のゴミとして回収してもらうことが可能です。

 

雛人形自体は可燃ゴミ、もしくは粗大ゴミとして扱われます。ガラスケースや金属製パーツなどは、不燃ごみや粗大ごみで捨てることが可能。

雛人形の扱いは各自治体によって異なるので、ご自身で確認してから出すようにしてください。

 

自分で供養してからゴミ回収に出す方法

供養してから処分したいのなら人形供養ができる神社やお寺に持ち込むのが基本。しかし、仕方なく急遽処分する必要性に迫られる場合もあるかもしれません。

その場合は、自分で供養してから処分することも可能です。

 

供養の手順は以下の通り▼

  1. 人形をきれいにする
  2. お清めの塩を振りかける
  3. 白紙に包んで指定のゴミ袋に入れる

供養の際は「今まで見守ってくれてありがとう」など、感謝の気持ちを込めるようにしましょう。

 

何より大切なのは処分の方法ではなく”感謝の気持ち”です。燃えるゴミとして出すにしても、最後まで丁寧に扱ってあげてください。

どうしてもこの方法は気が引ける方は、やはり人形供養など別の納得できる形を選ぶことをおすすめします。

 

まとめ

お役目を終えて飾らなくなった雛人形、もしくは何らかの事情で飾れなくなった雛人形、それらの処分に悩んでいる方はたくさんいるでしょう。思い入れの強い人形ならなおのこと丁寧にお別れしたいはず。

 

単にゴミとして捨てるのではなく、いままで見守ってくれた雛人形に感謝を伝えてお別れすることが大切です。最後に処分の方法をもう一度確認しておきましょう

POINT

  • 神社やお寺で供養してもらう
  • 必要としてる団体に寄贈する
  • 親戚・知人に譲る
  • 売る
  • 自治体のゴミ回収に出す(自分で供養してから)

どの方法を選んだとしても、感謝の気持ちを込めることだけはお忘れなく。人それぞれ考え方は異なるでしょうが、ご自身が最も納得できる方法でお別れしてください。

 

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